学校の先生

初めての担任の学級づくりの進め方!キーワードは「思うは招く」

初めての学級担任。学級経営がうまくいかないモヤモヤ…生徒指導に自信が持てない先生方に、具体的な「進め方」を提案します。

やるべきことがハッキリとして、モヤモヤ感が晴れること目指して書いた記事です。

「教育書には書かれていない」実践を裏付けに、元校長が課題に切り込みます。

初めての学級担任の先生や経験豊富な先生方が、若い先生方への指導や励ましに活用していただけたら、最高の幸せです。

現職で奮闘していらっしゃる先生方の「力になりたい」その願いを込めて立ち上げた応援ブログが「ワダチブログ」です。

今日は、私が実践してきた「言葉を大切にする積極的な生徒指導」のご紹介です。毎日の指導で何を大切にするかが、ハッキリとわかります。

初めての担任の学級づくり「思うは招く」とは「ゴールから考える」

この言葉から、はじめます。

思うは招く 

『空想教室』の著者、植松努さんの言葉です。小さな町工場で、子どものころからの「ロケットをつくる」夢を見事にかなえた人です。思うは招く理想像を思い描く力ゴールから考えるを1セットでいこう!

「策」がハッキリします。ただ、毎日歩き続けていたら、知らぬ間に「富士山の山頂に立っていた」なんてことは、おこりませんよね。

「富士山の頂に、立ちたい!」と具体的に「本気に!」思い描くことができれば、「策も本気!具体的・現実的そして、効果的」になります。

筋力と持久力をつけるために〇〇をはじめよう。栄養も考え、日ごろの健康管理、何が必要か装備も考える、天候面も学ぶ、登頂計画案とタイムスケジュール…

当然、経験者を探し、アドバイスを求めるはずです。

実現したい夢を具体的に思い描き書き出すことさえできれば、やらねばならぬことが、見えてきます。

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初めての担任の学級づくりの進め方の実際

植松さんは、小学校の頃から自分で「ロケット」をつくるという宇宙を夢見る少年だったそうです。

先生や大人は、植松さんの夢を「無理だ!無理だ!もっと現実的なことを考えろ!」と、相手にしてくれません。

でも、植松さんは「ずっとずっと思い続けたのです」あきらめなかった。そして「自分の夢を実現した」それが、思うは招くなのです。

学級経営に、この「思うは招く」と「ゴールから考える」を応用します

ゴール像の達成時期を、学期末、学年末、卒業時に設定した例です。

理想の学級像の達成評価

3月の1年間の振り返りに「このクラスの成長とともに、自分がどんなふうに成長できたか」成長をテーマにして、作文を書かせみることを「4月に想定」する。

(作文の中にどのように表現されているか)見てみたい 

「区切りに作文なんて、どこの学校だってやってるよ」と、そんな声が聞こえそうです。

違いはその学期末の作文中に、

こんな考え方、こんな成長した姿、こんなことに気づいてもらいたい、こんなことができるようになってほしい。

担任が考える理想のキーワードを、生徒がちゃんと表現できることを目指すのです

学級づくりに応用する一例です。

1:作文に、仲間の良さをたくさん気づき、表現されている。仲間の良さに気づける生徒に成長してほしい。    

新しい価値観につながる「気づき」は、成長の証として指導します。

2:感謝の言葉が表現されている。互いに「ありがとう」を伝えあえる学級にしたい。

「ありがとう」の言葉を大切にします。温かな言葉とトゲトゲしい言葉をハッキリとさせます。教室内で使われる言葉を大切にする指導を重視します。

3:このクラスの一員であったことに、誇りを感じていることが表現されている。自分のクラスに愛着を感じてもらいたい。

それには生徒自身が、学級づくりに参加している意識がポイントになる。

誇りは、人からもらえない、買えるものでもない。学級づくりに参画する自分の努力があってこそ、芽生えていくもの。

責任をもって主体的に学級づくりに参加する、自治活動を重視します。

4:クラス一人一人が「自分の努力で、仲間と一緒にこんなにも変われた」「自分もこのクラスで成長できた」と、これが表現されていたら最高。

みんなで楽しいクラスにしよう。でも、本物の楽しいクラスとは、みんなで成長すること。みんなで「よりよく変わる=成長」を意識して指導します。

1年間の実践を通して

この4つの価値観:理想像が、作文の中に具体的な言葉で、表現されるように、(具体的な手立てを立てて実践)子どもたちを育ていきたい!

