子育て相談

辛い子育て!苦しみの原因は「子どもの成功が親の成功」という固定観念

お父さんお母さんが、一生懸命になればなるほど、子どもとかみ合わない現実。家族なのに、親子なのにどんどん距離が離れていくこの感じ。

子育てをして「苦しい、悲しい」気持ちに襲われる親御さんに、読んでもらいたい記事です。

子育てに頑張るお母さん、お父さんを応援するワダチブログです。

今日のテーマは、誰もが少なからず持っている固定観念です。簡単に表現すれば「その人なりの考え方のクセ」です。この自分特有の考え方のクセが、あなたの悩みを必要以上に大きくしているのかもしれません。

ちょっと落ち着いて「ご自身の心と向き合って」みませんか?

あなたの悩みの解決への糸口は、あなたの心が決めてなのです。

この記事をヒントにして、自分について調べてみましょう。もし「私、あてはまるかもしれない」という、新たな気づきがあれば、あなたの心の向け方を変えるきっかけになると思います。

辛い子育て!苦しみの原因は「根強い考え方は幻想」です

「どのような子育てをしてきたか」が「母親としての評価」と考えていませんか?

つまり、

  • 「子どもの成功」と「親の成功」が、イコールで結ばれる図式です。

この湧き上がる固定観念に縛られると「子育ての失敗」は、「母親の失敗、自分自身の失敗」とイコールで結ばれる考え方になります。

この感覚は

「親としては、子育ての失敗は断じてあってはならないこと」であり、子育ての失敗は自分自身の失敗と考えてしまいがちです。

これでは、自己否定のループにつながってしまいます。

先輩ママは、実感的に理解できると思いますが、兄弟姉妹でもその育ち方が「こんなにも違うものか」と、それぞれの個性的な特徴に驚かされるものです。

子どもの成功は自画自賛、子どもの失敗はご自身のプライドが傷ついてしまう。まずこの固定観念を、疑ってみましょう。

 

悩む母親

そう言われてみれば、子育ての失敗は、母親の失敗という感覚あったかもしれない。

 

だって、実際にまわりは、みんな素直な子で立派に成長している感じにみえる…どのお母さんも、笑顔で、余裕が感じられて…それなのに

「なんで、わたしにはできないの!」「そんなはずじゃないのに…」

「私、ダメなお母さんかな、何をやっているのだろう…」って、

母親の役割を果たせていないと、どうしても考えてしまう自分がいる。

だから、毎日が苦しい。

 

自分に、「これと似た感覚があるかもしれない」と、自覚することから始めませんか? ここを出発地にして、あなたらしい子育てを一緒に探しに行きましょう。

 

私の考え方です。

親も子育てについて学ぶことは大切に思いますが、その教科書的な教えは一般的な正解であって、「あなたの正解」とは限りません。

私の主張も「正解の一つ」ですが、あなたの悩みを解決する正解とは限りません。あくまで、あなたが自分と向き合うための考え方のヒントを提供しているだけです。

あなたの悩み解決の正解は、あなたの心の中にあるのです。

この記事のねらいは、

苦しんでいるお母さんが「自分を振り返えりやすくする、考える素」の提供なのです。

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辛い子育て!苦しみの原因は第二反抗期を理解

わが子なのに、どうして育てづらく感じるのか?

その答えの一つに、思春期ならではの特徴を理解しておくことをお勧めします。わが子を深く知れば、その都度感情的にならず余裕が生まれ、効果的な対処もしやすくなります。

思春期の特徴の一つが、

只今、反抗中

俺はもう子どもじゃない!放っておいてくれ。(とは、言ったけど)

ずっと、放っておくつもりか!何ていう親だ。

こんな感じです。内面は意外ともろく、「親を頼りたい気持ち、自分を理解してほしい気持ち」と「反抗したくなる気持ち」とを合わせ持っている感じなのです。

自分だって、「どう生きていけばいいのか」という、自分の将来への不安があります。しかし、それを乗り越えるだけの経験も自信もないのです。そんな頼りない一面もまた自覚しているのが中学生です。

だとしたら、そんな弱い自分やカッコ悪い自分は「認めたくない自分、感じたくない感情」だと思いませんか?

