学校の先生

小学校の先生になれる大学と教員採用試験について?必須資格と教員採用試験ついて疑問をすべて解説

小学校の先生になるには?どんな大学に進学すればいいの?

教育学部のある大学じゃないと先生になれないの?

教員免許の資格ってどうやって取るの?

教員採用試験って難しいの?どんな内容なんだろう?

この記事では、このような高校生をはじめ、小学校の先生を目指したい人、先生という仕事に興味を抱いている人に向けてまとめました。

私は、公立学校の元校長です。40年間の経験を活かして先生方や子育て中の親御さんに向けて「ワダチブログ」を運営中です。

この記事で、

  1. どのような流れで小学校教師を目指せばいいのか
  2. 教育学部のことやどのような学部のある大学を目指せば教員資格が取得できるか
  3. 教員採用試験の試験内容例

このような内容をわかりやすく解説しています。漠然とする不安を一つひとつ解決できる記事になっています。夢をつかみ取るお手伝いをさせてください。

小学校の先生になるには? 3種類の免許状が必要か

小学校の先生になるための大原則は、「教員免許状」を獲得しなければなりません。

ここでは免許状の種類について解説します。

学校先生になるには?…普通免許状を目指す!

教員免許には3種類あります。1普通免許状、2特別免許状、3臨時免許状です。一般的に、先生を目指す人は、普通免許状の取得を目指すことになります。

学級担任を受け持ち、子どもたちに全教科の授業を教えることができるのは普通免許状です。「先生になりたい」この夢の実現に、必要な免許状になります。

(特別免許状は、担当する教科において専門的な知識をもつ社会人向けに授与されるものであり、臨時免許状は助教諭として働けます)

普通免許状には3種類ある

普通免許状には

「二種免許」「一種免許」「専修免許」の3種類があります。

  • 二種免許は短期大学以上の卒業が必要です
  • 一種免許は四年制大学の教育学部や教職課程のある大学を卒業が必要です。
  • 専修免許は4年生大学で一種免許状を取得し、さらに大学院に進学して所定の単位を取得した者が取得することができます。

単位数からみると「二種…一種…専修」と、学ぶ時間も長く専門的になり難しくなります。しかし、免許状の名前は異なりますが、教員として働きはじめて、基本的に仕事内容に差は全くありません。(二種免許状は、若干給与面で差があります)

次に一例として、どうやって「普通免許状」「一種免許」を獲得するか説明していきます。

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小学校の先生になるには? 大学では「何学部」がいいのか?

最初に結論をお話します。一般的には大学等へ進学します。

次に何学部に進学するかが問題になります。まずは学校の先生とイメージが重なりやすい「教育学部」について解説します。

教育学部には大きく2つあります。

  1. 教育学という学問を中心に学ぶ教育学部
  2. 教員になるための勉強を主とする教員養成系学部

1.学校先生になるには?教育学部とは

大学の「教育学部」とは、一般的には「教育学」を専門に学ぶ学部です。人間の成長・発達を身体的側面、心理的側面からも学んだり、教育の歴史などを学んだりします。従って…

学校の先生になる人には、大切な教養には違いありませんが、「先生採用されるために直結する学び」ではありません。

つまり、学問として「教育について多方面から学ぶことを目的」としています。

教員免許の取得に必要な大学の科目が卒業に欠かせない必修科目に入っていないこともあるため、学校の先生を目指す人は、改めて選択科目のなかから教員免許取得に必要な科目を学ぶ必要があります。

2.学校先生になるには?教員養成系学部とは

教育学部には「教員養成系学部」があります。教員養成系学部とは、

最大の特色は

学校の先生になることを目的としているため、教員免許を取得するためのカリキュラムが組まれています。

高校進学時点で、学校の先生を目指している人が入学してくる学部です。免許を取得させることが教員養成系学部の存在意義に係ってくるので、免許状の取得も自然と身に付きます。

教員養成系学部を卒業すると教員免許の取得が可能です。特に小学校の先生を目指す方は、教育学部に進学するとす夢に直結する学びができると思います。

3.教育学部でなくても教員になれる

小学校教諭の普通免許状を取得するには

教職課程のある大学・短大・大学院に行き、教育課程を授業を受けて単位を積み上げていく必要があります。教職課程のある大学ならどの大学でも「教員の免許状」は獲得できます。

注意が必要です!

