「授業スタイル」についてお悩みの先生方に向けて提案します。
学校生活の中心は授業であり、その力量を高めることは教師の使命です。授業は、教師にとって一番大切にしたい時間です。
しかし、授業力を高める授業準備や自己研修に懸ける時間も少なく「先輩はどうやって学んでいるんだろう?」というようなお悩みありませんか。
この記事では「授業力を高め、子どもたちの“できた!わかった!”という笑顔を大切にしたい」と授業改善を考える先生方に向けてまとめました。
私は公立学校の元校長です。これまでの実践例と知識をもとに、先生方と親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。
ここでは、授業づくりの大切なこととして
- 授業づくり・授業開きに役立つ大切な考え方3選
- 授業に役立つ先生方の「具体的な言葉かけ:例」
についてまとめました。授業の流れの中での「教師の話し方(例文あり)」がわかります。授業開きや授業準備の参考にしていただけたら嬉しいです。
- 授業づくり・授業開き大切なこと!「楽しい」授業の基本的な考え方
- 授業づくり・授業開きで大切なこと!教師の言葉に注目した授業の進め方
- 方策1 この授業で何を学ぶかを理解させ見通しを持たせる
- 方策2 前の時間に学んだ学習内容について、覚えているか振り返えさせる
- 方策3 一つの方法で問題が解けても、他にも解き方がないかを考えさせる。
- 方策4 自分が今日の授業でどこまでわかっていて、何がわからないのかに気づかせる。
- 方策5 一番大切だと思う学習内容を繰り返し練習して、学習内容の定着を目指す。
- 方策6 「わからないことを」そのままにしない!自分で調べてみる。友達(先生)に質問してみる。
- 方策7 今日の学習内容が、他の教科で学んだこととどのように関連しているか考えさせる。
- 方策8 今日の学習内容が、日常生活においてどのように関連しているかを考えさせる。
- 授業づくり・授業開きで大切なこと!「教師の言葉」に注目 まとめ
授業づくり・授業開き大切なこと!「楽しい」授業の基本的な考え方
授業づくりで大切な考え方を解説していきます。
先生も子どもたちも一番望むことは「楽しい授業」ではないでしょうか?まず楽しい授業の目指し方についてご紹介します。
「楽しい授業とは」具体的にどのような授業か?
楽しい授業を具体的に3点で表現します。
- 授業の取り扱う学習内容そのものに興味関心が生まれ楽しい
- みんなと一緒に勉強ができて楽しい(意見を発表したり聞いたり、話し合ったり)
- 授業内容が理解できて「できた!わかった!」の瞬間が楽しい
この3点の実現に向けて、教師側からのアプローチです。
1授業は先生と子どもたちが一緒に作り上げるもの
学校の授業とは、同じ先生(学級担任)が子どもたちと関わりながら進めざれます。一緒に学んでいて気分の時間でありたいです。
先生が勝手に進めるものでもなく、主役は子どもたち。したがって子どもたちにも楽しい授業をイメージさせて、ともに作り上げる時間にしてほしい。この「考え方」を伝え続けて躾けることです。
2受け身では何も身につかない「自分から」の姿勢をつらぬく
その後、自身の授業スタイルとして「授業ルール」に関しても徹底していきます。
ポイントは「叱りながら厳しく躾けるイメージではなく、具体的な良い習慣を身につけていこう」という姿勢
繰り返し提案していく、期待して語り掛けていく話術がクラスの雰囲気をあたるくします。
良い授業習慣という観点から「椅子の座り方:姿勢」も大切にしてほしいポイントです。下記の記事が指導法の参考になると思います。語り掛け方のコツがわかります。
では、ここから授業スタイルの改善に向けて提案していきます。
授業づくり・授業開きで大切なこと!教師の言葉に注目した授業の進め方
方策1 この授業で何を学ぶかを理解させ見通しを持たせる
具体的な手だて:授業の冒頭(途中・まとめ)で、今日の授業のめあてをはっきりと伝える。 単元の始まりでは、数時間の授業の流れ等、何を学ぶか見通しを持たせる。
教師の言葉
方策2 前の時間に学んだ学習内容について、覚えているか振り返えさせる
具体的な手だて
今まで学んだ学習内容を思い出す。そして、新しい学習内容に挑戦する。 導入時に、既習事項に関する発問をする。前時の復習問題に取り組ませる。
教師の言葉
方策3 一つの方法で問題が解けても、他にも解き方がないかを考えさせる。
具体的な手だて
解き方の考え方は複数あることを伝える。複数の考え方を示し、違いに着目させる。 別の視点から考えられないか促す。
教師の言葉
具体的な手だて
視点を変えて考えさせる。
教師の言葉
具体的な手だて
解き方や考え方を説明し合う場面を設定する。
教師の言葉
方策4 自分が今日の授業でどこまでわかっていて、何がわからないのかに気づかせる。
具体的な手だて
つまずきに気づかせる、一緒に確認する。自己評価カードを活用して、課題を書かせる。
教師の言葉
方策5 一番大切だと思う学習内容を繰り返し練習して、学習内容の定着を目指す。
具体的な手だて
学習内容からキーワードを示し、重要なポイントに気づかせる。
教師の言葉
方策6 「わからないことを」そのままにしない!自分で調べてみる。友達(先生)に質問してみる。
具体的な手だて
疑問をそのままにせず、「わからない」と、言えるようにする。
教師の言葉
方策7 今日の学習内容が、他の教科で学んだこととどのように関連しているか考えさせる。
具体的な手だて
他の教科等との「つながり」を意図的に紹介して気づかせる。
教師の言葉
方策8 今日の学習内容が、日常生活においてどのように関連しているかを考えさせる。
具体的な手だて
今日の学習内容と日常生活とのつながりに気づかせる一言を伝える。 また、教師が自分の専門教科の魅力について紹介する。
そもそもなぜ学ぶか、なぜ勉強が大切か等、学ぶ意義にふれて話をしたりする。
教師の言葉
授業づくり・授業開きで大切なこと!「教師の言葉」に注目 まとめ
今回の記事では「授業づくり・授業開きで大切なこと!ポイントを教師の言葉に注目して実例解説」をテーマにまとめてみました。
全国の先生方が忙しい毎日をお過ごしのことでしょう。教師の仕事の中心は「授業力」です。一番学び続けなければならないはずですが…なかなか難しいものです。
授業づくりに向けて長い研修時間が取れませんが、日々+1の姿勢を心掛けてチャレンジしてみるのもいいですよ。
授業関連では
- 生徒の考えに即座に正誤の評価をしない。 疑問(質問)を受ける機会を重視。
- 間違った発言をしても、先生が受け止めてくれる安心感:信頼の関係性。
- 付け足しや違った方法、説明、質問等で授業ができあがっていく授業像。
- よき人間関係、居場所がある安全・安心な学級、ともに学ぶ学級像。 教師の姿勢 ・発言をバカにする笑いがない。丁寧に聴く姿勢、発言中に割り込まない。
このような視点から実践されるのもいいかもしれません。
「ワダチブログ」では、教育関連の記事が多数あります。ご参考にしていただけたら嬉しいです。お体を大切にご活躍ください。