子育て相談

親子関係修復のカギは?中学生の特徴からせまる納得の対応策を解説

わが子のはじめての抵抗に合いその激変への驚きと戸惑い…親子関係が次第にギクシャクして…子育ての悩みって、本当に苦しいですよね

自分の育て方に問題があったかもしれない…
そんな考えが頭を離れない親御さんもいることでしょう。

中学生の年頃は、思春期と反抗期が重なり、親にとって子育ての危機が訪れます。

なぜ親子の関係は、うまくいかないのか?その原因を探りながら、こじれた親子関係を修復させるにはどのような方法があるか、

お母さんを苦しめている考え方を解説、悩みの解決に向けての提案、反抗期のお子さんにおこっている心情、してはいけないNGな行動をまとめた記事です。

「もし、反抗期がなかったら‥」や「幸福への4つの因子」もご紹介しています。

中学生の子育てに悩みながら奮闘する親御さんにむけてまとめた元校長からの応援ブログです。お力になれたら幸いです。

親子関係修復のカギは?「苦しみの原因=今までの子育て」を捨てる

こじれた親子関係の悩みのおおもとは、コレです!

思春期になり中学生は急激な成長(変化)しているのに、

親御さんの方は、これまでの幼少期から小学校時代までの子育ての延長線上から離れられていない。

ひたすら、今まで通りのパターンで真面目に子育てを全うしたいと全精力をつぎ込んでいるのです。

 

なぜ、そのようなことがおこるか?その原因の一つは

今まで通りのお母さんの子育てが「お子さんには、うっとうしく感じられる」そんな「順調」な発達段階にはいっているのです。

ややこしくさせている点は、その反抗の仕方には、もともと個人差があるということです。

しかし、お母さんは真面目に真正面から向き合い、自分の子育てがうまくいかないと、

つい「子育て」を周りのお子さんと比較してしまう、知り合いのお母さん方は楽しそう、他の子どもはみんな反抗期なんてないように見えてくる…

自分の子育てが悪いのかな~

こんな不安が襲ってきませんか?

その背景の一つは、テレビや雑誌等、様々な形で「子育て成功例」が氾濫していることかな。

本人の唯一無二の資質や多様な家庭環境、親子関係、すべてが違うのに子育てには「公式」があるかのように、成功例が心に飛び込んできます。

そんな思いが、あなたを苦しめる要因の一つかもしれませんね。

成功例には参考になることもありますが、その成功例が、あなたとお子さんにピッタリと一致するわけではありませんよね。

反抗期の子育て悩みの解決への第一歩は「今までの子育てを捨てること」です。捨てるという意味は、アップデートするニュアンスでしょうか、お母さん自身も子どもと一緒に変化していくイメージです。

親子関係修復のカギは?中学生の特徴からせまる納得の対応策提案

私からの提案です。

あなたは真面目に頑張りすぎているのなら、少し子どもから離れる。これをおすすめします。

お子さんの心の中では『いつまで私の生活ややり方に干渉するつもり?』という気分になり、親との接触を避けるようになっています。

その離れ方をこれからお話します。

2:成功例は、いったん無視してください。理由は比較して「わが子」を見てしまうからです。思春期に「比較した見方を親からされる」と事態は悪化します。

頑張り屋さんのお母さんには「こんなふうに育てよう」と頑張るのではなく、

「これだけはしないようにしよう」

ぐらいのエネルギーでちょうどいいかもしれません。

注意してほしい観点から考えていきましょう。その方が、子育ての本質が見えてくると思います。

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親子関係修復のカギは?「適正な親子関係の距離感を見直そう」

