教員免許を取得するための最大の山場は教育実習。教員の仕事を実際に体験できる貴重な機会ですので、心待ちにしている方もいれば、不安ですでに緊張している方もいることでしょう。
教育実習の「事前打ち合わせ」では、実習が始まる1~2ヶ月前に実習先へ赴き、実習の詳細について相互確認をする大切なプロセスです。
この記事では、「教育実習の事前打ち合わせ」について完全解説します。
- 事前打ち合わせの電話をかけ方・電話をかける時期、マナー面
- そもそも事前打ち合わせとは?意義、目的、聞いて確認すること
- 事前打ち合わせの挨拶、自己紹介、服装、持ち物
教育実習を有意義にするために欠かせない情報と心構えが理解できます。
私は、公立学校の元校長です。これまでの経験を活かして先生方や子育て中の親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。教育専門ブログで的確な情報を提供します。
教育実習を有意義な体験として夢を実現してほしいと願っています。
教育実習の事前打ち合わせ聞くこと完全解説!
教育実習事前打ち合わせ1:実習校に電話をかけアポイントメントを取る
実習先の学校へ電話をかけ、事前打ち合わせのアポイントメントを取ります。電話をかける日時です。学校の実情で差異がありますが、ここでは失礼のない範囲で一般的な日時を説明します。
- 実習先への電話をかける時期 1か月前:早すぎても遅すぎても行けませんので40日前に一度かけてみてはどうでしょうか。
- 電話をかける時刻 中学や高校の場合、基本的に午後4時~5時ごろが望ましいです
- 実習先の誰に電話をかけるか 実習校の「教育実習担当の先生」に連絡を取ります。
内容的にはこのような程度ですが、教師は印象が大切です。爽やかな口調でお話しください。
豆知識ですが、教育実習先での指導は、「教務主任の先生」が窓口になっている場合が多いです。担当は教務主任が一般的です。その他、教育次週の実際の指導評価を行う学級担任の先生がいます。
中学校では、指導を担当する専門教科の先生が学級担任でない場合は、学級担任の先生にもお世話になることになります。
電話はしたが教育実習担当の先生が不在の場合の対処の仕方
担当の教員がいる時間帯を電話口の先生に伺うなどしましょう。そして、再度こちらから連絡する旨をつたえます。
このような応対で充分です。「都合の良いときに折り返し連絡をください」は、失礼ですのでやめましょう
場合によっては、実際の指導を担当する先生が学校内で決まっていないケースもありますので、その場合は担当の先生から「●日ごろ、連絡いただきたい」「日時が決まり次第、こちらから電話してください」との話があります。
教育実習事前打ち合わせ2:服装と持ち物
「事前打ち合わせ」は教育実習の範囲内と考えましょう。
- 服装は「スーツ」がいいでしょう。男性はネクタイ。夏場の場合も上着も着用してください。
- 校内は、自分で用意した上履きをしようしましょう。学校のスリッパは履かないようにしましょう。自分の校内用の靴は、スリッパは厳禁です。一般的には、先生方はスリッパは履きません。校長からの指導事項です。
- 「事前打ち合わせ」では、記録用のメモ帳と筆記用具は忘れずに持参しましょう。
- 髪型は、カバン等は清潔感があるか、社会人として考え準備してください。
社会人の一員という意識で、教育実習でお世話になる方々のは、言葉使いや服装などは自分自身で注意しましょう。
社会人としての自覚ある態度
教育実習事前打ち合わせ3:社会人としての礼儀、マナー
社会人として守らなければならないことはたくさんあります。
時間厳守
その代表が時間を守ることです。時間には余裕をもって行動しましょう。
遅刻は論外ですが、約束の時間よりあまりにも早すぎてもいけませんし、もちろんぎりぎりもいけません。所定の指示された時間の10分前に到着するようにしましょう。
挨拶:礼儀正しさ
爽やかな素敵な挨拶を心掛けましょう。言葉を自分からかけていくことが人間関係づくりの基本です。
是非、明るい口調で話せているかセルフチェックしてみてください。
教育実習の「事前打ち合わせ」聞くこと 当日の流れ
ここでは事前打ち合わせの流れを解説します。
全体での打ち合わせ
一般的には、教育実習生の「校内取りまとめ役の教務主任の先生」による全体の説明・諸注意があります。
複数の実習生がいる場合は、全体での顔合わせが行われます。実習生の指導担当の先生も同席します、自己紹介は必須です。
挨拶は「短く爽やかに」が鉄則。何を話すかは大事ですが、教師に多雪な資質は「どのように話すか」です。表情、態度、声の調子、視線等の「話し方」を意識してください。
その後、教科ごとの打ち合わせに入ります。
受け入れの学級担任との打ち合わせ(中学校なら、担当教科指導の先生)
小学校では、担当する学年学級が決まっているはずです。中学校では、教科ごとに詳細な打ち合わせが行われます。
話しを聞く時は、「大事ことなのでメモを取りながらお聞きしてもよろしいでしょうか」等、一声かけると丁寧です。
「事前打ち合わせ」では、授業に関する打ち合わせが最も重要なポイントです。
- 授業では何学年を担当するのか
- どのあたりの単元を受け持つのか
- 授業準備:教材研究しておくことは何か
- どんな準備をしておけばいいのか率直にお聞きしてもイイかと思います。
ここで分からないことをそのままにしてしまうと、教育実習中に困ることになります。よくわからないことは不安をそのままにしないで、質問をしましょう。
また学級担任との打ち合わせでは
指導に適した服装面
給食指導でエプロン等を必要とする場合もあります。
体育の授業や清掃活動、中学校なら放課後の部活動指導等で「ジャージ等のスポーツウエア」も必需品になります。準備をどの程度行っておけばよいのか担当の教員に確認しておきましょう。
実習期間中の交通手段は?
教育実習先への「登校」は、電車等の公共交通機関を使うのが基本です。地元の学校が多いわけですから自転車が多いかと思います。
事前の相談や許可も「自家用車やバイク」等は厳禁です。自転車での登校が認められる場合は駐輪場の場所も指示を受けて確認しておきましょう。
教育実習事前打ち合わせ聞くこと完全解説!電話,服装,持ち物 まとめ
今回の記事は「教育実習の事前打ち合わせ聞くこと完全解説!電話のかけ方・服装・持ち物」についてまとめてみました。
社会人として礼儀正しく、マナー面ではしっかりと身につけられるように頑張ってみてください。緊張すると思います。毎日が大変でしんどくなるかもしれません。大変な仕事です。
普段でも大変なのに「教育実習生」まで指導しなければならないのです。礼儀正しく感謝の心を込めて実習に臨んでください。
「ワダチブログ」には、教育関連で関連ブログが多数あります。参考にしていただければ幸いです。