教師の力量の違いは「言葉の力」の差です。
あなたの言葉は、「力」をもっていますか?
「力のある言葉」の2つの要素。
一つ目は、あなた自身が「本気で信じている言葉」であること
二つ目は、生徒が理解しやすい表現であり「シンプルな言葉」であること
この二つの要素が備わると、
先生の言葉は、生徒の心に届きやすくなっているはずです。
学級づくりの進め方が、「場当たり的でその日暮らし」の感覚をお持ちの先生方、
または、「今日やらなければならない活動に追われている」感覚
自分の学級が「どこに向かっているのか」わからない先生方に、
具体的に打開策を提案する記事になっています。
たった一つの徹底「学級の約束」を宣言
たった一つの約束を宣言
それは、大変わかりやすい表現です。
自分がされて嫌なことは、人に言わない。
人にしない。
シンプルでしょ。たった一つ、この価値観を伝えます。
この大原則から、学級づくりをスタートさせます。
この言葉が、芯になります。学級の憲法、みたいな感じです。
考え方のポイントは、あなたと生徒の共通理解の芯をつくる
それができれば、憲法を補完する法律の理解に進めます。
次の3段階
ホップ、ステップ、ジャンプ
ホップ
(自分がされて嫌なことは、人に言わない。人にしない)の実現に向けて
学級・教室で使われる言葉を整えます
自分たちがどんな言葉をつかっているかを意識させます。
言葉は言霊、言葉は「こだま」して教室内の人間関係に広がります。
〇自分の学級に
「刺々しい言葉を広げるか」
「温かな言葉を広げるか」
〇自分の学級に
「後ろ向きな言葉を広げるか」
「前向きな元気です言葉を広げるか」
この差は大きい! ここを意識させる。
ステップ
(自分がされて嫌なことは、人に言わない。人にしない)の実現に向けて
一人ひとりみんな違う、
違いを「変」と感じるか、
違いを「人には、それぞれ良さがある」という見方ができるか、
この差は大きい、ここを意識させる。
ジャンプ
(自分がされて嫌なことは、人に言わない。人にしない)の実現に向けて
自分の想いや考えていること、何でも自由に話すことができる教室にする。
気兼ねなく話せる人間関係づくりに、全力をつくす。
そのことが、楽しい学級につながる。
つまり
楽しい学級=なんでも話せる仲間がいる学級
この価値観を浸透させたいですね。
みんなで、楽しい学級にしような。
自分の考えていることを、自由に表現できるって素晴らしいことです。楽しいことですよ。
みんなにとって、居心地がいいクラスになるぞ。
反対を考えてごらん。 「発言したら、馬鹿にされた…」
こんな学級って、楽しくないぞ。
みんなが、みんなを大切にして、自由に思っていることを話せたら楽しいと思わないかい?
そんなクラスを、みんなで目指そうな!
すべては、
自分がされて嫌なことは、人に言わない。人にしない。
このシンプルな「学級の約束」から始まるのです。
学級全員に納得させて実行にうつす。この大原則を徹底させること、これが学級づくりのツボです。
たった一つの徹底「考え方」を宣言
それは、成長。
https://wadachiblog.com/s-with-word-as-pillars/
1年間、このクラスで楽しい一年にしようね。
楽しいクラスが最高でしょ。
みんなは「どんなクラスなら、楽しいか」それを考えてください。
はじめから、楽しいクラスがあるのではなくて、みんなで楽しいクラスをつくるの!
みんなで、つくるの!、みんなが主役。
そして、1年後
「このクラスでよかった、みんなと一緒のクラスでよかった、すごく楽しかった」
って、振り変えることができたら最高でしょ。
ここに、つなげてほしい言葉があるの。なんだかわかる?
それは、「みんなで成長」です。
「みんなで、学び合ってこのクラスで一緒に成長できたな」と実感できる1年にしようね。
みんなで成長
自分の成長を実感できるクラス
学級の成長、みんなの成長を実感できるクラス
https://wadachiblog.com/s-change-words/
この言葉を、生徒とともに意識した一年にするのです。
そこでキーワードの「成長」を生徒にイメージしやすく置き換えます。
成長とは、よりよく変わることです。
〇出来なかったことが、できるようになること。
〇考え方が、広く深く大人になっていくこと。
〇今まで気にも留めていなかったことに、気づけるようになったこと
ポイント1つ目は、
生徒に成長できたかを考えさせる具体的な素をつくる。
成長を生徒にイメージできる表現で示してやることです。
ポイント2つ目は
えっ、そこに気づいたんだ!スゴイ。
そんな考え方ができるなんて、成長したね!
今までは、▼▼な感じだったけど、最近はこんな言葉が交わされるようになってきてるよね。
先生、とってもみんなの成長を感じてます。うれしいなあ。
いいことは、続けていこうね。
「いいことはイイ!」と、その場で反応できるようにするのです。
反応するには、常に先生の方が「目指す方向性を意識しているか」が問われます。
だって、
どの先生方でも「ダメなこと、してはいけないこと」は、100%気づいて注意して指導するでしょ。
それは、当たりまいに大切にします。
大切なことは、よき変化を見逃さず評価する。
「それでイイ」と、進むべき方向性を生徒に意識させ続けるのです。
■自分がされて嫌なことは、人に言わない。人にしない。
■自分の学級に「刺々しい言葉を広げるか」「あったかな言葉を広げるか」
■自分の学級に「後ろ向きな言葉を広げるか」「前向きな言葉を広げるか」
■自分の想いや考えていること、何でも自由に話すことができる楽しいクラスか。
この実現は、全部「成長」の具体的な項目です。
この言葉の意識と「学級の成長」「一人の生徒の成長」を絡めて言葉を紡いでいくのです。
日常生活に、
「学級の成長」と「個人の成長」を常に意識させるのです。
考え方と意識を、なにより大事にする生徒に
関連記事は、お読みください。
https://wadachiblog.com/s-equation/
自治につないで、誇りを育む
下記の表現、みんな自治を意識して表現してきました
・自分たちが、主役。
・自分たちで、最高のクラスをつくる。
・自分たちで〇〇を意識して生活する。
・違いを認め合い、学び合いみんな成長する。
この一連の成長過程に、すべて自治を意識させるのです。
はじめから、楽しいクラスがあるのではなくて、みんなで楽しいクラスをつくる!
合言葉は「みんなで成長」
考え方のポイントは、
〇あなたと生徒とが「同じ言葉」=「同じ価値観」を共有するのです。
共通理解の芯をつくる。
そして、各自が努力する、一人一人が成長する。その先に何がみえるか。
自分自身に誇りを持てるようになります。
学級の一員であることに誇りが持てます。誇りある者は目標を持ち努力するので、成長への起爆剤になります。
ただし、誇りはプレゼントでもらうことができません。買うことも、人にあげることもできません。「なりたい自分」に向かって、
自分で努力をしている実感がなければ、
自分で成長している実感がなければ、
日々充実した前向きな生活がなければ、誇りは生まれません。
先生方のお力によって「生徒一人ひとりが、誇りある学級の一員である感じることができる」学級経営を目指していただきたいと思います。
そのことが、生徒の未来につながる、豊かでしなやかな「その子らしい生きる力」の育成につながると、私は思うのです。
今日も、読んでいただきありがとうございます。