学校の先生

学年学級だより・学年スローガンのタイトル例!学年目標設定の考え方を解説

「学年や学級だより」等のタイトル例をご紹介します。タイトルの決め方にはこだわりを持ちたいものです。

理由は教師の「言葉のパワー」を信じているからです。

あなたは、自分の教室内の子どもたちにどのような言葉を広げたいですか?

前向きな言葉、温かい言葉、ワクワクする元気が出てくれるような言葉がいいですよね…
逆に、刺々しい言葉や後ろ向きの言葉が交わされる教室の雰囲気もまた想像できます。

言葉はこだまのように自然と広がっていきます。学年を象徴する「言葉」を、学年便りやスローガンにして、大切な考え方を浸透させていきたいものです。

私は公立学校の元校長です。これまでの経験の活かして先生方と親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。

この記事では、学年便りやスローガンのタイトルをたくさん例示します。同時に、そのタイトルの言葉に表現されている「学級学年づくりで大切にしたい方針(例)」を解説します。

学年学級だよりやスローガンのタイトル例!言葉に価値観を添えて語る

学年便りやスローガン「タイトル」を意味あるものにするには、ただ一つのことを心掛けてください。

それは、先生の理想にする「目指す児童生徒像」を、学年目標や学年便りのタイトル名にダブらせて語ってください。

学年経営にいかすコツは

学年便りやスローガン等の言葉にどのような想いを込めて設定したのか!この視点について子どもたちに「具体的な姿として理解させること」が大事になります。

子どもたちに「何が大切なことなのか」「具体的にどんな姿、どんな行動を目指すのか」について理解させるのです。

以下、具体的にタイトル例に指導の価値観を添えて解説していきます。参考にしていただければと思います。

学年便りタイトル例「ありがとう」 教室に広げたいあたたかい言葉

子どもたちに「感謝できる力」の育成を目指します。

日常の生活の中で、例えば「帰りの会」で、お互いに「ありがとう」を伝えあう場面を設定します。

「ありがとう」と、言われたお友だちは“うれしい”し、発表できた児童生徒にも、友だちのよき行動へ“気づき”は「褒めるネタ」になります。認められた当事者はもちろん、クラス全員があたたかい雰囲気になれる場面の設定を大切にしたいものです。

学級・学年経営方針に言葉を大切にする指導方針を打ち出します

「丁寧な言葉、感謝を認め合い、伝えあう言葉、前向きな言葉」を大切にします。悪い人間関係には悪い言葉が使われ、良好な人間関係には、温かで思いやりのある言葉が使われています。人間関係とは、言語関係でもあります。

学年便りタイトル例「オンリーワン」個性尊重、自分らしさを大切にする

一人一人の「違い」を「変」ととらえるクラスでは、いじめがおこります。

一人一人の「違い」があることは、当たり前という認識の下で、互いに認め合えるクラスは、居心地がいいクラスになります。そして「認め合い・学び合い」がクラスの望ましい人間関係づくりの基盤となる考え方になります。

個性尊重:類似タイトル例
「ジグソーパズル」「十人十色」「種たね」「ハーモニー」「FLOUR」Color自分色

学年便りタイトル例「ジグソーパズル」自分が学年づくりの主役

一人一人が学級学年づくりの主役であって重要なピースであるという考え方。

一人でも欠けたら、完成しない。必要のない人間はいない。考え方をさらに発展させれば、「自治の力」の表現になります。

自分たち一人一人の力を合わせて、一つの大きな絵を完成させよう。「一人一人が委員会や係活動、ボランティア活動等、学級学年づくりに参加しよう」というタイトルテーマにも発展します。

学年便りタイトル例「種たね」個性を大切にする→認め合い

例えば、花のタネと設定します。いろいろなきれいな花があります。花に優劣をつけても意味がありません。

タンポポや菜の花、バラやシクラメン、カスミソウそれぞれに美しさがあります。種とはその子のもつ個性であり、可能性です。

種には育つ力があります。「バラのタネに、ユリになれ」と願っても意味がありません。

ちなみに、私は個人的には「人皆に美しき種子あり、明日何が咲くか」(安積得也 詩「明日」)という言葉を経営方針にしてきました。

個性尊重、類似タイトル例
「スクラム」「One For All  All For One」

ラグビー関連記事が「一人一人の個性を尊重し合う」参考になります。下記の記事では、一人一人の体格の差が武器になるラグビーの魅力がわかります。

是非、子どもたちに話してほしい内容です。

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学年便りタイトル例「一歩一歩」

「地道な努力の大切さ」を表現しています。

人の成長とは、何事も一歩一歩の積み重ねていくものです。

類似タイトル例

「はじめの一歩」「Andante 歩く速さで」「ステップ」

ゼロと「はじめの一歩」には、すごい差があります。ゼロは何も始まっていない状態から、一歩踏み出すチャレンジ精神は大切にしたいものです。

一歩踏み出す心掛けが、子どもの成長に直結します。

学年便りタイトル例「Andante 歩く速さで」努力の積み重ね

歩くような速さでも、前へ前へ、歩みを止めない努力の積み重ねることの大切さを子どもたちに伝えたいものです。

さらに、「自分から」の進んで取り組む意義を子どもたちに教えたいものです。「先生から、親からやれと言われたから、やる」嫌々やると、「自分からやると決めたから、やる」のでは成長のスピードが断然違いますよね。

学年便りタイトル例「切磋琢磨」勝ち負けではない、ともに成長

切磋琢磨とは

  • 一つ目は 努力を重ねること
  • 二つ目は 友人同士が互いに励まし合い競い合って、ともに向上すること

個人差はあるものの、人は競争をして勝った負けたを繰り返します。その結果,勝負して一番にはなかなか慣れませんので、自信が育ちにくい反面があります。

競争の世界ではなく、仲間とともに、互いに努力して成長していく姿は、人が成長する王道です。人は人と磨きあってこそ成長するという考え方に活用できます。

学年便りタイトル例「凡事徹底」何事も中途半端はダメ、当たり前が光る

何事も意識を集中させて「徹底する」ことは大切なことです。

四文字漢字は難しいですが、その価値が納得できれば、子どもたちは好んで覚えることでしょう。大人に近づきたいのです。

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学年学級だより・スローガンタイトルの決め方!その考え方を解説 まとめ

今回の記事は「学年学級だより・学年スローガンのタイトルの決め方!学年目標設定の考え方を解説」をテーマにまとめてみました。

言葉は「こだま」します。響き合い、広がります。

冷たい言葉も温か言葉も、前向きな言葉も、後ろ向きな言葉も 教室中に広まります。どんな言葉を先生が大切にするか、とても大きな問題です。

是非、たかが「タイトル」と、考えずにタイトルの背景にある「価値観」を丁寧に伝え続けていきましょう。子どもたちは、きっと先生の使う言葉を使い始めます。

「ワダチブログ」では先生方を応援しています。参考記事が多数ありますので参考にしていただけたらありがたいです。