子育て相談

暴言を吐くキレる子どもの対処法!感情的にならない父親と母親の切り返し方

反抗期の子どもは、一口に言えば「親を試している」のです。反抗期、それは親に悪態をついたり親を試したりしながら「自我」を形成している時期なのです。

厄介なのは、第2次成長とともに心身の変化が急激なことです。お子様も、間違いなく必死にもがいている時期なのです。余裕で、親に反抗していわけではないのです。

この記事では、わが子の暴言に心を悩ましている親御さんに向けてまとめたものです。事態を悪化させない考え方わが子の暴言への正しい対処の仕方を詳しく具体的に解説します。

私は、数千人の子どもたちとお母さんお父さんたちに支えられ、ともにもがきながら歩いてきた公立中学校の元校長です。現在は親御さんや先生方を応援する「ワダチブログ」を運営しています。

記事の内容は、実体験から導かれた「一つの真実」です。反抗期のお子さんを、正しく理解してあげてください。きっとお子さんも親御さんも笑顔になれる日が、そこまで来ているはずです。

暴言を吐くキレる子どもの対処法!

そもそも反抗期とは何?

親御さんがわが子の様子を「反抗期」と感じた時、その具体的な反抗する行動とは?中身をのぞくとこんな感じです。

  • 第1位が「暴言」で約6割です。
  • 第2位が「会話をしない」で約3割です。

つまり、親に向かって「外向きに反抗する」ことが「暴言」であり、「内向きな反抗する」ことが「会話をしない」とか「親が何をいっても無視する」または、「自分の部屋にひきこもり親を寄せ付けない」等の行動をするのです。

特に暴言の場合は、親に向かって乱暴な言葉を言うわけですから、親の方の心情は大きく乱れ苦しいものです。

反抗期の親御さんの基本的なスタンスは2点です。

  • 過度に反応しない(親御さんの心情は、かなり揺れますが、ぐっとこらえて)
  • 親が落ち込んではダメです(私の育て方が悪かったのか…そんなことはありません)

つまり、一言で表現すると親は「余裕」で受け流す。これを基本的なスタンスにしてみてください。

この「余裕で受け流す」とは、適当に受け流すという意味ではなくて、「我が子としっかりと向き合い」ながらも「反抗期はこんなもんだろうと、余裕で受け流す」のです。

その理由は、子供の反抗に真正面から全部排除しようとすると「親子間の大きな溝をつくるような対立」をしてしまう対応は絶対に避けてほしいのです。誰もが通る一時の成長段階の反抗が、その後の親子関係に一生付きまとってしまうなんて、悲劇です。

親御さんの正しく適切な受け止め方があってこそ、お子さまは一人前の大人に成長していくことができるのです。

反抗期の今を、「反抗をさせない」「反抗をなくす」という考え方ではなくて、「反抗させるところは見守りながら、大人への成長待つ」というイメージです。

「待つ」って、我が子を信じることです。避けたいのは、事態を悪化させる「親の行動」です。好転させることより、「絶対に悪化はさせない」対処法があるのです。

では、下記で詳しく解説していきます。

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暴言を吐くキレる子どもの対処法1「反抗期は、みんなこんなもんでしょ」

冒頭で記述しましたが、

自分の子育てが間違っていた・・・なんで、うちの子だけがこんなひどい反抗期なの・・・わが子の反抗期をこのような受け止め方をして、苦しんでいる親御さんは結構多いです。

こんな受け止め方は、しなくていいです。理由は、ハッキリしてます。

それは、あなたのお子さんは、そんなふうにお母さんやお父さんを見ていないし、自分の反抗で親が悩むことを望んでもいないからです。

あなたが、幼少期からずっと十分に愛情をかけて育ててきたからこそ、「思う存分?反抗してる、自分の親だから、反抗できる」と考えてみたらどうでしょう。

そんな信頼関係があるからとも、考えられませんか?だから遠慮もせず悪態をつくのです。 あんなに「お母さん」「お父さん」と言ってかわいかったわが子。この急激な変化に戸惑わない親はいません。正直辛いです。

「しかし、あなたのお子さんも必死にもがいているのです」と考えてみてください。 あなたのお子さんは、「今」自分の将来に向けて自分自身のアイデンティティを作り上げている真っ最中です。反抗期とは、自分が何者なのか知りたいのです。それを必死に探しもがいている状態。

だから結論は、この一点だけです。

あなたは、必要以上に悩むことはないのです。反抗期ってみんなこんなものでしょ。

誰でも経験する成長過程。「私の子だから大丈夫、大丈夫」……こんなふうに、ご自身に語り掛けてください。

(無理やりにでも)親御さんが余裕でいることです。これが正解です。

暴言を吐くキレる子どもの対処法2 過度に反応しない

具体的にどのように対応するか、それは

「過度に反応しない」「過度に怒らない」

「過度に向き合わない」「過度に押さえつけない」です。

こんな意識はどうでしょうか。そもそも、我が子の思春期に、親が勝たなくていいのです。

何だ、その態度は! それが、親に対する態度か!その口の聞き方はなんだ! 謝れ!一人で大きくなったわけじゃないだぞ、嫌なら出ていけ!

