学校の先生

新年度4月の中学校学級開きとは?生徒に話す例文で学級経営4か条を解説

4月の学校の忙しさは、教師でなければわかりません。新学期早々やらねばならぬ仕事に追われます。

この記事では、学級開きからの大切な1週間に、「学級担任として何を考えて、指導をしていくのか」学級開きの具体的な考え方と手法をまとめました。新年度学級開きで生徒に話す実際の挨拶文(話し言葉)を例文として紹介しますので「4月の押さえておきたい大切な生徒指導の柱」がわかります。

学級開きで生徒に語る「〇〇学級4か条「学級経営の柱」を例示しました。参考にしていただけたら嬉しいです。

私は元校長です。教育に携わる先生方ご自身が、元気に自信をもって笑顔で生徒の前に立つことがよき学校の大前提です。「お力になれますように」と願い書いた記事です。

新年度4月の中学校学級開きとは?生徒に話す例文で学級経営4か条を解説

新年度学級開きと最初の一週間の位置づけをお話します。
学級開きのポイントは、大きく2つあります。

1.新しい環境への不安解消と進級後の目標への意欲づけ

「今年こそ、頑張ろう!〇〇したい!できるようになりたい!」

と前向きな感情と

担任の先生は誰?どんな先生?

仲良しの友だちと一緒のクラスかな?一緒になりたいな?

あの子とは、同じクラスになりたくないな。新しいクラスで楽しくやっていけるだろうか?

こんな不安もあることでしょう。

学級開きの意義は、新学期に迎える生徒の不安感を軽減することと「このクラスで頑張れそうだ!よし1年間がんばるぞ!」等の進級への前向きな意欲づけです。

2.学級担任の大切にする考え方=学級のルールの理解の徹底

学級という共同で生活する環境を、誰にとっても安心で居心地のいい場所にするには「学級のルールの徹底」が最重要課題です。

学級ルールの徹底とは、学級担任として一番大切にしたいことを「生徒に理解できるように」繰り返し丁寧に語り掛けることです。

4月の学級経営の実際:生徒指導ワンポイント

こんな学級にしたい」という教師自身の想いを「話す」より「伝える(伝えきる)」「語る(生徒に届ける)」イメージをもつことです。つまり、「生徒に伝わったか」「生徒に届いたか」指導の成否です。

その成否の確認は、生徒に聞いてみないと分かりませんよね。生徒の声に耳を傾けることは、欠かせない生徒指導なのです。

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新年度4月の中学校学級開きとは?学級経営の基本4か条

4月の学級経営の柱にする言葉:生徒指導の価値観

学級担任の言葉とは、大切にしたい価値観のことです。キーワードは「誰もが」「楽しい」学級と「成長を実感できる」学級です。

「楽しい」はすべての人間が望む王道です。生徒のみならず、我が子が毎日「楽しい」と登校してくれること、「今日はこんなことがあったよ」と笑顔で報告してくれたら、保護者は心からホッとして安堵することでしょう。それは学級担任への信頼の基盤となります。「楽しい」学級を子どもたちと一緒に目指すことは学級経営の基盤になります。

学級開きには、ぜひ押さえておきたい言葉です。

4月の学級経営の実際:生徒指導ワンポイント講話
「楽しい学級づくり」を目指すには「誰もが」と「成長を実感できる」のキーワードがセットで考えることが学級経営の柱となります。

学級担任としてクラスに問うことは
「自分だけ楽しければいいの?」「自分たちだけ楽しければいいの?」です。
学級担任として、学級の柱となる価値観を堂々と伝えなければなりません。ここが「真の学級開き」の成否の分かれ目です。

私は、この学級の一人残らず全員が“このクラスの一員でよかった。本当に楽しい一年だった。仲間に感謝したい。”と感じることのできるクラスにしたい。

みんなはどう思う?35人の仲間が33人楽しくて、2人が寂しい想いをしているクラスに誇りがもてますか?

先生は絶対に嫌だ。「誰もが」楽しいと感じることができるクラスにしたいんだ。先生も頑張るから、一緒にみんなが楽しいと感じることができるクラスを創ろう!

もう一つの価値観「成長が実感できる」クラスです。

みんなは一緒に生活して一年後、「このクラスで楽しく過ごせて幸せだった」これだけで満足かな?

この一年間を楽しかった一年でいいの?先生は楽しいだけのクラスではいけないと思う!みんなはどうかな?

せっかく出会った仲間同士、みんなで頑張り努力することで、人として大きく成長してほしいと私は強く思います。

成長とは、〇〇ができるようになる。〇〇に気づけるようになった。以前より大人の考え方ができるようになったと「なりたい自分」に近ずくことです。

この一年間、このクラスで楽しく暮らす中で、いっぱいいっぱい努力して成長を実感できるクラスにしていこう。一年後、自分自身の成長が実感できるように一緒に頑張っていこうね

「楽しい」に+して「誰もが」という一人ひとりを大切にする価値観と「成長」を学級経営の柱に据える一年を目指して「学級開き」で丁寧にお話してください。

新年度中学校4月の学級経営の基本例~○○学級4か条とは?

