子育て相談

夏休み中のしんどい子育て!悩み解決の考え方の鍵は親子のコミュニケーション

いよいよ“また○○”の夏休みがきます。子どもは喜んでいるのに、お母さんはといったら

毎日暑いし…子どもたちはゴロゴロ…

宿題させるのも…ご飯何するか考えるのが面倒…

家事が増えるだけの夏休み…

ちょっとは自分の時間欲しいし、私も夏休みしたい…

この記事は、こんなお母さんに向けた夏休み応援ブログです。

こんなふうに考えてみたらどうでしょう。こんな方法ありますよ。

という提案をしていきます。

家事より大切な親子のコミュニケーション」「お料理のお手伝い」「お手伝いをしない子どもへのアプローチ」など具体的な例をご紹介しながら考え方を提案していきます。

私は、教職40年の退職した公立学校の元校長です。たくさんの子どもたちとお母さんとお話をしてきた経験をもとに、子どもたちをはじめ親御さん、先生方を応援する「ワダチブログ」を運営しています。

いつも夏休みは“しんどいなあ”というお母さんに、何かヒントにしていただけたら嬉しいです。子どもたちとの楽しい夏休みをお過ごしください。

夏休み中のしんどい子育て!悩み解決の考え方「完璧を目指さない」

お母さんの責任は完璧な家事をすることではありません。特に、夏休みは「完璧な家事より大切にしてほしいこと」があるのです。

ところで、

あなたのお子さんは、お母さんに何を一番求めていますか?

お子さんは「どんなおかあさんだったらいいな」って、お子さんは考えているでしょうか?

この質問にあなたはどう答えますか?

色々な表現があると思いますが‥‥「しっかりと家事をしてほしい」と答えるお子さんは、この記事を読んでいるお母さんにはいませんよね。

小学校低学年から高学年、中学生と発達段階で随分と予想される言葉は違いますが、私なりの正解はこんな感じで表現できます。

  1. いつもニコニコしていて明るい雰囲気のお母さんが“大好き”
  2. 私のことをいつも応援してくれる。私の一番の見方(理解者)いつも、ありがとう
  3. いつもそばにいてくれて、お母さんがいるだけで安心、ホッとする
  4. たくさんお話ができる、お母さんと遊んだりお話するのが楽しい

いつもこんな素敵なお母さんになりたい‥‥でも私も人間だもの、イライラするし毎日できるわけないですよね。特に、その大きな原因は「心に余裕がない」時、急に難しいことになりませんか?

お子さんが望むお母さん

そのツボは「おおらかさ」です。余裕のある感じですよね。

(反対側は「ピリピリ」とした感じのお母さん。余裕を失ってしまっている状態を想像してください)

家庭の一番の役割は

安心で安全で居心地がイイ生活環境を整えてあげることです。「親は、いつも自分を見ていてくれて、応援してくれている」その愛情を感じられる家庭環境を整えることが親の責任だと私は考えています。

つまり、いつも「掃除・洗濯・ご飯づくり」と頑張っているお母さんが、夏休み中にさらに上乗せで家事をしていたら、パンクしちゃいますよね。

無理ありません。そこで一つ目の提案です。

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夏休み中のしんどい子育て!家事より大切なコミュニケーション

賢いお母さんは、家事を完璧にこなす前に意識することがあります。それはお子さんとの会話を楽しむことです。

お子さんとの会話を楽しむ夏休みを意識してはどうでしょうか?

親子だって会話は大切。いや親子だからこそ絶対大切。特に夏休みは、家事より親子で“のんびりと、楽しい会話”が増えたらいいですよね。

お母さんが完璧な家事よりお子さんとの会話を楽しみたい!この方が絶対大切なはずですよね。家事より優先って…意識を変えることです。

親子の会話のきっかけは?

親子の会話といっても急に何を話すの?っていう方は、お子さんと「一緒に何でもやる」のが自然です。

例えば、夏休み中のお手伝いをきちんと頼んでみるはどうでしょう。掃除、洗濯、一緒に干したりたたんだり…食事もどうでしょうか?

