新任の先生が必ずしなければならない「あいさつ」があります。
短い挨拶でも、最初の出会いの挨拶はきちんと先生らしくしたいものです。この記事では、新任の先生方が必ず挨拶する4つの場面を想定しました。
挨拶の考え方と話す内容に実際の挨拶の例文もご紹介しています。
私は元公立中学校の元校長です。これまでの経験を活かして先生方と子育て中の親御さん応援する「ワダチブログ」を運営しています。
4月から着任する新任の先生方に向けてまとめた記事です。4月の先生方や子どもたちとの新しい出会いにふさわしい挨拶について、事前にしっかりと準備ができます。
新任教師4月の挨拶例文!自己紹介必須4場面の内容と考え方
この記事では、新任の先生方が必ず挨拶する4つの場面を解説しています。必須4場面です。
- 着任の挨拶 初めの職員会議等、先生方への挨拶
- 始業式前、新しい先生方として全校生徒への挨拶
- 学級での挨拶 担任の先生として受け持つ生徒への挨拶
- 学年集会での挨拶 担当学年の前で生徒への挨拶
その他中学校の場合でしたら、始めての授業の際、担当する学級での挨拶(この時は教科のオリエンテーションも行います)
また、はじめての保護者会や学級懇談の際、保護者の前での挨拶もあります。こちらは、別記事で丁寧にまとめてありますのでご覧ください。
新任教師4月の挨拶例文!自己紹介必須「着任後の挨拶内容と例文」
4月、はじめての職員会議の際、一緒に着任した先生方を校長先生からのご紹介されます。その後、一人一人の先生方から自己紹介の挨拶する場面があります。
着任日、もしくは翌日4月2日には年度初めの職員会議が開かれます。4月春休みは想像以上に忙しい時期です。一日中スケジュールが詰まっています。その結果、
先生方への初めての挨拶:自己紹介は30秒程度の軽いもので十分です!
自己紹介に盛り込む内容は「名前」に一言「抱負」を添える程度で十分です。ポイントは短い言葉でまとめることです。
とはいっても、初めての出会いの挨拶は大切にしたいものです。
教師は「話しのプロ」です。伝えることが仕事です。大変短い時間ですので重視したいのは非言語的コミュニケーションです。
清潔感ある服装に頭髪はもちろん、
話始める前に…キリっとした礼儀正しい一礼です。
にこやかな表情で話し始めます。
そして、明るい声の調子、ハキハキとした話し方がポイントになります。
つまり、意識を向けたいのは「話しの内容」ではなく「話している姿から感じる第一印象」です。教師は何を話すかも大事ですが、「どのような話し方をする先生」なのかが大変重要です。
このような程度の内容で充分です。短い挨拶がいいです。ただし、堂々と若々しい、爽やかな挨拶を目指しましょう。
新任教師4月の挨拶例文!自己紹介必須「始業式前の挨拶内容と例文」
4月8日、始業式の日、一般的には始業式前に「新しく着任された先生方の紹介」と「3月31日で学校を去られた先生方」の紹介が校長先生からあります。
その後「新しく来られた先生方からの挨拶」がおこなわれます。
始業式は児童生徒も大変緊張しています。
こちらも、特に学校側から指示がない場合、「30秒スピーチ程度」で収めてください。長い挨拶はいけません。短ければ短くても結構です。
しかし、
第一印象は、大事です。ここでも非言語コミュニケーションを意識してお話しください。
ハキハキとした声の勢い、明るい声のトーン、きびきびとした一礼、爽やかな服装ときびきびした態度が大事です。(受けをねらうなど、とんでもないことです)
シンプルがベストです。短い挨拶でも「あっ、素敵な先生だな」と、このような印象が子どもたちに残るような挨拶を目指してください。
成功のコツは「たとえ30秒スピーチなら、ちゃんと原稿を用意する」ことです。当たり前ですが原稿はみませんよ。「30秒の挨拶、誰でもしゃべれるでしょ」この油断が禁物です。30秒に何を詰め込むか、推敲すること。その癖をつけることをおススメします。
