小学校の行事には保護者への参加の呼びかけがいくつかあります。その代表的な行事が年間を通して計画的に開催される授業参観です。
小学校側でも、行事後には保護者に対しアンケートや感想を求めてくることもよくあります。
特に、意外と困ってしまうのは、授業参観の感想です。
と、ちょっと不安になることはありませんか?
そこで今回は、授業参観参観後の書き方のポイントを記事にしました。感想文の例文を示しながら学級担任の喜ぶ信頼を深める表現の工夫をまとめました。
私は、公立学校の元校長です。今までの経験を活かして親御さんや先生方を応援する「ワダチブログ」を運営しています。
この記事で「授業参観後の感想文がうまく書けるコツがきっと理解」できるはずです。お役に立てたらうれしいです。
小学校授業参観後の感想文の書き方!授業を参観する時の視点は?
後々、楽に感想が書けるように、「事前に授業をどのような観点から見ていくか」について解説していきます。ほんの少し意識するだけで、断然書きやすくなるものです。参考にしてみてください。
視点は大きく3つです。①わが子から見た視点、②学級全体の視点、雰囲気や人間関係等③先生の表情や子どもたちとのやり取り等からの視点です。
それでは、一つひとつ具体的に授業参観するポイントを解説していきます。
授業参観ポイント1.わが子の授業中の取組の様子
最初に意識を向けてほしい点は、「わが子」の授業への取り組み方です。授業への集中具合、姿勢や発表の様子、どのような表情でいるのか等を確認するといいと思います。
- 勉強内容についていっているのか?
- ノートの書き方や姿勢等、態度は?
- 先生の質問に手をあげたりする積極性や反応は?
- お友だちとの関係は?
- そもそも、楽しそう?
可能なら、授業前の休み時間の様子も少し見てみるのもいいと思います。自分の子はもちろんのこと、先生との関係性がわかったり、そのクラス独特の雰囲気がよく分かります。
先生に寄って来て雑談したり、5~6人以上の大グループもいれば、2~3人のグループで話していたり、一人で過ごしているお子さん(仲間外れではなく)もいます。
机の中や教室の後ろには個人用のロッカーもあります。整理整頓状態を見るだけでも、わが子の学校生活の一端がわかります。
掲示物には、運動会等の行事後の作文等の感想等が良く張り出されています。その内容や場合の寄っては、先生のコメントにも注目してみてください。
もし仮に、「授業何か見に来なくていい!」等ど反抗期の場合は、授業が始まってからそっと覗いてあげてください。無理に刺激することもありませんから。そう言っても、「本当は来てほしい」と思っていたり、面倒くさい時期ですから。
授業参観ポイント2.クラス全体の子どもたち同士の雰囲気
クラスの雰囲気を、肌感覚で「明るいなあ、元気だなあ、落ち着いているな、活発だなあ」こんな感じでけっこうですので確認してみてください。
静かに授業していいても、なんとなく「元気がない」と感じる場合もあれば、「落ち着いている」と感じる場合あるかもしれません。人それぞれでいいのです。
授業参観は、自分の子どもを中心に見るものですが、意識的に少し視野を学級全体に広げてみると、気づくことがあるかもしれません。
授業中、子どもたちはどのように先生の話を聞いているのか、どのように反応しているのか、どんなふうに集中しているのか、先生の指示をすぐにできてしまう子、なかなかできない子、色々なお子さんがいて学級ができています。
授業中、「みんなどのように過ごしているのかな」と、人間関係などにも注目して色々なお子さんに視点を向けるのも新しい発見があります。
子どもたちも、お母さん方に見られて普段とは違う授業参観の中、ちょっとした瞬間に「素の反応」が出るものです。
授業参観ポイント3.学級担任と子どもたちとの関係
低学年では、子どもたちが理解しやすいように、先生が話口調を優しいトーンに変えている場合もあります。先生の表情や声の調子、話し方にも人柄があります。
授業中、子どもが間違ったり、おふざけの冗談を言ったりした時、先生方の表情や反応の仕方は人それぞれです。
