そんな悩みを抱える小学生のわが子に何かいいアドバイスをしてあげたい。でも、何をどう言って教えたらいいのか、どうサポートしたらいいか悩むお母さんに向けてまとめました。
この記事では、次の3点について解説しています。
- 「友達をほしい」と願うお子さんに、伝えてほしい母親からのアドバイス
- お子さんは、「友だちがいないことを気にしていないようだけど…」親として気になるお母さんに向けたアドバイス
- 小学校時代の友達関係についての理解
私は公立学校の元校長です。これまでの知識と実践例、指導経験を活かして子育て中の親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。
「友達ができない…」「友達ってどうやって作るの?」なんて子どもから相談されたらお母さんも不安になって悩んでしまいます。親なら楽しい学校生活を送ってほしいと誰もが願います。友達関係について相談をされる親は少なくありません。特別なことではありません。
この記事で「友達ができない…」について、正しい理解と考え方を理解できます。まず最初にお母さんが、迷わず…笑顔で「大丈夫」と言えるよう元気になってほしいです。
友達いないと悩むお子さんに!親のNGな言葉と正しい考え方
年度始めは、「クラス替え」で、仲の良い友達と離れてしまったとか、新しいクラスになじめない…と、悩む小学生は珍しいことではありません。そのようなお子さんにお母さんのNGな言葉とベストなアドバイスの仕方を解説していきます。
「友達いない」と悩むお子さんにNGな言葉
親自身が「はなくお友だちができてほしい」と思いが強いとNGな言葉がでてきます。
学校から帰ってきて、お母さんがこんな内容の質問をされたらどうでしょうか?
親子は不思議なもので、お母さんの不安がお子さんにも移ります。その結果、お友だちができないことは「悪い」ことと感じてしまいます。さらに、
と自分にマイナス感情を抱くようになります。
これじゃ、委縮しちゃいます。
「友達がたくさんいることが良いこと、友達がいないことはダメなこと」こんな大人の勝手な考え方が、お子さんを苦しめてはいけません。
友達いないと悩む子供もいるし、一人が好きな子供もいる
子供は一人一人に個性があります。お友達がいないとなると心配になって早く友だちが欲しいと思うお子さんもいます。
その一方で「一人がいることが好き」と、自分のペースを持つお子さんもいます。なかには、一人遊びしていたと思ったらいつの間にか、お友だちと遊んでいる子もいるし、逆にお友だちと遊んでいたと思ったら、いつの間にか一人しているで遊んでいる子もいます。
傍から見れば、ポツンとしていても…子どもは全然気にしていない場合もあります。お友達がいなくても本人が楽しそうに過ごしているのであれば、そこまで大きな問題ではありません。
必要以上にお友達作りを強調してしまうと、かえってストレスになってしまいかねません。
友達いないと悩むお子さんに!友達いないと悩むお子さんに親のアドバス
親のNGな言葉を参考に考えると、その反対側のアドバイスがお友だちがほしいお子さんにはちょうどいいようです。
友達づくりはのんびりと気楽に
悩みが大きくなりがちなお子さんには、お母さん自身があっけらかんとしていることがイイのではないでしょうか。
NGワードでも説明した通り、お母さんの不安はお子さんにも移ります。お母さん自身が気楽に考えていただくことが第一のスタートです。
では、具体的なアドバイスの視点をあげていきます。
小学生の友達の作り方1:あいさつ言葉を自分から話そう
あいさつ言葉は、友達づくりの初めの一歩になります。
内気で話しかけられないお子さんも「挨拶」だけなら声に出せるかもしれません。
ポイントは、「〇〇さん、おはよう!」と名前を入れて挨拶することです。
お友だちも、自分の名前を入れて話しかけられることで、あなたへのいい印象を持ってくれるはずです。
恥ずかしがり屋さんは「自分の席の隣から周りの友達」への挨拶から始めましょう。
仮に「なんて呼んだらいい?」と名前の呼び方を聞いてみると親しみがアップします。
小学生の友達の作り方2:昼休み時間は先生と「一緒に遊ぼう」
学級担任によって違いまうが…
学級担任は「外で一緒に遊ぼう」と元気のいいお子さんに誘われたり、先生の方から声をかけてきたりします。先生のそばにいるのもいいです。
誰かしらいますので、「一緒に、○○しよう」と誘えたらいいのですが。みんなで遊ぶクラスなら、声をかけてくれるお子さんもいるかもしれません。
小学生の友達の作り方3:席が近かいお友だちに声をかけよう
一緒にいる時間が長ければ、自然と友達になりやすいものです。グループで給食当番や掃除の時間などに、話すきっかけはたくさんあります。
授業中など「●●教えて…」と質問したりするものいいかもしれません。「友達になろう」と声をかけられなくても、自然と話すこと、聞いてみたいこと、教えてあげることはあります。
子供も幼いだけで、感性で無意識に判断しているものです。意地悪や乱暴な子、生活の約束を破る子には警戒もしますし、反対にいつもニコニコしている子には安心して話しかけてくれるものです。
そう言った時、「○○ちゃん、ありがとう。助かった~嬉しい」や心から「ごめんね」と素直に言うことも大切です。このようなコミュニケーションは人間関係づくりの基礎になりますので、お子さんに繰り返しお話ください。
小学生の友達の作り方4:好きなことが一緒なら声をかけてみよう
小学生になると、好きなもの・興味があることもでてきます。好きなものが共通していれば、話しも弾みます。
興味のあることが一緒だと、その話題で距離がぐっと近くなることでしょう。
子供たちには、授業の中でも「特に好きな授業」があるものです。共通することを見つければ、話しかけやすくなるでしょう。一緒にやろうと放課後遊ぶ約束ができたら大成功なのですが。「誘ってみたら」とお声がけするのもいいかもしれません。
番外編!親に出来ること
一つ目は、親自身が保護者会や学級懇談会に出て、知り合いを増やしていくことも考えられます。親同士が仲が良ければ、お子さんも安心感が生まれるはずです。
二つ目は、学級担任に直接「不安に思っていること」を伝え、学級担任から見たお子さんの様子を聞いてみることもいいでしょう。そのうえで、学級担任の考え方もわかるし、親からの情報があれば担任も意識して様子をみることでしょう。
担任の先生の支援はありがたいです。
挨拶の大切さをまとめた記事です。きっと考え方が変わります!
小学生の友だちの作り方!友達いないお子さんに親のアドバスとは まとめ
今回の記事は「小学生の友だちの作り方!友達いないと悩むお子さんに親のアドバスとは」をテーマにまとめてみました。
そもそも、友達がたくさんいる方がいいと親が勝手に考え決めつけないことです。お子さん一人一人のペースを見守り、安心させることを意識してみてください。
そのうえで、適切なアドバイスや先生の協力やママ友情報などいろいろ考えてください。気楽に焦りは禁物です。「そのうち気の合う友達ができればいいね」くらいのスタンスが丁度いいようです。
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