それで、突っ張ってやせ我慢しているのかもしれませんね。中学生も大変なのです。

思春期のキーワードは「両価性」です

聴きなれない言葉ですが、例を示せばすぐ心当たりがありますよ。

頼りたいけど、頼れない。  ◎言いたいけど、言えない。

◎関心はあるのに、「別に~」って、言ってしまう。これが両価性の感情です。

些細なことで悪態ついて、ちょっとすると、甘えてくるような行動。一見矛盾した態度のことです。

すると、子どもから「うっせー!大嫌いや!」と言われたら…

「私は、何か期待されている。何か助けを求めている」とも理解できますよね…笑

同時に反対のことも言っていると、意識すればいいのです。

NGは 表面的な言葉尻だけに過激に反応することです。

子どものあり得ない言動に、親御さん自身の心が乱れてしまい「親に向かって、なんてい言葉を使うの、誤りなさい!!」と強烈に反応してしまうと、関係性はますます悪化していきます。

どうしても確認しておきたいことは、子どもの悪態に本気で、「真正面からふざけるな!!」と対処することが悪いと言っているわけではありません。

ダメなんのはダメと、そんな関係性が正解の親子もあると思います。

ただ、両価性という発達段階では、表面的な言葉尻にいちいち反応していると、関係性が崩れていくことがあります。これも間違いじゃないのです。

だから、「へぇ~親に向かって、そんな乱暴な言葉使うようになったんだ~反抗期してるの。(冷静に静かな口調で軽く受け流しつつ)その言葉は気持ちがよくない(と、付け加えても)」こんな感じですかね。

ともかく、親が動じない!

ココでのポイントは、両価性を基礎知識として知っていれば、いざというとき「冷静にいられませんか」という提案です。また、ある意味「鈍感」になる感じがいいのかもしれませんね。

あまりにも当たり前のことですが、成長には個人差がある

成長の早い遅いもあるし、反抗期の目立たない育ち方もあります。兄弟姉妹でも個性が全然違うことも。当たり前すぎる常識。なのになぜ、人は比較した見方をするのですか?

子ども立場からすれば、親に誰かと比較され、「優れている、劣っている」「成績がいい、悪い」という見方をされては、たまりませんよね。自分の心を、比較する固定観念から解放させてください

第二次成長期の特徴を知る

■特徴1 自我の目覚めや性の目覚めを経験をします。

■特徴2 自分自身の内面への関心が強まり、自分の意志によって行動したい欲求が高まります。

「もう子どもではない、もう大人だと、今までの親子関係を脱したい」この心理的離乳の過程、この面倒くさい点が、親離れしたい気持ちと親に依存せざる負えない現状、さらに「まだ親に甘えたい」という一面も残している中学生時代。心理的にも物理的にも、どのように親子の距離感を保つのか、難しいし厄介ですよね。

紆余曲折しながら自立に向かっているわが子の成長過程を、まず理解しましょう。

辛い子育て!苦しみの原因「よい反抗と悪い反抗がある」

第二反抗期、思春期の一般的理解があるなら「(お母さんが悩む子育ての現状)今のお子さんの実態が、普通の発達段階」ということになってしまいます。

特別な状況でもないし、順調という見方もできます。

順調といわれても、困りますけどね…でも、ちょっと冷静に考えてみてください。意地悪な質問ですみません。

 

ワダチ先生

お母さんは、

「反抗期のない育ち方を望んでいるのですか?」

「物分かりよくて、楽な子育てを望んでいるのですか?」

それとも、

「子どもの方が、親の表情や感情に敏感になって、よい子を演じてほしいのですか?」

 

子どもの、思春期のもがきが将来に生きてくる、自立する大人への成長に欠かせない大事な時期と知っていても、

やっぱり、「子どもの反抗がおさまってほしい」と願うのですか?

余裕がないから、今すぐ改善する方法を教えてほしいわけですから…

こんな表現を使ってしまいすみません。お母さんに失礼で酷な質問です。

でもね、いろいろな視点から考えると、また違った感覚が生まれてくるものです。悩みを抱えている時は、だれしも自分サイドだけで考えているものです。

目の前の言動が、仮に「良い反抗=順調な成長過程を進んでいる発達段階」ととらえて理解すれば、

ほんの少しでも「お母さんに落ち着きを取り戻せませんか」

私の本意は、子ども側に「変われ、変わってほしい」という願いより、

お母さん自身の考え方や心の向け方を、少し方向転換させることで、落ち着きを取り戻してほしいのです。

多くのお母さんが「もっといいお母さんになりたい」と、もがいているのが、思春期の親御さんなのです。

ちょこっと、毎日アップデートするぐらいの変化【自分自身へのチェック】を重ねていくことで、

この難局を乗り切ってほしいと思っています。 

ところで、悪い反抗って何でしょう。

一つは、暴力的な行為です。子どもにとっての「親の過敏な反応」が呼び水となって行動がエスカレートすることもあります。

そんな時は、外部に相談することをお勧めします。親御さんも、お子さん自身にとってもピンチなのですから、抱え込むことなく心を外に開いて、行動を起こされたほうがいいと思います。

