子育て相談

小学校の個人面談で何を話すか?聞くことは何?担任との関係を築くマナー面も解説

親御さんにとって小学校の個人面談は、とっても緊張するものです。特に、はじめてのお子さんの場合なら、なおさらです。

「そもそも、何を話すの?」「先生から、何か聞かれたらどうしよう?」

「うまく答えられるだろうか?」「何を質問すればいいの?」

など、不安で分からないことだらけじゃないですか?また、ベテランさんのお母さんは

休みを取るの大変なのに‥‥ちょっと面倒だなア‥‥

なんて、気持ちもあるかもしれませんね。

この記事では「そもそも、なぜ個人面談は行われるのか」「学校側が考えていること、望んでいること」がわかり、三者面談の「ねらいと大切さ」が納得できるようにまとめました。

「何を話すか?どんなことを聞くか?」等、相談の仕方やマナー面など、小学校の個人面談の基本をお伝えします。学級担任の先生と直接話せる絶好の機会です。是非、お子さんのために前向きに考えてみてください。

私は、公立学校の元校長です。退職した現在は、子育て中の親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。

この記事を読んでいただければ、学級担任との面談への「不安な気持ちや後ろ向きな感情」がきっと軽減されます。「学級担任との有意義な面談」への準備と心構えができます。

小学校の個人面談が「行われる理由」~学校・学級担任の願いとは?

学校側が何を求めて、保護者の方々との二者面談を行うのか?これを知ってれば、お母さんの方も心構えと準備ができますよね。

面談時間は学校ごとに違いますが、個人面談は一般的には15分程度です。

当たり前の話ですが、学級担任の先生は「一人の親御さんと15分の面談をしますので」「 クラスの人数分」の時間を要します。さらにプラスして「一人一人の面談の目的がうまく達成できるよう事前準備する時間」があります。

普段の業務にプラスされるわけですから、仕事とはいえ結構な負担です。それでも保護者の方々との個人面談が設定されるのですから、その価値(期待するねらい)があるわけです。

小学校の個人面談で「学校側の期待している効果」

一番の期待は、一年間受け持ったお子さんの「親御さん」と顔のわかる良好な関係を築きたいと願っています。

お子さんにとっての最高の環境は

  1. 「安心安全の普段の家庭生活と良好な親子関係」
  2. 「安心安全な教室と“学級担任との良好な人間関係”と“友人との良好な人間関係”」

が築かれていることです。

家庭と学校、その双方の責任者である「保護者と先生が共通理解」をなされ「信頼関係」が築けていたら、お子さんの教育環境は盤石です。

例えば、信頼関係とは気になったことは、お互いに話やすい関係ということです。

個人面談が行われる理由は二つ、

  1. お子さまの成長を支える保護者と先生が情報交換や相談をするためです。定期的に情報交換や相談を行うことで、学校とご家庭でのそれぞれの様子を相互に理解したいのです。
  2. お互いに話やすい関係を築きたいのです。お子さんにとっての幸せは、すぐに「困っている事や悩んでいる事」を話し合える親と先生の関係性です。

保護者と先生は、家庭と学校でお子さまの成長を一番間近に見てきました。そして、先生は家の様子を知りません。お母さんもまた、学校という集団生活の中でのお子さんの様子がわかりません。

お子さんの様子とは、成長や課題のこと。その両者がお子さまの生徒理解を深め確認し合う場が個人面談なのです。

だからこそ、お仕事等でお忙しいでしょうが、お越しいただきたく計画されています。

小学校の個人面談で何を話すか? 聞くことは何? 個人面談の内容

個人面談の内容は、

「お子さまの学校での様子」と「ご家庭での様子」を話したり聞いたりすることが中心です。子どもは、それぞれの人間関係や生活環境で「見せる顔」が違います。成長の仕方が一人一人違います。

スムーズな成長には、互いの異なる環境での生活を知ることで「正しくわが子を理解する」ことができるのです。

ここからは、想定される個人面談の中での一般的な話題をあげていきます。

小学校の個人面談で学級担任から「予想される学校生活での情報提供」

  1. 各教科の授業中の様子:興味関心をふまえた参加の様子
  2. 各教科の達成度や定着の様子(よくできること、苦手にしていること)
  3. 給食時間や清掃時間、休み時間などの様子(お子さんをとりまく人間関係の様子)
  4. 学校生活上の「気になっている行動や課題面」

このような中から、担任が絞ってお話があると思います。

また、お母さんの方から学校生活の中で気になっている点を聞いてみるのもいかがでしょうか。学校生活は集団生活です。

「魅力的で楽しい」学校生活の中に、お子さんによっては「人間関係の中でストレス」に感じていることもあります。

その一つ一つの出来事(ストレスも)がすべて学びにつながります。「ストレスを全部取り除いてやろう」と意気込まずに、しっかりと状況を把握してお子様の成長を正しく理解できれば十分です。