学級開きで確認したい学級経営(4月に押さえておきたい生徒指導のツボ)を紹介していきます。

学級開き1か条 自分からを挑戦…キーワード「成長」

勉強って“暗記して、覚えて、理解する”こと。頭に入れていくイメージだよね。このようなインプットするだけが勉強じゃない。君たちの人生に役立つ本物の勉強には「アウトプット」が大事だよ。つまり、行動していくこと自分で表現していくこと、これがアウトプット。部活動頑張る、係活動、委員会活動、学校行事、ボランティア活動等、これみんなアウトプットの勉強。
でも大切な鍵が一つだけあります。それはね、「自分から」という言葉です。
イヤイヤやっていては、せっかくのアウトプットも勉強になりません。何事も自分から動くことで、学びになり自分を大きく成長させることができるのです。友だちに優しく言葉をかけること、思いやりの心で手伝ってあげること、さわやかな挨拶だって「自分から先に」取り組むことで自分自身の成長を促すのです。
この1年、嫌々やるんじゃなく、何事にも「自分からやります!」といえる
みんなの可能性は大きく広がっていきますよ。

第1条は 何でも自分から挑戦!イヤイヤやったら楽しくないしもったいない。

学級開き2か条 違いを「変」は間違っている、「違い」から学べる人に…キーワード「誰もが」「楽しい」

ご縁あって出会った仲間。みなさんには仲間を大切にできる人に成長してほしいな。縁には、こんなことわざがあります。

「小才は縁に気づかず、中才は縁を生かせず、大才は袖すり合う縁を生かす」

一人ひとりみんな「違い」ますね。自分との違いを「変」と感じて、バカにしたり避けたりする関係になるのかか、自分との違いを、その子の大切な良さと考え、認め合い間内会える関係になるのかでは大違いですよね。みなさんはどう思いますか?

違いを変と考えれば「いじめ」に繋がっていく暗い雰囲気がクラスを支配するようになります。「違い」を認め合えたら、だれもが安心できのびのびとクラスで過ごせます。

人は人の中で磨かれ輝きを増していきます。せっかくの軌跡の出会いで集まった〇組の一人ひとりが輝けるクラスにみんなでしていこうね。

3か条と4か条は具体的に求める行動です。

学級開き3か条~言葉を大切にする生徒指導

困っている人がいたら自分から先に温かな思いやりのある言葉をかけていこう。
言葉はものすごく大事です。どんな言葉を使うかで成長のスピードが大きく違います。教室内のだれもが過ごしやすい環境は自分たちでつくるのです。自治の力です。

「死ね」「うざい」「もうダメ」「できない」と刺々しい言葉や後ろ向きの言葉が飛び交う教室なのか、「ありがとう」「一緒にやろう」「大丈夫、きっとできるよ」「やればきっとできる、やれるだけ全力でやろうよ」等温かな言葉や前向きな言葉があふれる教室になるか、みなさんの言葉次第ですよね。

言葉を大切にする一年にしたいと思います。

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学級開き4か条…授業を大切にする学級をつくろう!

授業は学校生活の一番大きな柱です。授業を適当にやって、家庭学習や学習塾に行くっておかしくない?時間を無駄にしてはいけません。

毎日の6時間もある授業を「ものすごく大切に考えるか」「適当に過ごしてしまうか」のこの違いは大きな実力の差となってきます。授業中の迷惑行為は厳禁です。

みんなで一番に気を付けなければならないルールですよね。この価値観については、
よき「習慣は第二天性」という言葉を、みなさんに紹介しておきます。

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新年度中学校学級開きで話すこと例文!4月の学級経営4か条 まとめ

今回の記事は「新年度中学校学級開きとは?話すこと例文を紹介!4月の学級経営4か条を解説」でまとめてみました。できるだけ多く、学級担任の話し言葉でまとめました。参考にしていただければ幸いです。

最後に最重要ポイントも付けたいておきますね。それは、中学生は、言葉そのものも重要なのですが、「誰に」「どんな言われ方」をしたのかが大きな影響力をあたえています。

具体的には生徒に向かって話す先生方の「視線」「態度」「姿勢」「声の調子」「表情」等の非言語面の要素がコミュニケーションに大きな影響を与えています。

明るくハキハキと、言葉は簡潔に「一人ひとり」に目を配りながら期待をこめて話していきましょう。先生の笑顔が、生徒にとって一番なのですから。

私たちの取っては30人の担当する生徒であっても、生徒側から見れば、たったひとりの「私の先生」です。お体を大切にして激務の4月をどうか生徒の成長思い描きながらお過ごしください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。中学校教育の「ワダチブログ」にまた遊びに来てください。その他にも「中学生の生き方授業」や「子育て応援ブログ」に季節イベント等もあります。

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