今日は中学生のみなさんに、5分間で読み切れる、短いけど最高にためになるお話を紹介しています。
このお話を心にしまってくと、人生のパスポートになる「考え方」が手に入ります。
ご紹介するお話は「大村はま」先生の『教えるということ』という本の中で紹介されています。
生き方を考える授業!反抗期の中学生に身につけてほしい知恵『仏様の指』
仏様の指『仏様がある時、道ばたに立っていらっしゃると、一人の男が荷物をいっぱい積んだ車を引いて通りかかりました。
そこは大変なぬかるみでした。
荷車は、そのむかるみにはまってしまって、男は懸命に引くけれ度も、車は動こうともしません。男は、汗びっしょりになって苦しんでいます。
いつまでたっても、どうしても車は抜け出せません。
その時
仏様は、しばらく男のようすを見ていらっしゃいましたが、ちょっと指でその車におふれになりました。
その瞬間車はすっと、ぬかるみから抜けて、
カラカラと、男は引いて行ってしまいました。』
(大村はま先生の『教えるということ』から引用させていただきました)お話は、これで終わりです。
えっ…
感動もないし、何の意味もない…お話に思った?
このお話のポイントは、
車を引く男は「仏様が自分に力をかしていただいたこと」を知りません。全く気付いていないのです。
男は「自分の力で、ぬかるみを抜け出すことができた」と、思っています。
困難なことを、自分の努力で乗り越えた経験は、その後の自分の人生に
「やればできる」「自分は負けない」
「自分は大丈夫、困難なことでも、きっと乗り越えられる」と、強い意志と自信をつかみ取ったことでしょう。
仮に
仏様が男に「手伝いましょう!」と、語り掛けていたらどうでしょう?
きっと、男は心から仏様に感謝したと思います。だって、苦しんでいる真っ只中に「応援者」が現れたのです。元気になりますよね。
でも、もしかしたら「自分の力だけで、やり抜いて壁を乗り越えた」という 感動は低くなっていたかもしれません。
「やればできる」という 自分自身を肯定するエネルギーは減ってしまったのかもしれません。
仏様は それをしなかった。男には気づかれないように、陰でそっとお力を添えてくださったのです。
生き方を考える授業!仏様の指に学ぶ人生の歩き方・考え方
■ここからは、この短いお話の中に隠れている人生の歩き方を紹介しますね。
仏様は、「その男の必死の頑張りを認め、れから先の人生のパスポートとして「自信」をつかみ取ってもらいたいと願い、そっと、力添えをしたのではないか」と考えました。
みなさんは、どう思いますか?
「仏様の指」の背景にある 人生の歩き方・考え方
みなさんに、心に留めてほしいことを2つ、お話します。
1つ目です。
この男のように、目の前の大変な出来事に、あきらめず、やり抜く。
努力を重ねていく生き方をしてください。夢や目標に向かって、「必死に頑張っている人」がいると、
人は「がんばれ!」って心から応援したくなるものです。
みなさんは、そんなこと経験ありませんか?
人って、そうできているんです。
だから、みなさんに伝えたい。辛い時、大変な時もあるかもしれない。
でも、自分の壁だから、逃げない。負けない。ファイト!する。
そうやって課題を自分事として努力続けていると仏様のようにお力をかしてくれる人が現れるものです。頑張る人には、頑張っている人を引き付ける力があるんですね。
みなさんは、一人で生きているわけではないのです。だから、人はつながっていく力が大切なのですよ。
2つ目です。
みなさんは、学級担任の先生や部活動の顧問の先生など、中学校生活の中で自分とかかわりの深い先生方のこと、どう感じていますか?
きっと、何人かの先生方に親しみと感謝の気持ちを感じているのではないでしょうか。
いつも一生懸命に教えてくれる大事な、私の先生として。
ここで、「仏様の指」の男のことを、考えてみてください。
男は、仏様が心を寄せてお力をかしていただいたこと全く気付いていません。自分一人の力でやり遂げたと考えています。
気づかないから、仏様に感謝することもありません。
世の中は広いです。
いろいろな人が関わり合って成り立っています。
もしかして、
自分のために、自分たちの学校のために、たくさんの方々が、心をよせて、力を寄せている方々がいること、考えたこともないかな?
生き方を考える授業!反抗期の中学生に贈る「人生の歩き方」 まとめ
今回は「生き方を考える授業!反抗期の中学生に贈る人生最高の知恵仏様の指」という記事を中学生のみなさんにまとめてみました。
「仏様の指」のお話どうでしたか?
みなさんは、自分の人生を幸せにする知恵を学んだはずです。
これからも努力して、いろいろ挑戦して、成功も失敗もして大きく大きく成長してほしい。そして、努力を重ねることで自信をつかんでもらいたいです。堂々と胸張って進んでほしいです。
でもね、「今の中学生の自分」が、気づいていないだけで、自分のまわりの多くの方々のお世話になっているかもしれないよね。
自分一人で生きているのではないのです。
当たり前のような毎日の中に、自分に向けられている愛に、心を寄せてみてください。
そんな心構えができれば、「この人は関係ある人、この人は関係の人と区別して関わることになります。」
誰に対してもあなたらしく、
人にやさしく接していくと、きっと幸せになれますよ。
あなたは、もう自分勝手な横柄な態度はできないはず。人によって差別した対応なんて恥ずかしくてできないはず。誰に対しても、平等に接し、謙虚に学び続け堂々と歩むことでしょう。
調子に乗るな。おごらず謙虚に学べ。感謝を忘れるな!
そんな「人生の歩き方」の技を身につければ、あなたの力は100倍に増していきます。
今日は、仏様の指というお話でした。
読んでくれて、ありがとう。