子育て相談

中学3年三者面談あるある!思春期を理解した親の対応術(子育てブログ)

中学生3年生のお子さんを子育て中のお母さん、お父さん進路決定の対応術をご紹介します。ポイントは思春期独特の心理を理解することです。

私は公立中学校の元校長です。40年余りの経験を下に親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。

 

小さい時は素直でかわいかったのに…… 中学生になって本当に扱いづらい、年頃っていうか…これが反抗期、思春期というやつ?
私だってムカ💢って、するわよ。そんな子育てに苦戦中のお母さん、お父さんに読んでいただきたいです。この記事を読んで、

「思春期の中学生って、こんな感じですと、事例とキーワードでスッキリと理解できるようにまとめました。

中学3年三者面談あるある!思春期を理解した親の対応術(子育てブログ)

中学3年生、三者面談:進学相談での実際のケースをご紹介します。

母親は志望校を決めていました。

ハッキリ「第一志望は●●高校にします」●●高校は、生徒本人が興味を持つ部活動が全国レベルの強豪校。親としては、●●高校に進学するのが、子どものためと考えていました。

面談数日後、生徒と私の会話

もう、本当に頭にくる、勝手に●●高校って、決めちゃうのだから。昨日も急に話し出して…勝手すぎる、先生ひどくないですか?!厳しい練習するのは私だよ。私が通うんだよ。どう思う?先生。

…爆発。

私は

「そりゃ、そうだ。その通り、気持ちはよくわかるよ。」★まずは、全面支持

「お母さんから電話いただいてね、お母さんと話したけど…お母さんに、こんなふうに言っておいたよ。」

最終的に決めるのは娘さんですので、お母さんが●●高校がいいといわれても、答えようがありません。

私としては、生徒の想いを尊重しながら相談を進めますので、どうか親子で、もう一度よく相談してください」

とこんな感じ。

またまた、生徒を全面支持

ところでさあ、お母さんが●●高校を勧めている気持ちは、わかっているんでしょう?とても、心配してたよ。

生徒

「うん、それはわかっている…」

その後志望校の最終決定はどうなったと思いますか?・・・予想、当たると思いますよ。人の子の時は、みなさん冷静だから。

お母さんの考えた第一志望の●●高校に、生徒も納得し、落ち着きました

これ、まさに思春期っぽいです。

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中学3年生の進路決定三者面談のコツ!思春期を理解した対応を解説

 私は、生徒の意見と感情に「もっともだ!あなたの気持ち、よくわかるよ!」と、支持した伏線で、結果は見えていました。

中学生は支持されたいのです。

中学生の強い主張の背景には、自信と不安の塊があるのです。

だから支持されると落ち着くのです。

担任がお母さん側に立たず、生徒側に100%寄り添うと、結果お母さん側の希望通りに近づくかなと予想できました。

母と娘の関係も悪いわけじゃないし、娘のことをよく考えたうえでのお母さんの願いだったわけですから。

要約すれば、

親の愛情は十分伝わっているけど、そう簡単に親の言うとおりには、なりたくない。

親がA といえば、Bといいたくなる。

自分も本当は「第一志望にしてもいいかな」と考えている。 

でも…お母さんが 先に第一志望と決めないで!!(私だって不安で不安で…でもね) わたしの進路なんだから!

私が決めるの!!!

こんな感じが中学3年生です。

ところで、反抗期や思春期の対応に、100%の正解はありません。だって、一人ひとり全く違う個性の持ち主ですから。

それまでの家庭環境と育ち方も、持って生まれな天性もみな違います。その家庭の大切にしている「こだわり:習慣」もあります。

お父さんお母さんへの応援ブロブでありながら…申し訳ありませんが、

子育てに限らず、何事もほどほどに聞いていたほうがいいですね。ひとつの情報に「これだ」と急ハンドルを切るのは注意が必要です。

少なくても、お母さんとお父さんが

「自分の育て方が 悪かったのかな」って自分自身を責めて考えないことです。

一生懸命ならそれでいいじゃないですか。愛しているのだから。悩んでいる親より、支持してくれる明るい親がいいのですから。

ただし、

わが子の急激な成長と変化の中で、軌道修正を加えていくイメージが、ちょうどよいように感じます。

決して、変わらない親が悪いとは言えません。ここでは、子どもの急激な成長(変化)に合わせた、親も親としての成長(変化)を自然と進めていく意識もあっていいのではないでしょうか。

