子育て相談

小学1年生に必要な勉強時間は?小学校低学年に身につけたい生活習慣と考え方

小学校入学式は、わが子の成長を肌で感じられ、これまでの苦労も吹き飛んじゃうほどの幸せを感じられますよね。喜びが大きいだけに、ちょっと現実にかえると…

小学校に入学して、毎日元気に通えるかな?

いいお友だちができるかな?

勉強はついていけるかな?

このような不安も頭をよぎりませんか?期待も大きい分、心配がつきないことでしょう。

そこで今回は、家庭学習の時間の目安と進め方家庭内の勉強をしやすい環境の作り方

やる気を促す関わり方等、小学1年生の家庭学習と母親の関わり方についてお伝えしていきます。

この記事は、小学校1年生の学習習慣をどのようにつけさせるか焦点をあてつつ、その後の飛躍に大きく影響する大事なポイントに注目している点がこの記事の特色です。

私は公立中学校の元校長です。小学生と中学生の成長の仕方の違いを見比べながら、中学校に入る前に“こんな成長をしてほしい”と考えた内容です。

学力向上の重要性とそれ以外の盲点となっている大切な視点をまとめています。学校の成績だけでない「わが子の幸せになる力」は、どのようなことか一緒に考えてみませんか?

小学1年生の勉強の大切なポイント、勉強時間の目安は?

まずはじめに、小学1年生の勉強のポイントを詳しく解説していきます。最初はおおよその勉強時間の考え方です。

1.小学生の勉強時間の目安

小学生の一般的な各学年の学習時間の目安は、

10分×学年と言われています。小学1年生なら15〜20分くらいです

第一段階では、学習時間の長さではありません。重視するのは、楽しく継続する力です。

将来、身につけてほしい「幸せになる力」には、自分の自由にできる時間を大切にして、自分の意志でコントロールする力です。

まず意識する視点は

毎日15分、勉強することで学力向上を図るという視点より

  • 毎日15分、自分の意志で時間をコントロールする力
  • 楽しく継続して実行できる力を重視してください。

だから、たとえ時間が短くてもOK!毎日楽しく続けることができるよき習慣を身につけたたくまし子どもと、その習慣がない子どもでは、中学年、高学年、中学校と年を重ねるごとにその学力差は開くばかりになります。

だからこそ、まずは決めたことを自分で実行する力を身につけるためにも、楽しく過ごすことが大事になります。その視点から考えると、親のサポートする役割は欠かせません。

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小学1年生の勉強の大切なポイントは?身につけるは「よき習慣」が大切!

1.小学低学年の習慣化を目指す家庭学習の時間帯は?

家庭学習の勉強の時間帯は、学校から帰宅後すぐが一番実行されやすい時間帯です。

なぜなら、ゲームやSNS等楽しいことをやって、夢中になっている状態で「勉強の時間だから楽しいことやめにする」では、ハードルが高すぎます。

基本的には「やるべきことは、さっさとやってしまう!…その後、楽しく過ごす」この順番が自然です。

時間を自分で意識してコントロールする場面が1日の中であることが素晴らしいと思いませんか?ココを目指してください。

休日なら、遊び始める前の午前中の時間帯に済ませてしまうほうが定着しやすいです。もちろん、子どもと話し合って“その子に合った時間帯”でやればいいわけです。

〇〇の前に◆、 ◇の後に●●。ルーティーン化するといいですね。寝る前の時間だって、早起きした朝方だって別に構いません。その家族のやりやすい時間帯を探ってみましょう。

よき習慣の定着のコツは、

〇〇は、“ちゃんと決めたことはできる子”だね。

きちんと続けているね、偉い、偉い! 続けることはとても大切な力だよ。これからも続けていこうね。

例え10分でも、継続できていることに毎日のように「認める一言」を重ねて言葉かけをしていくことです。

周りの子は、みんな30分以上はやっているそう。

●●ちゃんは1時間もしているって…

10分何て、こんなんじゃ、勉強できるようになるはずない…もっとやらせなきゃ

こんなふうに現状を否定しないことです。特に、わが子を他のお友だちや兄弟姉妹と比較して低く評価しないことです。これはしないほうがいいです。厳禁です。

2.小学校低学年の勉強の習慣化を目指す~勉強する場所は?

小学1年生のうちは「リビング学習」がおすすめです。目的である「習慣化」の第一段階では、親の目に入るところでやらせた方が望ましいと考えるからです。

「〜時まで勉強しなさい」と言って(仮に自分の勉強部屋があり)部屋に入り机に向かわせるだけでは、おそらく学習習慣は身につかない子が多いでしょう。

習慣化には、親がいっしょに寄り添い、同じ時間を共有する心構えが大切です。

目標は「楽しく勉強の定着」ですから、学習を行う場所は決めておくことに限ります。気が散るようなものを片づけておく工夫も考えてみてください。

お子さんの大好きなマンガ本の目の前で、勉強させるのは意味がありません。遊び道具は、きちんとかたずけ視界に入れないことです。

おススメです!