小学校の教員免許は中学校や高校よりもすべての授業を教える都合上、幅広い範囲の勉強が必要です。

そのため、教育学部以外で小学校教員の教職課程がある学部は限られます。

私の大学時代の経験ですが…

経済学部に入学した私の場合、135単位が卒業の目安でした。経済学を卒業に必要な必修科目や選択科目に「教職課程」の授業はほとんどかぶりません。つまり、卒業に欠かせない経済に関する勉強とは別に

「先生になるために必要な授業を受け、単位を積み上げる必要がありました」実に50単位

私の卒業時の単位は185単位にもなっていました。大学4年生まで、しっかりと授業を受けていました。本気で教員を目指し始めたのは大学2年生なので仕方ありません。

結果、大学で教職課程をしっかりと勉強し続ければ、教員免許状の取得は可能です!

ただし、私は中学校社会科の免許取得が可能でした。私の在籍した大学では、小学校の先生にはなれません。

大学に進学しなくても通信教育で学ぶケース

通信制の大学もあります。

通信教育課程の最大の特長は「インターネットを介してオンラインにて自宅から受講」ができることです。

一般的には、年間随時出願を受け付けています。つまり、学びたいと思った時に学び始めることが可能なシステムになっています。

やる気さえあれば、チャンスはあります。教員に限ったことではなく、夢を叶えるのに遅すぎることはありません。

通信制には、在籍年限がなく、自分のペースで学び続けることができるよさがあります。自分のライフスタイルに合わせてスタートできます。

ただし、そんな楽な話ではありません。

目的などに応じて自由に学べる環境を整っているとは、「全部自分次第、自分の責任でやりなさい」ということです。何年かかるかわかりません。時間とお金もかかります。

自分で勝手にあきらめなければ、不可能ではないということです。そもそも、自分の決めた夢です。教師への道は、複数あります。自分の一歩を踏み出してみてください。

教員免許状が取れました。しかし、最後の難関があります。

小学校の先生に採用されるには?各都道府県の教員採用選考試験の突破

免許状を取得した後は、教員採用試験を受けます。

都道府県ごとの地域によって、試験内容は変わりますが

7月頃に実施される「教員採用選考試験」に合格しなければなりません。

一例をご紹介します。この内容は埼玉県教育委員会HPで公開されている内容です。どの都道府県でも、情報公開をきちんと行っていますので、受験する地域ごとに調べてみてください。

1.教員採用選考試験:一次試験試験科目

次の3つの準備をしなければなりません。一般的には7月頃の実施です。

  1. 筆答試験(一般教養と教職科目に分かれています)配点は100点
  2. 筆答試験(専門分野)配点は100点
  3. 面接試験(5名の集団面接)配点は100点

2.一次面接試験(集団面接)でチェックされること

「どの視点が評価されるのか」について意識して準備することは、大変重要なことです。

  1. 教職への理解があるか。○教育法規、教育原理、最近の教育動向等について、基本的な知識があるか。○組織の一員としての役割を理解し、責任を自覚しているか。
  2. 指導力があるか。○教師として必要な指導力を有しているか。○児童生徒の立場に立った指導ができるか。
  3. 経験:実践力があるか。○教師として求められる実践力を有しているか。○経験を生かし、能力を高めていこうとする姿勢があるか。
  4. 理解力・判断力があるか。〇質問の意味を正しく理解し受け答えができるか。○状況に応じた的確な判断ができるか。
  5. 協調性・社会性があるか。○円滑な人間関係を築き、周囲と協力して行動することができるか。○十分な社会性を備え、客観的なものの見方ができるか。