何でも一緒!おすすめは‥‥ながら会話です。

でもこれって、かえって疲れない?お母さんが自分一人でやった方が、絶対に早いって考えたでしょう。実際にその通りなのですが‥‥

物事を効率で考えたら、その通りなのです。しかし、少々うまくいかなくても雑談を楽しめたら最高じゃないですか。お子さんの好きな世界の話を教わるなどがいいですね。

本当に雑談です。こういう親子の会話量が、いざっていう時に親の言葉がお子さんの心に入ってくる関係性を築くものです。

「お手伝いしないという子」へのアプローチ

もしかしたら、アプローチの仕方がお子さんに合っていないのかもしれません。

宿題と同じで、お手伝いもなかなかうまくいかない理由は大きく二つです。

  1. 一つ目は、親から「そのくらい、当たり前でしょ」といった感じ言われるので、子ども側からは「やらねばならぬ仕事」という感覚でお手伝いを受け止めている
  2. 二つ目は、そもそもお手伝いの内容が、楽しくない。

これでは、なかなかやる気もでないことでしょう。

一つ目は、家事のお手伝いが、定着するまではお母さんの笑顔が何より大切です。そして

「これ、おかあさん一人でやると大変なんだ~助かったなあ。

ありがとう!○○がいてくれてうれしい。

お父さんにも話して褒めてもらおうね。」

お子さんには、お母さんの喜ぶ姿が一番の特効薬です。

二つ目は、仕事自体が楽しくなかったり、一人でするのがすまらなかったりする場合です。例えば「お料理」なら

  • 買いものに、行ってきてもらう。
  • 一緒に買い物して、重たい荷物は運んでもらう。
  • お米を研いだりキュウリ切ったり、皮をむいたり、おにぎり握ったり
  • そうめんやうどんを茹でたり
  • 「焼く 成形する 盛り付ける」作業

親子で一緒にお料理するときは、お子さんが

これ、私がつくったの!!

と、お父さんに自慢できるように支えることがポイントです。

家族みんなで「おいしいね。○○ちゃんありがとう!」と声をかけてあげることが一番「お手伝いを自分からする子ども」に導く効果的言葉かけです。

そして、お母さん自身が、お子さんと一緒にお料理を楽しんでいることが一番なのです。

効率を考えたら、一人の方が楽で早いのでしょうが…形のいびつな野菜やおにぎりがあってもいいじゃないですか。家事の未完成を気にしないことです。

親子関係や家庭生活が楽しく充実するカギは、お母さんの「余裕・ゆとり」なのです。頑張ることは素晴らしいのですが、やりすぎないことも大切です。

こんな親のかかわり方が、お子さんに「生き抜く地力」をつけるのです。少し難しい言葉で表現すると「自己有用感」の育みにつながります。

お母さんがあんなに笑顔で喜んでくれている。僕は、家族の一員なんだ。

私が手伝うと、お母さんも楽しそう…

自分にも家族の力になれることがあるんだ。

自分にもできることがあるんだ。

このような自分自身に向かう肯定的な気持ち、自信です。似た言葉の「自尊感情や自己肯定感」があります。

しかし、自尊感情や自己肯定感は、少し方向性を間違えると「自分勝手なうぬぼれ」となりますが、自己有用感は少し違います。

自己有用感は相手との関係性の中で認められることで、自分の存在を肯定的に意識できるところが自己肯定感との違いです。

色々な家族関係がありますので、うまくいくとは限りませんが、方向性はこのような働きかけがいいのです。親から素直に話しかけてみてはどうでしょうか。

この方向性に、次に紹介するお母さん「楽チン家事月間」があります。

夏休み中のしんどい子育て! 夏休みは「楽チン家事月間」に

臨機応変の夏休みモードを提案します。

夏休みは毎日朝からお子さんがいたりして、生活スタイルがいつもと全く違うわけです。「そもそも同じようにやり続けようとする」考え方は辞めてみませんか?