過度に反応しないとは、こういうことです。

つい、こんな言葉も出てきてしまうのが、反抗期の子どもをもつ親の心情ですよね。ごく自然な流れです。お互いが激高して、その結果はどうでしょう。言いたくもない言葉をお互いに言い合ってしまうことは避けたいです。

親も言わない!子どもに言わせない!

こうした言葉は、お母さんとお父さんと子どもとの距離を必要以上に遠ざけてしまいます。これでは、お子さんはさらに反抗的にならざるを得ない状況に追い込んでしまいそうです。間違いなく、今後の親子のコミュニケーションがますます難しくなります。

結果、反抗期が長くなる!

本来、人それぞれですが反抗期はおさまるものです。しかし、反抗期のあまりにも激しい親子の対立をおこしては、大きな溝をつくりかねません。少々親子でぶつかっても、その後の親子関係に影響は起こらないものです。真正面から激しくぶつかり合うことは避けた方がいいのではないでしょうか。お互いに疲れます。

暴言を吐くキレる子どもの対処法3 親の明るさと余裕で対抗

反抗期は、(自分が悪態をついていること等)子ども自身は大抵のことは理解していると考えてください。しかし、あえて反抗している。

忘れてはいけない大事なことは、自分は「親を無視する態度」していますが「親のことをよく見ている」のです。

だから、親の反応の仕方に敏感です。「(俺は無視して)悪態ついても、(親は)俺のこと無視するなよ!!」こんな感じです。本当に厄介なのです。具体的な言葉かけをご紹介します。

明るく受け流しながら、想いを伝える「私メッセージ」

何も話してくれないなら、「私から話しちゃおかな… ●●●●は大事だと、お母さんは考えているんだけど、どうかな?

例は「私メッセージ」です。私を主語にして話しかけてみてください。(その反対は「あなた」が主語のメッセージ)

感情的にならない余裕のお母さん

「私は…こう思うよ。また生意気なことを言ってるな~。反抗期してるの?今はそういう時期かもしれないね。だけど、私は…少し寂しいな。私は‥‥こうしてくれると嬉しいな。」

これ全部、言うことは言っているけど、私の気持ちを中心に話しているだけですよね。

親は自分の方が正しいと思い込んでいるから、「ああしろ、こうしろ」的な親の正解は全部「あなたメッセージ」になっています。だから、素直に受け入れらにくい言葉なのです。

あなたメッセージでは、「子どもにこうしなさい(親の言うとおりにしなさい)」というメッセージなので

「うるせえな。俺は俺だ、親だからって偉そうに言うな!!俺は親の言う通りにはならん!!」
となってしまうわけです。

時には、私メッセージで、明るく対抗する

「くそババアって言ったの。あなたはくそババアの子ですよ」

「そういう言葉は、いくら反抗期でも、お母さんはさみしくなっちゃう…言ってほしくないな」

こんな感じの「私メッセージ」は、どうでしょうか。

暴言を吐くキレる子どもの対処法!感情的にならない切り返し方 まとめ 

今回の記事は「暴言を吐くキレる子どもの対処法!感情的にならない父親と母親の切り返し方」をテーマにまとめてみました。

1:反抗期は「自我」を形成しながら急激な成長している必然の時期です。お子様も、間違いなく必死にもがいているのです。

正しく反抗期を理解することが大切です。(親御さんの心情はかなり揺れますが、そこをぐっとこらえて)過度に反応しないことです。決定的な対立は控えた方がベターです。ここがポイント

「親はガツンと言うな」と言っているわけではないのです。言わなければならないことは、しっかりと冷静に話してあげてください。

親として、大事なことだからしっかりと聞いてほしいと、冷静に向き合い「想い」を伝えることは、とても大切なことです。

ただ感情的になったり、無理やり謝らせたり、無理やり態度を改めさせたり「迫らない」ことです。

親が勝たなくてもいいのです。反抗期に「親の方がまだ上だ!」的な態度は、事態を悪化させます。

2:(私の育て方がまずかったのかもしれない…)親が落ち込んではダメ

反抗していても、親の表情、言葉、態度の一つ一つに敏感になって背中でみています。親には「反抗している自分」でも認めてもらいたいし、愛されたいのです。これは事実です。

だから親が落ち込んじゃダメです。余裕で受け流してください。適当ではなく真剣に、さらっと「反抗期なんて、みんなこんなもんでしょ」と考えてください。あなたの育て方の問題ではありませんから。

3:反抗期は、「あなたメッセージ」には敏感に反応しより反抗的になります。是非「私メッセージ」を意識して、親御さんの「見守っているよ」「あなたを大切におもっているよ」の気持ちを伝えてあげてください。

きっと、ブㇲっとした表情でも心の中ではすごく喜んでいると思います。むすびに、反抗期を、我が子の反抗をなくす方法を考えるのではなくて、「正しく反抗させて待つ」「待つ」って、我が子を信じることです。

反抗期のわが子の悪態につい感情的になってしまう親御さんに、切り返しのコツをお伝えしました。ここまでお読みいただきありがとうございました。

これからも、みなさんお力になれるような記事を「ワダチブログ」に掲載していきます。お力になれたら幸いです。