学校の先生

全校朝会12月の校長講話例文!中学生生き方指導の話ネタ(成長を実感できるか)

12月は2学期の締めくくりと共に、1年間の総まとめの時期でもあります。様々な教育活動を通して、たくましく成長している様子がみられることでしょう。

この記事は、月に一度の校長講話にむけて準備する校長先生方や「生徒の為になる話をしたい」と、願う学校リードする先生方に向けてまとめたものです。

私は公立中学校の元校長です。現在は、先生方や子育て中の親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。

8年間の実践の中でキャリア教育を柱に「生き方指導」を重視してきた経験の下に、ささやかな全校朝会講話/記録です。講話では年間を通して「言葉と考え方」を大切にしてきました。参考にしていただければ幸いです。

12月講話内容は、日本の偉大な実業家稲盛さんの著書『生き方』を参考にアレンジしました。

全校朝会12月の校長講話例文!中学生生き方指導の話~成長を実感させる

12月全校朝会校長講話 生き方指導の話ネタ「導入部分」

こだわりポイントは

3年生…、2年生…、1年生…、限られた時間内で短い言葉でもあっても「体を向けて丁寧ににこやかに語りかけます」

○○中学校の誇り、よき伝統を「何がいいのか具体的」に繰り返し語り続けていました。実際の講話例の導入部です。

実際の講話の概略です。

いよいよ12月、今年最後の全校朝会です。2学期の締めくくりをする時期になりました。2学期のみなさんは、体育祭や合唱コンクールに新人体育大会と本当に大活躍でしたね。

私は、みなさんのこれまでの取り組みから「一歩一歩、確実に、たくましく成長しているなあ」と思っています。

ところで、みなさんは自分自身の「成長」を実感できますか?今日の話は、みなさんと成長を確認し合い、さらに成長を加速するための「人生の方程式」を紹介します。

さて、

○○中学校の自慢できることの一番は「上級生がしっかりとリードできる」という点です。わが○○中学校は「何事も、3年生が手本を示してくれる学校」です。

このよき伝統は、2年生にしっかりと引き継がれつつあります。それが嬉しい。部活動や委員会では2年生が学校を引っ張って大活躍をしてくれていますね。

そのような2年生の先輩の影響をうけて、1年生も大きく成長しています。振り返ってみてください。今年の初めはランドセルを背負った小学校6年生でした。

今のここには立派に成長した○○中学校の生徒です。心身の成長は自分でも自覚できるのではないかなと思います。よく頑張っていますね。

12月全校朝会校長講話 生き方指導の話ネタ「本題部分」

今日は、皆さん方が「さらに大きく成長してほしい」という願いを込めて、成長への方程式を紹介します。

その方程式とは、「考え方」×「意識と努力」×「能力」です。

中学生の生き方指導「成功の方程式」の「能力」とは

みなさんは「能力」と言うと、「~さんのようにもっといい点数を取りたい。」とか、「もっとうまくなりたい。つよくなりたい。」等と考えるかもしれませんね。誰かと比べて「能力の差」を感じることもあるでしょう。