私は、学校現場では「相談を受けて、相手に寄り添う立場」でしたが、わが子への心配は、父親として「外部の専門家」に助言を仰ぎました。必要な行動だと思います。

辛い子育て!苦しみの原因は?親は壁の役割に徹する

仮に、子どもにとって親は乗り越えたい「壁」だとします。すると壁ですので、無視もされるし、悪態をつかれることもあるでしょう。

壁ですから仕方がないです。

壁も大変ですが、

「もし壁がなくなってしまったら、子どもはどうするのでしょうかね?」

親御さんにとっては、「今をどうにか改善したい」と必死なのですから、考えたことはないかもしれませんね。

私は、親の壁が必要なら、壁として存在し続けるだけで価値があると思います。そう思いませんか?

子どもは、いつも壁の存在を意識しています。強く意識して、無視する態度を見てもらいたいのです。

親として心は激しく乱れますが、やせ我慢して「へっちゃら」と堂々と構えていれば、立派に壁の役割を果たしていると思いますよ。

しかし、大人だからこそ、子どもよりも「客観的に、論理的に」この時期を捉えて、心の構えを整えることが心底大事に思えるのです。

反抗は、「順調な成長の証」だと「あきらめる」=俺の子どもだから「最後は大丈夫」と、前向きに理解する。

思春期の成長の形は紆余曲折。みんなそうやって大人になるのです。

辛い子育て!苦しみの原因解決に1ポイントアドバイス

このテーマ、本当に難しい。親子で状況が全部違うから。問題解決への公式がありません。

■反抗期真っ最中の中学生なら、親の「正論」は、一番届きにくいかもしれません。この点は理解しておいてください。それは中学生でも正誤は知っています。

「わかっているけど、できないから悩んでいる」

「頭の中には ~すべきだと分かっている、けどできない矛盾」感情が受け入れないのでしょう。

■同じことを話しても、子どもが受け入れる場合もあります。そのケースは、「何を話したか、話の内容」より「誰の話す言葉か」を重視する場合です。

言葉を素直に受け入れやすい距離感を、生徒が持っているのです。親は近すぎます。程よい大人の助言は大切です。

■親は説教のイメージではなく、「語る」イメージが欲しいですね。親御さんの成功より失敗の話。親の弱い一面を含め、素の自分で独り言のように語ってみてはどうでしょうか。

子どもの聞きたいことは、大人も悩みながらバランスをとっていきているということなのかもしれません。

そのような機会が持てたら、お子さんは「ぶすっとしたまま」きっと嬉しいじゃないかなと思います。

辛い子育て!苦しみの原因のまとめ

1 「子どもの成功が即、親の成功」という考え方に、縛られないようにしましょう。

子育てのうまくいっていない現状を、「失敗」ととらえ、「自分自身の失敗」にまで転嫁してしまう危険性もあります。ちょっと落ち着いて、自分自身を調べてみることをお勧めします。

2 第二反抗期、中学生特有の発達段階をある程度理解しておくことは大切です。

キーワードは「両価性」です。親の余裕が生まれれば、適切な対応もできるようになるかもしれません。親の方が子どもより「客観的に、論理的に」実態を踏まえて対処できたらいいですね。

3 思春期の無視する行為や荒れた言動は、親側の不快感や混乱、怒りを呼び起こします。大事なことは「わが子のこの行為に惑わされない」この一点です。

過剰に反応しない。言葉尻を頭ごなしに怒鳴りつけたりしないほうが無難です。

4 発達段階を考えれば、「よい反抗もあるかもしれない」という考え方はどうでしょう。

お母さん、お父さんは「壁」として存在する価値があるのです。「親の正論」は伝わりにくいです。むしろ、失敗談などは交流のきっかけになります。

子育ての悩みは、みんな平気な顔押しているけど、苦い経験の一つや二つは経験しているものです。あなた一人の悩みじゃないことは事実です。

辛いけど、この問題の答えは、あなたの中にあるのです。子どもに原因があって、子どもが変わればいいと感じるから苦しくなる…自分がダメなお母さんと考えちゃうので苦しくなる。

ほんのちょっとだけ、心の向け方を変えてみませんか?

私は、応援したい気持ちでいっぱいです。「やまない雨はない」ように、とびっきりの快晴があるのも人生です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。