お母さんの家事も“夏休みモード”にすればいいのです。完璧はお母さんを自分に課してはいけません。

人間ですから、完璧を求めて頑張りすぎると、余裕やゆとりがなくなり、必ずどこかでプツンと感情が切れてしまうものです。みんな同じです。ご自身の笑顔が一番です。ゆっくり、ゆったり…

夏休みは是非「楽チン家事月間」にしましょう。お父さんにも協力をお願いして家族で楽しみながら家事を進めていくのです。内容の充実や効率は考えません。

あくまで、お子さんとお母さん、家族みんなの楽しいコミュニケーションがみんなの目指すGoal像です。だから、お料理を例にすればこんな感じです。

お惣菜やレトルトでも、手ごろな菓子パンやお菓子でも、何でも使えるものは使いましょう。

冷凍食品にテイクアウトなんでも活用です。(出費の問題が出てきますが…)

「そうめん、カレー、冷やし中華、焼きそば、ラーメン、おにぎり、チャーハン」グルグル回しましょう。

一二週間の中に、何曜日は○○の好きな△△の日と、特別な日を演出すれば済むことです。

先程のお子さんの「お手伝い」作戦も是非実行してみてください。せっかくの夏休み、いつもとは違った経験や学びがある方が楽しいですよね。

夏休み中のしんどい子育て!自由研究はイベントで悩み解決

夏休みの宿題は 地域のイベントを探そう

お母さんが苦戦するのが「自由研究のサポート」です。

この解決は「夏休み中にあちこちで開催されているイベント」を探しましょう。例えばお買い物にお出かけする大規模モール等でもいろいろなイベントがありますよね。

子どもも楽しく自由研究もできて一石二鳥です。タブレット等でお子さんも検索がうまいので親子で一緒に探してみましょう。(もちろん、YouTubeも話題の宝庫、優秀なコンテンツがたくさんあります)

お子さんの興味関心や希望とマッチすれば、冷房の効いた施設内で、企業が提供してくれる内容を親子一緒に楽しめます。

夏休み限定の○○教室への参加

夏休み限定の○○教室は、学習塾から様々な習い事、冒険ツァー等々、出費はかさみますが、「子どもたちだけで参加」するイベントも一石二鳥です。

子どもたちは、未体験の日々で夏休みならではのドキドキした楽しみの中で大きく成長することも期待できますし、何しろ参加している間は、お母さんの完全なお休みを期待できます。

夏休みならではのイベントを計画してみましょう。

夏休み中のしんどい子育て!子どもと離れる時間の工夫

夏休みのお母さんの一番のお悩みは、自由な時間が極端に少なくなることでしょうか。

一日の家庭生活の中で、たった1時間でも「子どもたちだけで過ごす時間帯」をお子さんと話し合って設定しましょう。

その「約束の時間」は

  • 「お母さんは○○する時間」
  • 「自分たちは○○をする時間」

お互いに何をする時間かをハッキリとさせておくことです。その時間内は干渉し合わないようにします。

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夏休み中のしんどい子育て!悩み解決の考え方の鍵は親子のコミュニケーション まとめ

今回の記事は「夏休み中のしんどい子育て!悩み解決の考え方の鍵は親子のコミュニケーション」をテーマにお母さんの夏休み負担軽減を目指してまとめてみました。

そもそも、お母さんの願いは

自分のことは自分でやってほしい!これだけなのです。

お母さんに甘えないで一人でがんばるには、「お子さんにたくさんのエネルギー(自己を肯定する)」が必要なのです。

その自信の源になるエネルギーは、毎日の家庭生活で家族間の信頼関係で育まれるものです。

言葉を言い換えると、家族内に

  • 「毎日の生活が安心・安全」であること
  • 「自分の居場所」があること
  • 「自分への愛情」を感じることから生まれます。

ゴミ一つない綺麗な部屋、手のかかったご飯よりも、

お子さんが一番喜ぶのは、お母さんが自分と笑顔で楽しそうに一緒にいてくれてることなのです。

そのためにも、あんまり頑張りすぎないで手を抜いてください。こんな記事を読んでいただいているお母さんなら、間違いなく「手を抜いて楽しもう」ぐらいのバランス感覚が丁度よいと思います。

「ワダチブログ」では、子育て応援ブログを発信しています。ここまでお読みいただきありがとうございました。

二度とこないお子さんとの今年の夏を楽しんでください。