しかし、そういった心配はいりません。

なぜなら、能力の違いというよりは、成功のカギを握るのは「どんな考え方をしているのか」や「どんな意識をもって努力しているのか」のほうがずっと大切なものなのです。

人間の能力の差は、本来はあまりないのです。脳科学者は「せいぜい2,3倍、天才まで入れて4から5倍でしょう。」と言っています。

人それぞれに、能力に違いはありけど‥‥大きな「差」はない!これがポイントです。

それでは、一番大きな差になって表れるのはどれか。それは「考え方」なのです。

中学生の生き方指導「成功の方程式」の「考え方」とは

「考え方」ここのポイントは、

考え方には「自分を成長させるよき考え方」「自分をダメにする悪い考え方」があるということですつまり、「プラス」「マイナス」もあるということです。

例えば、

騙させるほうが悪い、騙しても簡単にお金が入ればそれでいい。これは詐欺で犯罪です。

悪いことはわかっている。でも知られていないのなら「だまっていよう。」「ちょっとこれくらいなら・・・・いいだろう」

こんな考え方をしていては自分がどんどんだめになってしまいます。

他にも

「どこでもいいから…高校に入れればいいんだ。」

では、例え合格しても、もう勉強はしなくなるでしょうし、目標を見失ってしまう高校生活になってしまいそうですね。

能力じゃなくて「考え方が悪い」のです。

他にも「人のせいにする考え方」では成長はできません。上手くいかない原因を自分事として考えることなく、人のせいにしていては成長できそうもないでしょう。

つまり、考え方がマイナスなら、この人生の成功の方程式の答えは(人生・成功・成長・幸せ)全てがマイナスになってしまうのです。

 

中学生の生き方指導「成功の方程式」の「意識」とは

次は意識の大切さについてです。

今みなさんの聞く態度立派ですね。素直に人の話を「聞く」力のある人は伸びます。それは、しっかりと聞くという行為は=しっかりと考えるという行為につながるのです。

「静かにしていれば、注意されないし・・」こんな考え方では成長は出来ないのかなと思います。何を言いたいのか考えているか、自分もそう思う、自分はそうは思わない等、頭を働かせて聞けたら、この時間の学びが後の自分の行動に生きるのです。これは意識の差といえます。

「意識と努力」ここには、人によって大きな差がでてきます。

ここのポイントは「意識を全くしていない…ゼロ」もあるということです。

「合格したい。勝ちたい。」と本気で願いなら、その目標を達成するには、どうしたらよいかを考え努力します。

  • 時間を有効に活用しようという意識、
  • もうすこし有効な方法はないかなという意識、

意識の差は2,3倍どころではないのです。人によって10倍20倍と大きな差がうまれます。意識がゼロなら、ゼロのある掛け算ですから、「成長の方程式」の答えはゼロです。

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12月全校朝会校長講話 生き方指導の話ネタ「まとめ部分」

中学生の生き方指導 校長講話まとめ

自分は「だめだ!」と勝手に決めつけじゃだめですよ。人それぞれに個性があって、輝き方も人それぞれです。仲間と比較しているだけじゃ、自分の良さに気づきません。

成長するには「能力」は差を気にするより、自分の特長をよく知ることが大切ですね。
自分は、~好き~得意。自分の特長をしっかりと理解しましょう。自分には能力がないなんて間違った「考え方」なんかしないでください。皆さんの限りない可能性を秘めているのです。

さあ、これで先生が伝えたいことは終わりです。

最後に2学期は、みなさんの成長にふれられ「嬉しさとともに、有り難い」気持ちでいっぱいです。有終の美という言葉があるように、12月は1年間の締めくくりです。今日も元気いっぱい、誇りある○○中学校の生徒としてしっかりと生活してください。

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全校朝会12月の校長講話例文!中学生生き方指導の話ネタ(成長を実感できるか) まとめ

今回の記事は「全校朝会12月の校長講話例文!中学生生き方指導の話ネタ(成長を実感できるか)」についてまとめてみました。

実際に生徒にお話をするときは、成長の方程式を移動式の黒板に張り出して行いました。講話時間も6分~7分程度です。短さ、わかりやすさを意識しています。

一番心掛けていることは「言葉を丁寧に伝える」ことです。

どんなに難しくても、伝える側が「一生懸命に伝えていれば・・・期待されている!」気持ちは必ず伝わるものと信じています。

内容理解が例え不十分であっても、みんなに、あなたに「期待しています!fight!」のメッセージを繰り返す意義は大きいと考え実践していました。

未熟な実践ですが、先生方の考えるきっかけになれば、有り難いです。親御さんの子育てや先生方を応援する「ワダチブログ」です。また、お立ち寄りください。