学校の先生

学級開きに話すこと(例文あり)小中学校編!担任は生徒指導面で何を語るか

いよいよ新学期、今年は学級開きで何を話そうか? 先輩の先生方は、どんなことを話しているのだろうか?

生徒指導のうまい先生のコツが知りたい。スタートダッシュきめたいな。

こんな願いをもつ、小中学校の先生方の悩みに向けて解決策をまとめました。

黄金の三日間という言葉があるように、「年度初めの1週間」に担任の願いをしっかりと語り規律を徹底することが重視されています。

そして、その指導内容は、1年間の学級経営の基盤となります。教員なら経験上、年度初めの指導が大変重要であり、効果的なことを理解しています。

そこでこの記事では、学級開きで押さえておく「学級づくりの考え方」や「指導内容」がわかります。実際に「担任が子どもたちに語る言葉で例文」を用意しました。あなたが学級で話すイメージづくりにきっと役に立つと思います。

私も元公立学校の校長です。これまでの経験を活かして先生方や親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。

年度当初に欠かせない学級担任の指導ポイントがわかります。参考にしていただけたらありがたいです。

学級開きに話すこと例文!担任の第一声は「行動指針となる価値」を語る

「なぜ、大切な約束事なのか、担任の願いを込めて話しているのか」

丁寧に子どもたちに理解できるように語ります。

「そうか、こういう意味(価値)があって、先生は私たちに“○○は大事だから守ろうね。▲▲を目指そうね”と話しているのか」というように理解させたいものです。

「求めているよき行動」を子どもたちに納得して取り組ませることができるかがカギとなります。

学級開き担任挨拶:語り方の例文

語り方の例文です。担任が大切にした大切なことを価値観として伝えます。

みなさんには無限の可能性があります。その可能性を引き出すコツを教えます。

この1年間で、みなさんが成長を加速させるには一番大切なことは何だと思いますか?

(子どもたちは「…目標を持つこと…努力すること…」と答えるかもしれません)

目標を持って努力することは、もちろんすごく大事なことです。みんながあげてくれたものは全部大事なこと…今日は、それに付け加えて、もっと大事なことを教えますね。

ところで、みなさんは朝起きてから家を出るまでにすることって何?

(子どもたちは「…寝まきを脱いで、着替えて、顔洗って、歯を磨いて、朝ごはん食べて…」と答えるかもしれません)

当たり前のように、無意識にやっているよね。…これを生活習慣といいます。

「私は、毎日一生懸命に努力して“着替えて”います。努力して“歯を磨いて”います。」という人はいませんよね。その人の「当たり前のこととして常識」が「習慣」です。

みなさんの毎日、自然とやっている「習慣」が

  • 自分ためになって、自分を大きく成長させるような「よい習慣」なのか
  • 自分をだめにする「悪い習慣」なのか

ここが大きな違いです。みなさんの習慣はどうでしょう。自分を成長させるいい習慣ですか、それともこのままじゃいけないと考える悪い習慣ですか?

みなさんの成長を加速させる最大のポイントは「いい習慣」を身につけちゃうことです。
いい習慣を身につけちゃうと、みなさんは無敵になれます。

だって努力や、やるべきことを「当たり前のこと」として普通にやれちゃうのですから。

遊ぶのを我慢して努力している人とは比べ物にならにくらい凄いことなのですよ。

それでは、良い習慣を身につけることが一番大事だと分かったところで、どんな習慣を身につけることが大切なのだろうか?

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学級開き小中学校の徹底することは「聞く姿勢」

4月当初は「基本的な生活習慣」と「基本的な学習習慣」の指導に重点を置いて指導をしていきます。その中でも、

先生の話を「聞く構え」を整えることは学級経営上、最も重視すべき内容です。

まず「聞く構え」を初めに身につけさせます。

みなさんには「聞き方が上手な人」になってほしいな。この1年間で、聞き上手な習慣が身についたらみなさんは幸せになれます。

理由は二つです。

  1. 一つ目は、聞き上手な人は、誰とでも仲良くなれます。聞く力はコミュニケーションの基礎です。話を真剣に聞いてくれたらうれしいよね、親身に聞いてくれるお友達は大切にしたいでしょ。聞き手を大切にして丁寧に聞く力はとても大切な力です。
  2. 二つ目は、いい姿勢で、話を聞く構えが習慣になったら、先生の話も何が大切なことか考えながら聞くことができます。これから一年間、先生はみなさんにとって大切なお話をします。ぜひ聞き上手なよき習慣を身につけてくださいね。