これが、提案のおおもと。

そして育ち方を比べてはいけません。比べだすと育ち方がみんな違うから

「違う」が、あなたを不安にさせるのです。 

わが子の「違う」が素敵なはずなのに…みんな一生懸命でご自身の分身のように感じるので‥‥

みんなと同じように成長して!という、無意識なこだわり。今は…まわりより少しだけでも、自分の子育てが、先に行きたいのかな。 

あせらない、あせらない。

中学3年生の思春期を理解するための一般的な理解の仕方を解説

一般的な知識を知っておくと、ご自身の対応の幅も広くなり、親としての構えに柔軟性がでてきます。

この3つを抑えましょう。この言葉を大切にして親御さんがご自身を振り返って「考えはじめ、意識しはじめる」と思春期子育てが「好転」し始めます。

思考を整理する魔法の3本柱です。

  • ■柱1 わが子は別の人格を持つ人間です。 
  • ■柱2 親がやるべき責務は、自立した大人を目指す子育てです。
  • ■柱3 わが子であって、わが子でない。

ここでご紹介するのは

文部科学省編集『思春期の子どもと向き合うために』P37から引用させていただいた内容です。

名文だと思います。

「子どもが一番苦しい時には、それまで一度も帰ってこなかった親の家に、突然、ひょっこりと現れるものです。

外の誰かの影響は強く受けていても、思春期の子どもにとっては、その影響を親に確認して承認してもらってこそ、本当のものとして自分の体内に取り込むことができるのです

たとえ子どもが黙っていても、子どもはお母さんお父さんの視線や反応を見ています。

■「良いこと、悪いこと」含め、思春期の子どもが大人への階段を昇っていく時に身につけなければならない社会的行動規範の体得に

一番かかわっているのは、

親の「うなずき」と「首振り」だということを忘れてはなりません。

以上引用

冒頭で、「小さい時は、素直でかわいかったのに」こんな言葉からはじまりました。

「素直な子ども」って 

・親の言うことをよく聞く子 

・親の言うことをよく聞き、はみ出さない子は、親にとって育てやすい子というイメージでしょうか。

「育てやすさ、育てにくさ」があり、親は育てやすい子育てを求めます。育てにくいから悩むし不安なわけです。

でも、親の本当の願い、たった一つの願いは

親の共通の願いは、自分らしく輝いて 幸せになって! 

これですよね。幸せになれる力が、あるとするなら、それは「たくましさ」と「しなやかさ」を兼ね備えた自立

どんな荒波が来ても、「自分の責任と努力で、乗り越えていくたくましさ」を、私はイメージします。

小さな時の育ち方と変わってしまって、お母さんお父さんは戸惑っちゃうけど、子どもの方も自身の変化に戸惑いながらも、自分らしさを追い求めてもがいているのです。

自立した大人になるために、当たり前の成長の仕方をしているということ。そう考えれば、親御さんも少し気持ちが楽になりませんか。

変わっているようで、何も変わっていない。わが子ですから、自分に似てないですか? 

うちの場合、変なところ?そっくりで、あきれてしまいます。頭を悩ますこともあるけど…でも、とてもうれしいですよ。

 

そのような大人への大きな変身、それが中学生時代に「個人差こそあれ」急激に訪れているのです。だから親御さんの心が「容量オーバー」になっている感じ。ちょこっと、「考え方をプラス」すれば、意外と余裕が生まれますよ。

みんな一緒、お母さんもお父さんもみんな一緒、経験してきた育ち方をしているだけです。焦らず、へこまず、私たち大人も、自分らしさを追い求めて、「お母さんお父さん」をしていきませんか。みなさんは、どう考えますか?

中学3年三者面談あるある!思春期を理解した親の対応術 まとめ 

今回は「中学3年三者面談あるある!思春期を理解した親の対応術(子育てブログ)」」についてまとめてみました。

親である私たちも、子どもの急激な成長においついて「変化」していきましょう。自分らしくよりよく変化していきたいものです。

子どもの成長とともに 少しづつ手放していく。

手放しつつも、ずっと見守り心をかけていく。親の子育てのスタンスを徐々に変化させていくのです。

私の場合は、

「もう、まいったなあ・・・でも、俺の子どもだから・・・きっと大丈夫。きっと大丈夫。」
 

あきらめとも、絶大なる信頼ともいえますが、

「大丈夫、自分の子だから」
このフレーズ、何回も自身に言い聞かせてきました。

今もかな。子どもが30歳を過ぎても、ずっと親だから。私は子どもたちに、何もしてあげられていない、へたくそな父親です。

でも、書いてあることは、真実ですよ。納得のいける点は、取り入れてください。

お母さんお父さんを、応援するワダチブログでは、「中学生に贈る5分間生き方授業」を掲載しています。お子さんと共通の話題にしていただけたら幸いです。

読んでいただき、ありがとうございました。