普段から遊びながらの感覚を大事にしてクイズを出したりしながら、コミュニケーションを図りながらもコツです。ひらがな表やカタカナ表を目につくところに貼っておくなども良いですね。

子どもは「できること」を繰り返し、「もっとできるようにすること」この考え方を重視することでお子さんが生き生きし始めます。

ぜひ子どもの良さを伸ばしてあげてください。

一番の理想形は、「自分の課題は自分で決めて自分で実行する」こんな力が「幸せになる力」の一つに当たると考えています。ココを目指してほしいです。

遠回りのようでこの力を手に入れられるように支援してあげてください。

小学1年生の勉強の大切なポイントは?~どんな勉強内容をさせる?

小学1年生が家庭学習で取り組みやすい内容は「読み:音読・書き方・計算力」です。

お母さんと一緒なら勉強も楽しく、取り組みも習慣化されやすいです。

1.小学1年生の勉強内容~声を出して読む

取り組みがアウトプット!活動的なお子さんにピッタリ!声出しで勉強

声に出して音読することはアクティブですから元気なお子さんにピッタリ。お母さんと一緒なら子どもも楽しいしコミュニケーションもバッチリですね。

机に向かって「何しようかな?」こんな感じは定着しない子の典型です。ごそごそと勉強をはじめるまでに、また悩んじゃう感じです。

机の前に坐った瞬間、「はじめにやることは、これ!」って決めておいたた方が習慣化されやすいです。音読2~3分するだけでも調子が出てくるはずです。

繰り返しすることで、上達を感じやすい。これが「読みあげる」利点があります。

繰り返しやることで教科書の文がスラスラと音読できるようになります。“読み方がスムーズになっていくこと”を実感出来て子ども自身もうれしくなります。

できることが増えてくる自分で勉強がわかることで、次に「またチャレンジしていこう!」という意思が生まれるのです。

2.小学1年生の勉強内容~漢字をきれいに、スピードも

「漢字の書き練習」は、習った漢字の読み書きや正しい書き順で書けるかがポイントです。将来きれいな字を“ある程度のスピード”書くことが大切になります。すべての勉強の基盤ですよね。バランス良くスムーズに書けるまで行いましょう。

3.小学1年生の勉強内容~計算力、スピードも

「計算」は、足し算と引き算が正確にできるかどうか繰り返しを大切にしましょう。

第1に正確にできるようになる。第2に速く正確にできるようになる。

解く時間を意識させると、集中力が高まります。

例えば

お母さん「今日は、何分challengeにする?‥‥1分?よし始めるよ。準備はいいですか?よーい、スタート!!!

そこまで、集中したね。凄いスゴイ!…さてさて、正確にできたかな?

〇〇〇…あ――残念1個」

こんな雰囲気なら、計算もゲームになっちゃいますよね。ストップウォッチも楽しいアイテムになりますよ。

お母さん「(5問の問題)行くよ。準備イイかな?“レデイ~ゴー”

お子さん「終わった!!」お母さん「集中したね。速かったねえ。凄いスゴイ!!」

もう楽しくなっちゃいますよ。

できることが楽しい!伸びていくことが楽しい!一緒にやるのが楽しい!

このようなよき習慣が身についてくれば、ストップウォッチのアイテムを使って、自分で自主的に練習してお母さんを驚かせたいなんて考えるかもしれません。

お子さまの現在の理解度を知る機会にもなるため、

親子で向き合う学習時間をぜひ習慣化してみましょう。お母さんが楽しみにする時間になれば最高なのですが…やらせようより、ご自身がゆったり、たのしくです。

そもそも、「学生1年生は自分から勉強する意義も大切さも理解できません」

よく勉強する子は、勉強が楽しいからやっているのだと思いますよ。その条件を整えてあげることは親にできること。ちょっと考えて、お子さんにあったアイディアを考えてみてください。

小学1年生の勉強の習慣化までの道のり~アプリで楽しく勉強

家庭での自主学習にはタブレット等で「アプリ」の活用も考えられます。単純な漢字書き取りが、楽しみながらゲーム感覚で勉強ができるようになります。

ドリルや問題集も大切ですが、一番はその子なりの「勉強を続けやすくなる条件」を整えてください。

高学年や中学生になってから勉強の習慣をつけるのは、本当に大変です。小学校低学年のうちに楽しみながら勉強を続けられたら大成功です。

人生とは、時間です。課題も人それぞれ。自分の課題は自分でコツコツ努力をして解決していく生き方が何よりも身につけさせたい能力です。

勉強は、「中学、高校、大学、社会人」になっても、この先もずっと続いていきますよね。

この能力を身につけるには学ぶことできることが「楽しい」という感情に、注目してみてください。お子さんの今後の人生にも大きな力となることでしょう。

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小学1年生に必要な勉強時間は?小学校低学年に身につけたい生活習慣と考え方 まとめ

今回の記事は「小学1年生に必要な勉強時間は?小学校低学年に身につけたい生活習慣と考え方」をテーマにまとめてみました。

まだ勉強の難易度の低い小学1年生は、学ぶ楽しさを感じやすく良いタイミングのひとつです。

親の経験から勉強方法をアドバイスするのは良いことです。しかし、子どもに合っているとは限りらないので、何事も押し付けないほうがいいです。一緒に考えてみてください。

子どもが自信が「自分で見つけた方法」は意欲も倍増です。親は「こういうやり方があるよ」と提案する程度がいいようです。

「勉強をがんばる」とワクワクしている入学期から、お母さんと一緒に勉強も楽しみながら進めてみてください。