4月に教師自身が「自分の願い」を強く意識することで、具体的キーワードが自分自身の一年間の指導に一貫性をもたらすことにつながります。

初めての担任の学級づくり「はじめに具体的な言葉でゴール像を描く」

こんなクラスにしたい」の「こんな」の部分である、自分の理想を言葉で具体的にイメージして思い描き、書きだすことが大切なのです。

一つだけ、実践例を紹介します。

先生の真実の言葉は、子どもに必ず届きます。

私が全校集会で、話し続けた内容です。私の教育観・理想の学校像です。 

みなさんが卒業するとき、「私はこの〇〇中学校の生徒で幸せだった。」そんなふうに、心からいえる学校を、私はをつくりたいです。

「私は、○○中学校の卒業生です」と、「母校に誇り」を持てる生徒であってほしい。どうか一緒に学校をつくっていこう。

それには、みなさん一人一人の努力が必要です。力を貸してください。

「自分へのプライド、学校への誇り」は、人からプレゼントでもらえるものではありません。自分が必死に努力を継続する中で身につけるのもです。

仲間とともに成長することが、〇〇中学校の生徒であることに誇りを持てるようになれるのです。

キーワードは

「卒業時に、〇〇中学校の卒業生で本当によかった」

「誇り、プライド」「自分で学校づくりに参加」

「仲間、先生、親への感謝」です。

この言葉は、私の学校づくりの柱として、常に私が強く意識してきました。私の「考え方」とは、私の「言葉」です。

私の真剣に考える思いは、真実の言葉として生徒や先生方に話しかけます。

次第に、新しい価値観となって理解されていきます。

学級づくりの醍醐味!生徒は、先生の言葉に感化される

先生が、繰り返し話す「統一性のある言葉、夢、願い、理想の姿、身につけてほしい力」は、必ず…生徒の心に染み込んでいきます。すると、変化がおこるのです。

「先生の大切にしている言葉」を「生徒が、自分の言葉にして」話し始めるのです。

私の学校では、生徒会が、自然と使い始めました生徒会選挙の演説内容に「私の学校づくりの言葉」が使われました。

生徒自身が、自分の考えた言葉として、自然と表現されるのです。この純粋な吸収力がすごいのです。

生徒は本当に「価値があるなあ」と、納得できる考え方には抵抗なく感化されていきます。

これこそが、言葉を大切にする積極的な生徒指導です。

先生方は、ご自身の「言葉の影響力」「言葉の感化する力」を再認識してください。子どもの能力は、経験が浅い分鋭い感性で吸収し、本当に短い時間で開花し成長します。

https://wadachiblog.com/yaruki-hikidasu1/

「教師が大切に思う指導観や教育観、理想の学級像を具体的な言葉で語り続ければ、生徒は感化され、その言葉、新しい価値観を身につけていくのです。

今日は、植松努さんの言葉「思うは招く」に、私なりの考え方を添えてご紹介しました。

植松さんの講演は、心にしみる素晴らしい時間にきっとなります。是非、ご覧ください! 私は、心が洗われました。

植松さんのような生き方を語る先生方が、たくさん増えることを願っています。

https://youtu.be/gBumdOWWMhY

今日は、長くなりましたので、ここまでにします。読んでいただきまして、ありがとうございます。

https://wadachiblog.com/s-growth-gizagiza/

中学校教育に特化したワダチブログでは、「中学生5分間生き方授業」を掲載しています。参考にしていただいたら、うれしいです。

これからも、よろしくお願いいたします。