先生なら誰しも“雰囲気のいいクラスにしたいな”と思います。生徒が楽しそうにしていいると先生も幸せな気持ちになりますよね。
4月の新学期、夏休み明けの9月、3学期始業式等の「学期初めの学級づくり」を想定して、新学期のをきちんとスタートしたいと願い学級担任の先生方に向けた記事です。
そこで今回の記事は、学級づくりにおける生徒指導の基本的な考え方を解説しています学級経営の上手な先生の「考え方」や「話ネタ」を紹介します。
学級づくりで「何を目指し、語るのか」具体的な価値観を提案しています。
私は、公立中学校の元校長です。中学生の親御さんの子育てと学級指導に奮闘する先生方を応援する「ワダチブログ」を運営しています。
先生方の学級づくりのヒントになれば幸いです。
中学校の学級づくりで大切にしたい考え方!目指す学級像とは?
先ず初めにすることです。自分がどのような学級を「理想」としているのか、このテーマについてよく吟味することを提案します。
どれも大切なことです。しかし、
問題がないクラスを目指しているわけではないですよね。問題がないクラスを目指すと、先生が王様になり生徒をコントロールしがちになる事もあります。
大切なことは、学級に問題があってもよい。
(生徒一人一人の成長と学級の成長が大切であって)、課題があることは悪いことじゃない)重要なことは、
その問題をみんなで適切に解決できるクラスを目指したい。
解決できるとは、互いに信頼し合い自分たちで自分たちの問題を解決し、成長していける学級です。
こんな価値観を意識してみてください。目の前の可能性豊かな子どもたちは、今は成長途中の子どもたちであって、未完成の子どもたちです。
学級経営の上手な先生の考え方
- 生徒一人一人に課題があって当たり前
- クラスの課題があって当たり前
学級づくりがうまい先生は「課題」を、「生徒自身がどのように解決していくのか」「どのようにサポートするのか」を意識し考えています。
一口で言えば「理想の学級を、子どもたちと一緒に追及していく」「自分の楽しい学校生活は、生徒自身が努力してつくりだす」こんな価値観が学級づくりの核になります。
「誰にとっても楽しいく居心地のいい教室になって学び合える人間関係」に、「どうしたらなれるかな?」と、この焦点を生徒に自分事として考えさせています。
「自治の力」を意識させましょう。「みんななら、きっとできる!」前向きな目標です。
次に生徒の立場から目指す学級づくりを中学生側からのぞいてみましょう。
生徒が望む理想の学級像は? どこを目指すか生徒と共有する
目指す学級像を生徒の心情から導き出すとこんな表現はどうでしょうか
- 「私は、この教室に(自分が)居ていいんだ」
- 「もっと、このクラスの友だちと一緒にいたいな」
- 「このクラスは、話しやすいし落ち着く」
- 「授業を受けやすいし、安心して学べる」
この言葉の背景には、教室内に安心安全が守られている、自分を表現してもバカにされることがない、のびのびと友だちと語り合い学び合える‥‥こんな視点を生徒ともに共有して、生徒自らが理想の学級づくりに参画する道筋を整えていきましょう。
学級づくりに不可欠な価値観は?クラスへの「所属感」と「誇り」
学級づくりを進める際、大切にしてほしい視点はクラスの一員であるという「所属感」と、そのクラスの一員であることへの「誇り」です。
学級経営の上手な先生の話ネタ
このような質問させてください。
そもそも生徒は「クラスに誇りを持ちなさい」といわれたら、誇りをもてますか?