次に、ご家庭の方からお話されるといいと思う内容です。

親御さんの方からの情報提供(家庭生活の様子)の内容例

  1. 家での生活のようすをご紹介ください。例えば、こんな手伝いをよくしてくれる等、お母さんから見てのよい面や成長してきた一面をお話しください。(学級担任もきっと参考になります)
  2. 「学校の学習や行事で楽しみにしていること、苦手にしていること」等、家での学校のことを、どのようにお話しているか、ご紹介ください。
  3. 「友だちとの関係」放課後や休日など交流の多いお友だちや習い事などお母さんから見た最近の様子をお話するのもいいでしょう。
  4. もちろん、「困っていることや悩んでいること、ちょっと気になっていること、子育ての考え方」何でも大丈夫です。この機会にモヤモヤは聞いておきましょう。

個人面談に向けて、先生はお子さまのさまざまな記録を振り返って準備を進めています。

ご家庭でも、「うちの子、最近の様子はどうかな?」「最近、何か喜んでいたことは、何だったかな?」等、お子さまの様子を「意識的に振り返ってみる」と、気づくこともきっとでてきます。事前に質問や相談をメモしておくのもいいですね。

小学校の個人面談で担任との関係を築くマナー

大きな個人面談のねらいは、学級担任との良好な関係づくりです。良好な関係づくりには相手への「敬のこころ」が大切、相互理解が必要になります。

気を付けること一つ目は、時間を守ることです。面談に「遅刻しない」ことはもちろんですが、個人面談の「終了時刻」を守るようにしましょう。

正直、学級担任からは熱心に話されているお母さんを前にして、話の途中に割り込んで「はい、時間になりました。今日はここまで」なんて、とても言いにくいですから…

ぜひ、お母さん側からアクションを起こしてくれるとありがたいです。(学級担任の方は、約束の時間を遅らせたくないですから、面接の合間に予備の時間を入れて調整する場合が多いです)先生も、たくさんお話したし、お母さんの声を聴きたいのですが、次の方を待たせることもしたくないので、結構気にしているものです。

面談の中で相談しきれないことがある場合は、「もっとご相談したいので、またお時間をとっていただけますか?」と尋ねてみてください。決して失礼ではありませんし、時間を気にしてお話されていることが通じると思います。

個人面談は双方が同じくらい話しながら、情報交換ができればいいですね。どうしても気になる事がありましたら、「〇〇の件では、困っているんです。どうすればいいのでしょうか」等の話し方でかまいません。実際に困っていることは遠慮なくお尋ねください。

一つ注意事項をあげると、「コミュニケーションが一方的になる」ようなことは避けたいです。ついつい、話し続けてしまうようなことは避けましょう。

二つ目は、個人面談が始まる時と終わる時は、基本的なマナーでご対応ください。

入室するときには「失礼します」「いつもお世話になっております。〇〇の母です。よろしくお願いいたします」

また、面談終了時は、「本日はありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします」こんな程度で十分です。

個人面談に都合によっては「お子さまの弟や妹の同席」もあるかもしれません。事前に先生に確認してください。普通の感覚は来て下さるだけで有難いので、大丈夫だと思います。

教師も人間ですから、お母さんの雰囲気でいろいろと話したくなります。(もともと話は好きな人ばかり…)

保護者が明るい雰囲気なら、話そうとは思ってもいなかったことも日常の一コマをいろいろ話してくれるようになります。

反面、保護者の固い表情には、教師はまず、余計なこと(何気ない会話に子ども理解の鍵があるもののです)は話しません。先生の方でも、話しにくい親御さんはいるものです。

話さないのではなく、良くない方向にいくことへの不安感です。お母さんと学級担任が良い関係を保つことが子どもへの指導の基盤です。

親御さんの表情や雰囲気や言葉の使い方等が、教師の姿勢を変えます。できうる限り、積極的に質問をしたり、先生の話を聞いたりして明るく振舞うことが身の多い面談になります。

もちろん、教師側もそんな気持ちで臨んでいると思われます。

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小学校の個人面談で何を話すか?聞くことは何?担任との関係を築くマナー面も解説 まとめ

今回は「小学校の個人面談で何を話すか?聞くことは何?担任との関係を築くマナー面も解説」でまとめました。

はじめての個人面談は対面ですので、緊張感もあります。しかし、学級担任の先生方も、別の意味で緊張しています。

なぜなら、お母さん方が考える以上に「先生方はお母さん方とのよき関係を築きたい」と強く望んでいるからです。

なぜか?

担任する子どもたちが大好きだからです。でも一人一人のお子さんには「課題」があります。健全な成長には、家庭との連携を図りともに成長に関わりたいのです。

関係が深まれば深まるほど、先生もお子さんの課題も率直に話せるものです。

しかし、学校では「お母さんの対応」に神経を使うケースもよく起こります。

お母さんと、子どもの課題面についても笑いながら理解し合うることができたら、どんなにか助かり、先生も元気になれます。

お母さん自身も、心配事を抑え込むことなく話し合えます。そんなよき関係性は、双方のストレスを解放します。

個別面談は「子どもの成長や課題」について、教師と保護者が双方の角度から話し合い、子ども理解と解決策を考える場です。互いに様々な情報を思い切って話せる関係でこそ具体的な行動が始まりやすくなります。

個人面談については、心配して考え込むことなく、自然体で臨んでいただけたら幸いです。先生もまた「笑顔でお子さんの良い面や今後の課題などを話せたらいいなあ」と本当に思っているのです。

ここまでお読みいただき大変ありがとうございます。子育て中のお母さんやお父さんの応援ブルグ「ワダチブログ」です。皆様のお役に立てたら嬉しいです。