教員は普通、なんとなくしゃべれます。しかし、なんとなくはいけません。子どもたちに伝えることが仕事なのですから。
一例です。
太文字以外は適当に工夫してください。短く爽やかに、ハキハキした口調です。短い挨拶でも、立ち振る舞い等、十分な準備をしておくことです。
新任教師の挨拶例文!自己紹介必須「学級担任としてクラス全員の前で」
学級担任としての挨拶は、事前に話す内容を十分吟味しておきましょう。4月1日以降、1週間ほどあります。
落ち着いて、何を話すかについて吟味しましょう。
自己紹介の内容は、「自分の名前の後」「担当教科」、生徒や学級の方針等のポジティブな印象をぜひお話ししたらどうでしょうか。
実は、初日は入学式等があったりして日程が厳しいので、長く落ち着いてお話するような時間はありません。
教員が自己紹介の中で最も力を入れなければいけないのが、この学級開きです。
どのような学級を目指すのか等、事前に深く吟味が必要です。初日は3分~5分程度でしょう。2日目以降は、出会いをたのしみながらお話しください。
5分の話の長さは、A4一枚は十分あります。
いわゆる「黄金の3日間」!
聞いたことありますか?
ザックリと言うと、最初が肝心という意味です。躾けや大事なことは「こうします」「このように、しなさい」と伝えることを第一の仕事とわきまえましょう。
黄金の3日間と言われるように、学級開きをどう進めるかで1年間の学級経営は大きく変わります。行き当たりばったりな自己紹介は禁物。油断なく、事前準備をしっかりとしておきましょう。
詳しくは、「新年度4月の中学校学級開きとは?生徒に話す例文で学級経営4か条を解説」という記事で詳しく解説してありますので参考にしてください。
小学校でも十分に応用がききます。例にしめした「話し言葉」も活用できると思います。
しっかりと自分自身の考えをまとめておく必要があります。1年間の自分自身の指導の方針ですから。じっくりと腰を据えて考えましょう。
そうでないと、堂々と話せないですよね。
新任教師4月の挨拶例文!自己紹介必須「学年集会での挨拶と例文」
最後の話す場面は、学年集会での挨拶です。
学校の規模で学年を構成する人数が変わります。3学級や6学級の学校もあれば、学年1クラスしかない学校もあります。
ここでは、中規模校の学校を例にお話します。
ここでは、何分間ぐらいの挨拶か学年主任に確認しましょう。やる内容と構成人数で定まりませんが、「自由に話していいよ」ということでしたら、7分ぐらい挑戦してもいいでしょう。これでA4枚程度の内容です。
また、ここでは一般的に「明るい雰囲気を醸し出す“先輩”」がいます。緊張感だけでなく、ちょっと個性的な挨拶でもよいかもしれません。くれぐれも、事前に先輩に確認しておきましょう。
教師の話し方の記事です。きっと参考になると思います!
新任教師4月の挨拶例文!自己紹介必須4場面の内容と考え方 まとめ
今回の記事では「新任教師4月の挨拶例文!自己紹介必須4場面の内容と考え方」をテーマにまとめてみました。
緊張の中で挨拶する最初の4月8日の全校集会、短くて爽やかな印象の残る挨拶を目指して準備してください。
学級での出会いの挨拶は「笑顔で明るい雰囲気」を心掛けましょう。その後の学級づくりについては、しっかりと話せる準備を入念に進めてください。
学年集会では、少しリラックスして明るい雰囲気づくりにあった挨拶を心掛けてみてください。
教師は言葉で勝負します。明瞭な口調で、話したい内容をわかりやすく語る練習を重ねてください。きっとあなたらしい話し方がわかってきます。
「ワダチブログ」では、先生方を応援する教育関連の記事が多数掲載されています。参考にしていただけたら嬉しいです。