親でも、4月当初の学級懇談や保護者会は少々緊張します。
特に、年度初めの学級懇談会や保護者会では、お互いに顔見知りも少なく始めの出会いでもあるため、先生から保護者「一言挨拶」を振られることがよくあります。
なかには、ベテランお母さんがぺらぺらと気の利いたことをお話され、驚かれる方もいるかもしれません。ユニークな内容で笑いを取る大変しゃべりなれている方も数名いるものです。
このような挨拶を直前に聞かされると、急に心臓が激しくない動揺したなんてことありませんか?
この記事では、学級懇談会・保護者会での「親の一言挨拶」の「考え方」と「例文」を紹介します。
「学級懇談会や保護者会参加のメリット」、一方で保護者会を開催する側の「学級担任の本音」も解説します。欠席の時のちょっとした連絡緒の活用法も役立ちます。
私は公立学校の元校長です。これまでの経験を活かして先生方や親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。
一言挨拶や保護者会について理解できて、不安解消の内容になっています。
学級懇談会は学校ごとに定番の進行表がありません。「保護者に伝える内容だけ統一」で確認されています。その伝え方や進行は学級先生方に任されているのが一般的です。
「こういう内容で、こう進む」とは断言できませんので、あくまでも参考としてお読みください。
学級懇談会・保護者会での親からの一言挨拶例文
ポイントは一言「シンプル・イズ・ベスト」です。基本、当たり障りのない挨拶が無難です。
出席者の数にもよりますが、学級担任から「一人ずつ前の席から順番に挨拶お願いします」と促されます。短時間に全員が行いますので、もともと、長くしゃべるのはNGです。
挨拶の内容はかぶって当たり前です。「前の人が準備した挨拶とすっかり同じ」でも慌てないでください。他の人と違うことを無理に言う必要は全くありません。
シンプル・イズ・ベストの挨拶例文
挨拶例文の構成は単純です。3部構成です。
1と3は必須事項 これで決まりです。
- (お子さんの名前を言います)○○ 〇〇の母です。
- 「まだ子供も私も分からないことだらけですが、有意義な学校生活になればと思います」
- 1年間、よろしくお願いします。
2を各自で適当に一文付け加えるかどうかです。
学級懇談会や保護者会での「挨拶、定番の内容」
2番の一言の定番の内容をいくつか用意しました。
- はじめての小学校(中学校)なので、親子ともども緊張しております。子どもも緊張してましたが、毎朝楽しそうに学校に行っています。
- 新しいクラスに早く慣れてほしいと心配していましたが、学校で「こんなことがあったよ」と楽しそうに話しをしてくれるようになりました。
- まだはじまったばかりで、子どもも私も分からないことだらけですが、楽しい学校生活になればと思います。親としてもできるだけ協力していけたらと思っています。
- 小学校(中学校)では運動会や○○などの学校行事を楽しみにしています。親も忙しくなると思いますが、子どもと一緒に楽しい時間を過ごせたらと思います。
- ○○部に入りたいといって今から楽しみにしています。勉強の方も全くしないので心配しています。
内容は本当にこだわることは何もありません。「お名前と1年間よろしくお願いします」で充分です。
しかし、せっかくの挨拶の場面ですので、緊張しても、皆様の方を見て“笑顔で!”さっと立って、お話されてください。10秒から15秒スピーチですよ!がんばって。
学級懇談会や保護者会に参加した時のメリット
なかなか、学級懇談会に参加することに気が重いお母さんも多いかと思います。ここでは、
懇談会等に参加した際のメリットをまとめました。
参加する前の準備としてお子さんとの会話の中で情報収集をしておきましょう。もちろん、情報収集より、お子さんとの会話を想いきり楽しみながらですよ。
- お子さんから新しいお友達の名前を事前に聞いておくのもいいですね。友だち情報
- 授業の様子、理解の様子、わが子の様子やクラスの様子など。
- 昼休みや業間休み時間の過ごし方、お友だちや先生とどんなことをして遊んでいるのか。日常生活情報
- 先生に○○で褒められた。先生に叱られた。先生のお話等、先生情報など。
すると、懇談会などでも大いに役立ちます。一例をあげてみます。
- 仲良くしていただいているお母さんとお話ができる。親同士で話しができて交流と共に情報交換ができる
- 授業参観等でクラスの雰囲気を肌で感じられるし、先生の人柄も授業や話し方から感じ取ることができる
- 懇談会や保護者会では「先生から子どもたちの様子」や「先生の大切にする教育方針」等を知ることができる。
- 懇談会後、先生と個人的に話せる機会がもてる
- 例外ですが、担任の得意分野では「学校行事などの子どもたちの笑顔いっぱいのスライドショー」などの演出をする先生もいます。(期待し過ぎないでください)
こう考えると学級懇談会や保護者会のメリットも捨てがたいものがあり、有意義に活用していただくとお母さん自身のプラスになることでしょう。
学級懇談会・保護者会開催時の学級担任の本音は?参加できない時の対処法
学級担任にとっても、学級懇談会や保護者会は神経を使うものです。たくさん参加していただければ嬉しいし、緊張も増します。
日頃子どもたちと夢中になって授業準備や、行事に向かってクラスで取り組んでいた頃が懐かしいです。やっぱり、親御さんと一緒に子育てをしている一体感は、やりがいと勇気づけられます。
「関心が強い=出席」の構図が自然です。その一方で、参加が少なければ、「あれ…」と、さみしく想い気になさる先生も多いかと思います。もちろん、「関心がない=欠席ではない」ことは承知しています。
様々な事情を抱えながら子育てをしているわけですから、なかなか参加できないことも理解できます。無理は禁物です。保護者会を欠席なさっても致し方ありません。大丈夫です。
そのような時は、「やりとり帳」等の活用で先生と交流ができます。
こんな一言があったら、先生は凄くうれしいと思いますよ。
これだけでも十分ですが、(A)の部分に、「先生の言葉かけや子どものよき変化等」のエピソードなど、事実を書き添えるとさらに、担任の先生にの心に響く一言になります。
出席していても、この感謝の一言が担任の心に染みるものです。
また、子どもがお友だち関係で、情報を教えてもらえるのがイイのですが、保護者会時の配布資料などで疑問点があれば、連絡帳や直接電話でお問い合わせください。
挨拶ってしないといけないの?に自信をもって答えられる挨拶の大切さがわかる記事です。
学級懇談会・保護者会での親からの一言挨拶例文 まとめ
今回の記事は「学級懇談会・保護者会での親からの一言挨拶例文!参加のメリットと不参加の対処法」についてまとめてみました。
お仕事をしていますと、なかなかお休みをいただくのも大変なことかと思います。また、ママ友がいないと、「一人でいくのもなあ」とちょっと気後れもあるかもしれません。
考え方次第で、学級懇談のメリットもご紹介の通りありますので、是非お時間が取れましたらご参加していただければと思います。
ベテラン先生の中には、「クラスの席が近い親同士で少人数のグループを作り情報交換する時間」を設けています。経験が少ない先生の中には「つい、しゃべり過ぎてしまいました」と失敗談を話してくれた先生もいます。
先生も頑張っていますので、是非参加する方向で検討していただければ、わたくしの経験からするとありがたいです。これからも、先生方や親御さんを応援する「ワダチブログ」をよろしくお願いします。