海苔やお茶を入れる茶筒をイメージしてください。

1あるお母さんは、茶筒に近づきすぎて………真上から見ていれば「形は円」と言い、あるお母さんは、真横から見ていて「形は長方形」と言います。

2あるお母さんは、それは「円柱」と言います。

3あるお母さんは、実際に手に取ってみて、二つに分かれることを知ります。

4あるお母さんは、フタがあり何かを保存できる機能があると気づきます。

5あるお母さんは、●●を入れておくのピッタリと考え実際に使用しています。さらに、もっとここを改良すればと、ユニークさが増して考え方も広がります。

近づけば、その実態を本質を見極められるとはかぎりません。

往々にして「近すぎ過ぎる」と、全体像を把握できずに本質が見抜けないこともあるでしょう。親子関係も似ています。

怖いことは、目に見えている「円」「長方形」を「これがすべて」と、お母さんが疑わずにいることです。

円も長方形も事実には違いありませんから。自分自身をまったく疑わない。

ご自身の「固まった考え方、感じ方」これが怖いのです。

間違いではないですが、やはり「違う」のです。親子の距離感は、大事ですちょっと振り返ってみることをおすすめします。

こじれた親子関係正常化への解決法!親目線の「当然〇〇すべき」は禁物

反抗の仕方や程度、状況が人それぞれですので…ご自身に当てはめながらお読みください。そもそも、切羽詰まっていると、すぐに解決したいじゃないですか?

気持ちがよくわかるのですが、「無理です」

だって相手はあなたと同じ人間です。感情があります。

お母さんの望む方向に、状況が激変することはありません。それは、親子でも全く別の人格をもつ人間ですから。

お母さんだって、人は誰でも「他人からコントロールされたくない」でしょ。

知り合いにそんな方がいたら、危険人物として近づかないか、適当にあしらうはずです。

親子関係であっても、お子さんは、あなたからコントロールされたくない!

仮にお子さんに、「ここまでは、親にコントロールされていた」という意識があれば、これからは「今までの自分とは違うぞ!!絶対に言うことを聞かない」と心に決めるはずです。

つまり、お母さんの言葉は、無視するか、抵抗し悪態つくしかありません。

そのような傾向は、あなたは薄々感じているのではないでしょうか?それでも、同じ方向から、同じパターンで攻めていくことを繰り返しますか?

それは「親として〇〇すべき、最低限度のことだから」という感覚が、きっとあなたに染みついているのでしょう。

一所懸命に頑張ってこられた方なら、当然です。だから、多くのお母さんがわが子の突然の反乱に戸惑い落胆するのです。

例えば、お風呂に何日も入らない…

何とか入れようなんて考えない。垢じゃ死なない。たいした問題ではない。……と、自分に言い聞かせてみる。

もう、積極的にあきらめるしかないです。平然としている。

子育て中の私も悩みました。私の場合は、

「今は、子供にとっていい父親じゃないことは、わかっている」「けど、自分はわが子を愛しているし、大切に思っているし…極悪な父親でもない!」 「自分も真面目に生きてきたわけだから、自分の子だから…きっと大丈夫。」
こんなフレーズの自問自答でした。

生きていてくれさせすればいい。うちの子は、絶対に大丈夫。これは、やせ我慢というよりは、わが子への信頼。私には確信のような感覚がありました。

自分基準の子ども像を、積極的に前向きにあきらめる

しかし、やるべきことは、あたたかく、いつも通り続けていく。

お母さんだったら、あたたかい食事はきちんと用意したほうがいいと思います。それだけです。(すぐ、食べないこともあってがっがりするでしょうが、私は大切にしていることはヤルよ!)こんな心意気です。

