この記事では、このような高校生をはじめ、将来、小学校の先生を目指したい人、先生という仕事に興味を抱いている人に向けてまとめました。
私は、公立学校の元校長です。40年間の経験を活かして先生方や子育て中の親御さんに向けて「ワダチブログ」を運営中です。
この記事では次の3点について解説しています。
- 教師の一日の生活の様子
- 教師の仕事
- 小学校の先生の生活に向いているか(嫌われる先生、信頼を得る先生の違い)
わかりやすく解説しています。漠然とする不安を一つひとつ解決できる記事になっています。自分の性格や意志を再確認して「学校の先生になる」という夢をつかみ取るお手伝いをさせてください。
小学校の先生に向いているか?教師の一日の生活時間帯は?
小学校の先生が実際にどのようなスケジュールでお仕事をしているか、日課表例をご覧ください。
小学校の一般的な日課表/週行事予定
一般的な小学校の日課表をご紹介します。
- 7時45分~8時05分 児童登校 活動準備 登校指導:交通安全指導
- 8時05分 朝マラソン(このような取り組みをしている小学校もあります。この小学校では、先生方も子どもたちと一緒に走っています)
- 8時15分~30分 一週間で色々な取り組みを割り振って活動しているケースがあります。例えば、「読書の時間」「学級の時間」「学力のレベルアップの時間」 朝会(講話朝会、表彰朝会、音楽朝会等)
- 8時30分~40分 各学級で学級担任の先生による「朝の会」
- 8時40分~9時25分 1時間目の授業
- 9時35分~10時20分 2時間目の授業
- 10時20分~40分 業間休み (少し長めの休み時間です!子どもたちは元気に校庭で外遊びです。先生方も一緒に子ども一緒です。特に低学年の先生方は子どもたちに囲まれています。追いかけっこやドッチボールなど楽しそうです。触れ合いも大切な時間です。)
- 10時45分~11時30分 3時間目の授業
- 11時40分~12時25分 4時間目の授業
- 12時25分~13時10分 給食の時間 歯磨きタイム
- 13時10分~13時30分 昼休み
- 13時35分~13時50分 清掃の時間(清掃は放課後や朝と各学校で違います)
- 13時55分~14時40分 5時間目の授業
- 14時40分~14時50分 帰りの会
- 14時50分~15時35分 6時間目の授業(火曜日、水曜日、金曜日)月曜日
- 15時15分~職員会議・研修会 木曜日は委員会活動、クラブ活動
- 15時50分 下校の指導
- 放課後は英語活動の打ち合わせ 学級事務 教育相談
朝の先生方の動き
子どもたちは登校班で7時30分前後か学校に到着し始めます。各学校差はありますが、一般的には7時45分ごろには、ほとんどの児童は登校しています。
多くの先生方は、子どもたちの登校前に出勤している先生方が多い傾向があります。校門で子どもたちに挨拶をしながら出迎える先生もいます。交通指導をすることもあります。また、お休みの連絡が入ったりしています。
小学校の先生になるには? 教師の仕事内容と役割
教師の仕事や役割は多々ありますが、ここでは4つにまとめて解説してみます。
教師の仕事内容
第一は、毎日の授業を受け持ちます。
毎日子どもたちが楽しく学び合い、学力を身につけられるようにすることが教師の一番の責務です。放課後等に教材を学び授業準備を常にしています。また、学期末には子どもたちと保護者が納得する評価・評定の責任があります。
第二は、毎日の基本的な生活習慣を指導支援します。
朝の会、帰りの会、清掃活動、給食指導、委員会活動、児童会活動等、指導支援は多岐にわたります。怪我や人間関係のトラブルが発生すればその解決を担います。安心安全な教室経営をすること、子どもの命を預かっている観点は最重要の役割です。
第三は、保護者対応です。
保護者面談や学期末等の授業参観後の保護者会等でしっかりと想いを伝え理解を得ていきます。信頼が教育の根幹です。欠席の連絡、こまめな連絡を適切に行っていく配慮はとても大切な心構えになります。
第四は、学校の教員チームの一員校務分掌を担います。