生徒指導面で大切にしたい…話の上手な「聞き方」は

上手な話の聞き方は、ズバリこれ、

話しをしている相手の方が、話しやすい聞き方です。

どういう態度なら話し手が気持ちよく安心して話せるか、ポイントは4つです。

  1. 話している人のほうに体を向ける。姿勢を正す。…そっぽを向いている人は、嫌な感じですよね。話を聞きたくないのかなと感じてしまいます。
  2. うなずきながら話している内容に反応をする。…うなずきなから親身に話を聞いてくれたら、きっと嬉しいはずです。無反応では話し手が不安になってしまいます。
  3. 最後までしっかりと聞く、話している途中で遮って話しださない。…途中で話しの内容はもうわかったと自分が話し始めたのでは、やっぱり私の話は聞いてくれないと思うことでしょう。
  4. 話し手は何が言いたいのだろう。心で考えながら聞く。…真剣に聞くって難しいです。相手をしっかりと大切にしよう、理解しようとするとする姿勢をします。

生徒指導面で大切にしたい…授業中の聞き上手

語り方の例文です。担任が「大切にしたい」ことを生徒指導上の価値観として伝えます。

クラスの仲間には、話すことが苦手は人もいます。クラスの仲間が「いつでも、あたたかく聞いてくれたら」安心できるよね。うれしいよね。

話の途中で、もし詰まったり、言い間違えたりすることもあるでしょう。そんな時でも
クラスのみんなは、笑ったりバカにしたりせずあたたかく聞いてくれる。そんなクラスなら安心できるよね。うれしいよね。

聞き上手になることは大切な習慣だと思いませんか?

学級開きの生徒指導上のポイント

先生が子どもたちに「ルールや規律を行動面だけ求める指導」なら、そのようにできなければ先生から注意されると理解されます。

なぜ求めているか、その行動に対する「価値」を理解させれば、自分自身の成長を軸に物事を考えられるようになります。

  • 求められているよき行動が、自分が大切だと理解して実践している子どもと
  • ルールを破ったら先生に怒られるという考えで実践している子ども

どちらが個性を生かし成長できますか、成長スピードが全然違いますよね。意識させよき行動した時はかかさずタイミングよくその場で認めます。

よき習慣の定着は「クラスの成長」という言葉で認めることができます。

年度当初に伝えたい価値観と実践項目

聞く構えを整える以外にも、年度当初に伝える価値観をまとめました。

学級開きでの生徒指導の柱1 ていねいな言語環境

教室内の言語環境は、学級の雰囲気を決定づけます。

  • バカ!死ね!等の刺々しい言葉が交わされる教室なのか
  • ありがとう!一緒にやろう!大丈夫!どんまい!と仲間を思いやる温かな言葉が交わされる教室なのか

言葉の影響力を語り、教室内の言語環境を整えます。

  • やっても無理と考えるか
  • 自分からやってみよう

と考えるか使う言葉で成長のスピードは全然変わってきます。前向きな言葉や温かな言葉を大切にしていく学級づくりをすすめます。

学級開きでの生徒指導の柱2 授業の初めの気持ち良い挨拶

毎日毎日、毎時間毎時間、繰り返される授業。

明るい挨拶「お願いします」

というすがすがしい挨拶は大変影響力があります。明るい雰囲気になる“きちんとした挨拶”が規律ある落ち着いた学級づくりには欠かせません。

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学級開きに話すこと例文!小中学校担任は生徒指導面で何を語るか まとめ

今回は4月の学級づくりを想定して「学級開きに話すこと(例文あり)小中学校編!担任は生徒指導面で何を語るか」についてまとめてみました。

黄金の3日間はもちろん大事ですが、一番の前提は「先生方が大切にしてほしい価値観を丁寧に伝え続けること」です。

4月新年度初めの子どもたちは、担任の先生が「何を話すか」に注目しています。それと同時に、先生の表情や態度(体から感じるエネルギー)、声の調子等の非言語的コミュニケーションの与える影響は大きいです。

先生方の笑顔と前向きな言葉がけが子どもたちを元気づけます。

指導しなければにストレスを感じ過ぎず新しい出会いに感謝して、一緒におしゃべりして遊んでください。

これからも先生方と親御さんを応援する記事を「ワダチブログ」で掲載します。よろしくお願いしますは