勘違いしてほしくない点は、「積極的なあきらめ」とは、例えば、

「もう勝手にしなさい」なんていう言葉の反対側の世界の言葉ですよ。

そんな「つきはなす言葉を絶対に言ってほしくない」から、積極的にあきらめるのもアリですよ、という提案です。

心にもないことを、一時の感情で絶対に言わないことです。

子どもだって、大変なのです。ブスーってしてすごく楽しいなんてこと、ありませんから。

親子関係修復のカギは?「反抗期がない親子関係」への考え方

仮に、激しい反抗期がなかったとします。親に反抗しないけど、かなり危険な現状だってあるかもしれません。………こんな子どもたちもいるのです。

トラブルが発生し、先生は子どもに指導します。

子どもも納得して帰宅します。

帰宅し、子どもが親に出来事を説明していると…親が子どもの予想しなかった「反応」することがあります。すると何が起こるか。

大抵のお子さんは、「お母さんやお父さんの感情と考え方がそのまま」 子どもの感情と考え方に乗り移ります。

子どもの説明を聞いて、それは「相手の方が原因だ。それは、学校側に落ち度がある。」と親が怒り始めたとします。

当然ですが、子どもはすっかり親の言う考え方、感情が乗り移り、学校で話していた内容とは全く異なる話を始めます。

それぐらい、親の表情や口調、態度に順応して大きな影響を受ける子どももいます。

なかなか当事者にはご理解を得られにくいパターンであって「こんな成長の仕方をしていていいのだろうか?」と、お子さんの将来が不安になります。

やはり、子育てのGoalは自立、一人で人生を歩むことです。自分の行動に責任をもつ「たくましさ」は欠かせない資質です。

反抗期がないことが、悪い成長とはいいません。実際、反抗期が感じられなかった親御さんもいることでしょう。

親の言うことに影響されていることが、すべて「悪」と言っているわけではありません。「成長面で不安だ」と言っているのではありません。

しかし、

反抗期がないから、安心できることでもないし反抗期があることが、絶望でもないのです。全くの別人格の人間ですから。成長の仕方も人それぞれ。親子だからと、惑わされてはいけません。

ここで、お母さんへの応援メッセージです。

親子関係修復のカギは?解決策は「幸福の4つの因子」

前野隆司さんの『幸せのメカニズム』の著書の中に

幸せの4つの因子が紹介されています。引用させていただきます。

1 「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)

人を喜ばせることが好きで、私を愛してくれる人がいて、感謝する人がたくさんいる。そして、人に親切にしているという人の特徴を表した因子

2「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子

楽観性があり、失敗や不安な気持ちを引きずらず、積極的に他人との関係を築ける。多くのことで達成感をがあるという人の特徴を表した因子

3「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)

他人と自分を比較しない傾向や、他人の目を気にせずに、自分をしっかりと持っている人の特徴を表した因子

4「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)

自分は有能で社会の要請に応え、成長に満ちていて自己実現している人の特徴を表わす因子

幸せの形って、人それぞれ違いますよね。自分で感じるもの。幸せを感じている「おおもとの要素」を導き出した研究のようです。

やさしい言葉で、大切な価値観が表現されていますね。参考になされたらどうでしょうか。お母さん方の共通の願いは「わが子の幸せ」のはずです。

今はわが子の激変に苦しんでいますが、親の望む育ち方がGoalのわけでは、ありません。

前野さんの因子を借りれば、

●周りの方々としっかりとあたたかな関係を築いて、「有り難いな」と感謝の心で生活している。

●何とかなる!と前向きに、自分らしく挑戦している。

●自分自身の成長を実感しながら、楽しみつつ精一杯生きている

こんなわが子になってほしいですよね。今のわが子への不満は、ほんの通り道です。

むしろ、この4つの因子が育まれていないとしたら……こう考えてみてはどうでしょうか。

今まで見えなかった部分が、見えてきそうな気がしませんか?

わが子の成長をしっかりとみとる、様々な指標を持ちたいものですね。

「母校」や「母港」とはいいますが、「父校」「父港」とは言いません。

いつでもどこでも、ずーと見守り続けてくれる母親のイメージ、いざという時に戻ってこれる場所、母親の変わらぬ愛のようです。

「母校」や「母港」は、「お母さん」という言葉を使ったのは、本当にピッタリな言葉だと思いませんか。甘えているのです。

絶対に安心しているから、ひと暴れしているのです。考え方一つで、心も少しは軽くなります。

もし、どうしても言いたくなったら、「言いたくなった」ことを「わが子に伝えておきたかったこと」「わが子に、語りたかったこと」として

適切な表現で手紙等で伝えてみたら、どうでしょうか?

「なになにをしてください」ではなく、「私は、こう思うよ」と私が主語になる言い方で、想いを伝えてみてはどうでしょうか?

https://wadachiblog.com/kokoro-no-motikatawo-kaeru/

親子関係修復のカギは?中学生の特徴からせまる対応策 まとめ

今回は「親子関係修復のカギは?中学生の特徴からせまる納得の対応策を解説」についてまとめました。

今日も、お読みいただきありがとうございます。子育ての悩みは、決してあなただけではありません。

ワダチブログは、中学生の子育てに頑張る親御さんへの応援ブログです。「中学生への生き方授業」というカテゴリーもあります。お子さんにご紹介していただけら嬉しいです。

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