一次試験が突破できると、最終の二次試験が受けられます。

3.教員採用選考試験:二次試験の内容

二次の面接試験の内容です。

  1. 面接試験 個人面接試験 配点100点
  2. 面接試験 集団討論 配点90点
  3. 論文試験 配点50点

4.二次面接試験でチェックされること

個人面接場面では以下の観点から評価されます。配点は100点。

  1.  意欲・情熱  ○教師になりたいという意欲がうかがえるか。○児童生徒に対する教育的愛情が感じられるか。
  2.  倫理観 ○教育公務員として高い規範意識を備え、社会的責任を自覚しているか。○教師の言動が周囲に及ぼす影響を考えることができるか。
  3.  明朗性・協調性○表情や動作に明るさや豊かさがあり、児童生徒から好かれそうか。〇円滑な人間関係を築き、周囲と協力して行動することができるか。
  4.  理解力・判断力 ○質問の意味を正しく理解し、受け答えができるか。○状況に応じた的確な判断ができるか。
  5.  使命感・経験  ○教師としての責任をもち、児童生徒の立場に立った指導ができるか。 ○自らの経験を生かし、能力を高めていこうとする姿勢があるか。

面接試験(集団討論)では以下の観点から評価されます。配点は90点

  1. 積極性○自分の意見を進んで述べているか。○討論に意欲的に参加しているか。
  2.  コミュニケーション能力○討論の進展に沿って、発言しているか。○他の人の意見を尊重しながら発言しているか。
  3.  貢献度 ○方向性を示すなどして討論を活性化させたか。○テーマについて建設的な発言をしたか。
  4.  表現力 ○発言が簡潔明瞭で、声量や速さが適当か。○相手が理解できるように工夫して発言しているか。
  5.  誠実さ ○言葉遣いが適切であるか。 ○礼儀正しく、落ち着きがあるか。

論文試験においても、きめ細かくチェック項目が示されています。配点は50点

  1.  論題の理解等    ○論題に正対しているか。
  2.  教育実践についての自分の考え等     ○主張が明確で、論理性を備えているか。
    ○教師としての教育実践について具体的に表現しているか。
  3.  構成・表現等     ○用語、表記は適切か。 ○全体のまとまりはあるか。

このような各都道府県の教員採用試験を突破することで、「4月1日」に各都道府県の学校に着任できるのです。埼玉県で先生になりたい人は、埼玉県の教員採用試験を突破することが条件です。

もし、教員採用試験に不合格だったら

もし、教員採用試験に不合格の場合、4月からの正式な採用はできません。しかし、諦めることはありません。

各都道府県では、臨時的任用教職員を採用しています。是非、HPを参考にして調べてみてください。

各学校では、先生方の突然の「病気」で休職される先生や「産休や育休」でお休みの先生等、正式に任用された先生方の補充をしなくてはなりません。そんなケースで臨時的任用の先生方のお力を借りることになります。

おおよその採用までの流れについて説明します。

  1. 県教育委員会の施設で面談をして臨時的任用の登録をします。
  2. 各市町村の教育委員会が、県の登録名簿から臨時的任用の先生方を見つけ、ご連絡してきます。
  3. その連絡を待って、各市町村で面談を行い採用されることになります。

臨時的任用の採用条件はケースごとにまちまちです。

夏休みまでの短期での採用もあれば、約1年間の採用条件もあります。市教育委員会が定める学校へ「先生」として着任できます。

あくまで、臨時的任用ですので最長で約1年単位ですので、先生をやりながら教員採用試験の再チャレンジをすることになります。

小学校の先生に向いている人とは?一日の生活と仕事内容を解説 この記事では、このような高校生をはじめ、将来、小学校の先生を目指したい人、先生という仕事に興味を抱いている人に向けてまとめました...

小学校の先生になるには?何学部でどんな資格?教員採用試験って何?疑問をすべて解説 まとめ

今回の記事は「小学校の先生になるには?何学部でどんな資格?教員採用試験って何?疑問をすべて解説」についてまとめてみました。

子どもたち一人ひとりの可能性を引き出し、ともに成長を喜ぶ仕事は誇りある仕事です。一生の仕事としてやりがいのある創造性豊かな仕事でもあります。

最近は、教師の情報と言えば、長時間労働や保護者のクレーム対応等マイナスイメージも多々報道されることもあります。

その事実も教育界の一側面にちがいありまあせん。しかし、毎日の教育実践を重ねる先生方の真実の姿ではありません。

未来の子どもたちの活躍に想いを馳せ、教師を目指してほしいと願っています。