「誇り」って、プレゼントできるものでもないし、プレゼントさせるものでもありません。お金で買うこともできないものだと思いませんか?では、
このテーマで話し合うのもいいかもしれないです。
子どもたちに教えることは、
自分にとって楽しく居心地のいい最高のクラスとは、用意されているものではなく
「自分が仲間と一緒に創るもの」という考え方が必要です。
「自治の力」「自分事で考える習慣」です。
生徒はお客さんではなく、クラスづくりの主役。そんなに難しく考えないです。「学級のために自分できることは、責任をもって学級のために働くこと」です。
「学級のために働くとは」は、「みんなのために働く」ということ「みんな元気かな?」って、仲間に心を寄せることです。
学級づくりで大切にしたい「考え方」「違いを“変”から楽しむ価値観」
学級づくりの基本的な考え方の大原則は「生徒相互のあたたかな人間関係づくり」が大切です。
その理想の人間関係づくりには「生徒一人一人の多様性を認め合える価値観を共有すること」が欠かせません。
この基本方針を生徒に浸透させていくことです。
目指す理想の学級像は、お互いの違いを「変」ではなく
こんな価値観が浸透するために
一番効果的な指導は「先生がその趣旨で、日常的にその価値観を子どもたちに話題にしてフィードバックしている」ことです。
学級づくりとは、生徒指導とは、学級担任の願いをきちんと言葉にして伝え続けることです。指導とは、生徒の心に届けることですから、繰り返し繰り返し語りづる毛、染み込ませていくしかないのです。
教師には、それができるからやりがいのある仕事なんでしょうね。
中学校学級づくりで大切にしたい「考え方」「言葉を大切にする学級文化」
様々な個性が交わる教室で、お互い気楽に話せる望ましい人間関係を確立するには言葉を大切にする学級文化の育みが鍵です。
教室内で飛び交う「言葉」に注目させる
教室内の望ましい人間関係づくりには、教室内で使われている言葉がカギを握ります。
このような刺々しい言葉や後ろ向きな言葉が飛び交う教室と
このような、あたたかな言葉や前向きな言葉が交わされている教室なのか、クラスの雰囲気は雲泥の差になることでしょう。
人間関係とは言葉関係なのです。穏やかなやさしい人間関係には、お互いに温かなやさしい言葉がかわされているものです。
普段の使う言葉を整えることの大切さ、その価値観を教えることが学級づくりの根幹をなす生徒指導なのです。
言葉はこだまする!「感謝できる力」を身につけると成長が加速する
お互いに「ありがとう」を伝えあう人間関係が学級づくりの核に据えたいものです。小学生から中学生まで、それぞれの成長段階に応じて継続して指導していく「生き方の価値観」です。
友だちの「よさ(がんばり)」に気づいて「ありがとう」の気持ちを伝えあえる機会を教室で持つことは大変意義があります。
仲間の頑張りに「気づき」「感謝できる感性」は地道に育むものです。日常的に子どもたちと一緒に先生が生徒の言動に賞賛をする姿をみせましょう。
日常生活の中でこそが、褒める題材がたくさんあります。
つまり、何気ない生徒の普段の生活の中に「認める価値ある言動」があるのです。
そこに、先生が気づいているのかそこが問題です。
そのくらいできて「当たり前でしょ」この感覚を見直してみましょう。
決して、なんでも褒めればいいものではありません
学級づくりの上手な先生は、
生徒の実際の言動に、具体的に何がいいのか説明して伝える力が優れています。「本当に大切なことなんだよ」という子どもだちい繰り返し繰り返し「目指す
だからこそ、次の「見られている自分」を意識する必要があるのです。
教師は「生徒から見られている」自分を自覚する
教師は自分が生徒から「見られている」ことを自覚してほしいです。
「見られている」とは、生徒に自分の言動が影響を与えていることです。いい意味でも、悪い意味でも影響力は絶大です。
子どもたちは一瞬の先生の表情や言葉を見逃しません。思春期の鋭い感性で大人の本性を見破ります。本気で先生は言っているのか?建前で話していんか?簡単に見破ります。
教師は明るく表情豊かに「●●が大切なんだよ」「こういうこと…嬉しいなあ」「これは絶対いけないことだよ」と本気で語れる先生であってほしい…。
丁寧な言葉や言動の一つ一つが“生徒のモデル”になっているのです。
学級づくりの上手な先生は「子どもの頑張りを認める言葉がけが圧倒的に多い」ものです。
ダメなことはダメだよって毅然ある言動で、短くしっかりと話せる。何が悪いのかを伝えようと末う姿勢があります。だから、言い放しにはしない。注意すれば指導した気にならないことが大事です。
生徒指導に悩んでいる先生方にご紹介ください
中学校の学級づくりで大切にしたい「考え方」と取り組み!上手な先生の話ネタを解説 まとめ
今回の記事は「中学校の学級づくりで大切にしたい「考え方」と取り組み!上手な先生の話ネタを解説」でまとめてみました。
一年間の内でも、学期初めは、学級担任の想いを伝える絶好の機会です。①4月の学級開き、②9月の2学期始業式、③3学期の新年の目標と進学進級に向けて等、区切りのいい時期に再スタートして方針や願いを徹底していきましょう。
- 生徒にとって安心できる教室
- 生徒にとって楽しく過ごせる教室
- 生徒にとって互いに学び合える授業
- 自分の成長を実感できる教室
を目指してください。その際には、
「ワダチブログ」では学校の先生方にお役に立てるように多様な記事があります。「叱り方」や「褒め方」も教師必須の技能です。参考にしていただけたら嬉しいです。