校務分掌(こうむぶんしょう)とは、学校をリードする「教務主任、学年主任、生徒指導主任」等「〇〇主任」「●●担当」等の役割を分担して受け持っています。細かく表現すれば多々ありますが、どれも重要な仕事です。
そんな生徒指導の大前提が「一人一人の児童理解」です。
休み時間も子どもたちとドッチボールをして遊んでいる先生の姿をよく見かけます。たくさん言葉をかけ、交流をすること自体が重要な仕事でもあります。何気ない会話の中から、そのらしさを見抜き肯定的に児童理解ができたら一人前です。
学校の先生に向いている人の特徴とは
自分は本当に教師という職業があっているのだろうか?ちょっと不安ですよね。ここでは子どもサイドからの視点で理想の教師像をまとめてみました。はじめは反面教師です。未来の自分の姿を想像しながらお読みください。
子どもたちから嫌われる先生像の特徴
反面教師と言いますが、ある意味真実に迫る一面もあると考えて、始めに子どもたちに嫌われる先生像を紹介します。「そりゃ~そうだよね」と、納得してもらえると思います。
一番目は、表情が暗い先生、乱暴な言葉遣いの先生です。
子どもたちは、先生が「どのような話し方」をするか注目しています。明るい表情、明快な話し方、声の調子、丁寧な言葉づかい、姿勢や態度が肝心です。これを非言語的コミュニケーションと言います。あなたの話し方は、どうですか?
二つ目は、すぐ怒鳴る先生です。「自分は正しい」と思いこみ「指導ばかり」で、子どもたちの声に耳を傾けない先生です。
子どもたちは、しっかりと叱れる先生を信頼します。しかし、大前提は褒めてくれる先生です。しっかりと子どもの「よさや努力」を認めてくれる先生です。感情的な傾向や癖は、先生には向いていません。相手は幼い子供です。
乱暴な言葉づかいも厳禁です。あなたは普段、どういう言葉を使いますか?
三つ目は、授業が下手な先生です。
これは仕事上、最大の問題です。はじめからうまい先生はいません。是非、謙虚に学び続ける先生でいてください。その気持ちだけで充分です。授業で勝負するそんな勉強熱心な先生を目指してください。
補足で色々な表現でダメな先生をあげますね。
えこひいきをする先生、自分の意見を押し付ける先生、子どもの意見をすぐ否定する先生、子どもの話に耳を傾けることができない先生、自分の非を認めない先生、生徒を見下す先生
この表現の反対側にいる人間像を思い浮かべてください。謙虚で学び続けられるお人柄なら、素質は十分です。
学校の先生に向いている人の特徴
先生に向いている人の性格や特長を大きく4つにまとめてみました。
1「明るく、優しい人柄ですか?」「子どもが大好きですか?」
この視点を一番にあげます。教師は、非言語的なコミュニケーション能力が大事です。教師には、温かな「まなざし」が欠かせません。
なぜなら、子どもと保護者にとって、「安心で安全な教室」であることが絶対条件だからです。教師は、高圧的やガサツではいけません。
2「平等に接することのできますか?」「幼い子どもを尊重できますか?」
小さいからといって子どもをバカにするような人柄では教師失格ですね。
次の視点は、どのような仕事にも「やりがい」を感じたり、「辛さ」を感じるのではないでしょうか?教師の仕事も大変キツイと感じる時期があるでしょう。そんなとき、踏ん張れるかどうかが教師に向いているかどうかです。
3「ストレスをため込まず、気分転換は上手ですか?」
どんなにやさしい性格でも…子どもが悪いことをしたら、
4「本気で向き合い、怒ったり注意したりできますか?」
小学校の先生に向いている人とは?一日の生活と仕事内容を解説
今回の記事では「小学校の先生に向いている人とは?一日の生活と仕事内容を解説」をテーマにまとめてみました。
一日の日課表で生活時間帯の目安がわかりましたか?教師の普段の学校生活が実感できたでしょうか?
小学校の先生に向いている人とは?簡潔に「やさしさ、タフさ、謙虚に学び続ける」人柄ならバッチリです。
完成された人間を求めているわけではなく、明るい爽やかな笑顔で、困難な時も地道に進んでいけるお人柄なら、教師という「創造性」豊かな仕事が、あなたの転職になるかもしれません。
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