そういう、些細なことの中に「子どもたちに対する先生の接し方」の基本を知るきっかけになります。
くれぐれも、悪いことを探すわけではありません。それでは、先生も人です。どのように人間関係を築いていくか、その工夫や考え方をお話します。
小学校授業参観後の感想文の書き方!学級担任との信頼関係を築く工夫
全てのお子さんに完璧にお母さんが望むように対応することは、至難の業です。学級担任に対しも、色々な想いを抱いていることでしょう。
授業後のコメント等では「敬意」を基本に書くのはどうでしょうか。
お子さんを共に育てているわけですから、常識的で丁寧な言葉で感謝の気持ちを基本としていただければと思います。
信頼関係を築いていく大原則は「否定的な言葉は慎む」ことです。
限られた文章の中で、「ここをお願い!」と依頼したい事項を表現するなんて言葉足らずになり「不可能」です。
仮に、何とかしてほしい事実に出会ったなら、
お電話や連絡帳などで「一度、お時間を取っていただきご相談したいことがあります」と面談をお願いしていきましょう。
やはり、何も書いていない。一行で簡単に書かれている状態では、気持ちは伝わらないのは仕方ないことです。学級担任とも普通の大人の関係で敬意をしめしてほしいものです。
ここでは、学級担任も私たちと同じ感情をお持ちです。
頑張っている一面を認めていただけると大人でもうれしいものです。「いいな」と、感じられたことを素直に表現していただくだけでよろしいと思います。
ここで、基本文型の一例をご紹介します。5段階で表現していきます。
- 学級担任している先生への一般的なあいさつでお礼の言葉をそえてください。
- わが子を見て気づいた点、成長を感じて嬉しかったことを書いてください。
- 授業の様子や学級全体の雰囲気、先生と子どもたちとの関係、友達同士の関係性などで「いいな」と感じたことを書いてください。
- その他、感じた具体的な話題などです。
- しめのまとめの言葉「これからもよろしくお願いします」等の内容で締めくくりましょう。
実際の例文をご紹介します。
小学校の授業参観後の信頼を築いていく感想文例
授業参観後の感想に使える文例をいくつかご紹介します。
わが子の様子やクラスの様子例
終末の〆の言葉
一般的な表現として「本日は授業を参観させていただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします」でよいと思います。
授業参観の時期にあわせて
「1学期、大変お世話になりました」「1年間お世話になりました」など感謝の言葉で締めくくってよろしいかと思います。
書いた内容が子どもの目に入ることもあります。先ほども書きましたが、ネガティブな言葉は避け、前向きな印象になるように心がけていきましょう。
授業参観後の感想文の例文と書き方(小学校)学級担任との信頼関係を築く工夫 まとめ
今回の記事では「授業参観後の感想文の例文と書き方(小学校)学級担任との信頼関係を築く工夫」について、まとめました。
わが子の学校で生活の様子を見ておくのは親としての責任であると言えるでしょう。
しかし、授業参観はいつでも平日。働いている親御さんには、参加しづらいというのもよくわかります。頭を悩ませているお母さんも多いと思います。
それぞれの事情があるので、無理をなさらなくてもいいかと思います。2回に一回は出るようにするなどと、関心は持ち続けてほしいものです。
学級担任側からすれば、保護者の皆様に関心をいただいていることはありがたいことです。
たくさん来られている方がプレッシャーもありますが、正直嬉しいものです。お子さんにしても「頑張っている自分を親にアピールしたい」と思っていることでしょう。
ムリをなさらない中、できゆる限り参加していこうというスタンスで充分です。親にとっては先生や学校の雰囲気、お子さんの取り組み状況や友人関係を知る良い機会となります。
気持ちだけは、授業参観に向けていただければと思います。「ワダチブログ」では親御さんを応援する記事も多数ありますので、お力になれたら嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。