中学生の生き方授業

受験勉強の仕方がわかる!やる気が出ない中学生にスケジュール表の作り方を解説

この記事は、「受験勉強のやる気が出ない中学生の君に向けた解決への考え方の提案」についてまとめました。

  • なかなか「やる気」が出ない中学生が読んで理解しやすいようにまとめました。
  • 「やる気の出ない中学生」を指導する先生方に参考になるようにまとめました。
  • 「やる気の出ないお子さん」に的確に助言したい親御さんにも参考になると思います。

この記事で理解できることは4つです。

  1. 「受験勉強とはそもそもどんな勉強のことか」
  2. 「いつから始めるのがいいのか」
  3. 「受験勉強を始めるにあたっての大切なことは」
  4. 「生活スケジュール表のつくり方」

私は公立中学校の元校長です。これまでの経験を活かして子育てに悩む親御さんや、中学生や先生方を応援する「ワダチブログ」を運営しています。

中学生の受験期について、みなさんの参考にしていただけたら嬉しいです。

受験勉強の仕方がわかる!受験勉強とは“そもそも”何か?

受験勉強ではない、通常の勉強とは…主に「毎日の授業の予習と復習を中心とした勉強」です。

中間テストや期末テストが近くなると、1週間ぐらい3日前ぐらいから部活動がなくなり「短期集中して定期テスト」に取り組んだりしますよね。これが通常の勉強スタイルです。

これに対し「受験勉強」とは、3年生の受験勉強を例にすると…

  1. 3年生の現在進んでいる授業内容についての予習と復習の勉強があります。こちらは、通知表に大いに影響がありますよね。それに加えて
  2. 1年生と2年生の学習内容について、総復習する勉強がプラスされます。

これが受験勉強です。つまり、

受験勉強とは【3年生の現在進行形の授業の勉強】+【1・2年の総復習】
この【2本立ての勉強】が受験勉強と考えてみましょう。

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受験勉強の仕方がわかる!受験勉強はいつから?

高校の入学試験では、3年生の授業の学習だけでなく、1,2年生の2年間分の学習内容も試験範囲になっています。みなさんが経験していない「3年間分の広ーい出題範囲」があります。

受験勉強スタートの適切な時期とは

定期テストのように睡眠時間を削って、短期集中で丸暗記では勝負できません。

計画的にコツコツと積み上げて、本物の実力をつけていく勉強方法を身につけなければなりません。それでは、受験勉強いつから始めたらいいのかを考えていきます。

  • 膨大な試験範囲を優先すれば、早ければ早いほどいい
  • 受験勉強のタイミングからすると、2年生の期末テストが終わった「3月」がいいタイミングです。

3年に進級する直前の2年生3月は「受験勉強2本立て体制を確立する」絶好のタイミングです。

「2年生の3月」最適の理由は?

この一か月間で「すすむ授業内容は、総まとめの時期で比較的少なめです」また、「学習内容は3年生の中間テストの出題範囲にまわされることもあります」

以上から、2本立て学習法を開始する際「1・2年生の総復習にウエイトを比較的掛けやすい最適な時期」と考えられるからです。

この一カ月間、受験勉強の生活リズムと受験生としての意識が整う人は、3年生に進級した4月からスタートダッシュができる生徒になっています。

「受験勉強2年生の3月」のスタートダッシュに失敗した場合は?

2年生の3月のスタートダッシュに失敗した場合はどうなるでしょうか?
スタート絶好機を、仮に

「まだ。大丈夫、受験勉強なんて早いよ。誰もそんなこと言ってないし…」

等、ここでスタート切れなかったとします。ではその生徒は、いつスタートを切るのでしょうか?

  • 3年生の4月も結構忙しいですよ。
  • 新学級発表、慣れない生活、新しい仲間と担任の先生との出会い
  • 最上級生としての部活動…最後の大会…
  • 修学旅行…班別行動等で計画を立て
  • 体育祭?…
  • 校外で実力テスト等が始まります
  • 中間テスト(これは重視しないと…)授業の復習重点の勉強

「やらねば、やらねば」と、感じながらもずるずると夏が迫ってきます。

受験勉強の仕方がわかる!やる気が出ない中学生への対処法!

結論からお話します。

「やる気が出ない人」は、「やる気」について次のように考えています。

≪やる気がない≫ だから ≪勉強をしない≫

つまり≪やる気がない≫がいつも先にある…だからできない。これっていつやる気が出るの?という話で、やる気が出ないから、できないでのあって解決しないですよね。

だから反対から考える

「勉強する:行動を起こす」だから「やる気が出てきた」だから「行動を続ける」

体が先に会って、あとから脳がついて来るみたいな感じです。「やる気がない」なんて弱音を吐かないで、こっちの公式にします。

  • 部活動でやる気が出てきた時って
  • 試合に勝った時、試合に負けたとき
  • 先生に褒められた時

これみんな「行動をしています」よね。行動して努力しているから、「もっと○○になりたい」と、やる気が沸き起こるのです。

行動するから色々気づくし考え方も変化して、やる気も出てくるもの。
「いつか富士山登ってみたいなあ」という人が「全く運動もなし、行動なしのまま…どうやったら富士山に登れるかな?」って考えていても現実味が出てきませんよね。

人間って、「まず行動する」「動きながら考える」

そこで日常生活を見直し、受験生の生活に改善していくことが第一歩の行動なのです。

受験勉強の仕方がわかる!やる気が出ない中学生にスケジュール表の作り方

1.レベルアップの考え方:時間を意識した生活に!

「自分が何時ごろ帰宅して、その後どういう行動をとっているか」書き出せるかな?家庭生活を、タイムスケジュールで意識している生徒は結構少ないものです。

中学生は「家庭内では“漠然”と時間を過ごしている」ケースが多いようです。
何時ごろ夕食で、何時ごろ入浴で、何時ごろ寝ているか

あまり意識したこともない生徒は多いです。では何しているかと言えば、SNS等でスマホやゲーム、漫画や読書等に時間を気にしないで費やしていて状況かな?

そもそも、「普段の家庭生活を時間を追って書き出してみましょう。」といっても、これが、正確には思い出せない状況かもしれませんね。

受験勉強体制に入る必須条件 時間を効率よく使いましょう

例えば「ゲームやSNSをやめなさい」という考え方ではありません。「楽しい時間」「ホッとする時間」は大切にしてほしです。

しかし、限られた時間で受験勉強を進めていくには「どうバランスをとるか」がカギになります。楽しい時間も、ダラダラと時間を費やしていては目標達成への足かせになります。

「自分の実際の生活時間によきリズムをしっかりつけていきましょう」これが受験生の意識することです。ここからスタートです。

2.レベルアップの考え方:勉強時間の確保の仕方

勉強時間を増やそうとして「計画」を立てても、なかなか実行するって難しいですよね。そこで、

レベルアップの考え方は、勉強時間をプラスする前に「省く:はぶく」時間を自分で決める

例えば、「家計で貯蓄を増やしたいならどうするか」その答えは

  • 「もっと一生懸命に働いて収集を増やす(プラス)」
  • 「無駄使いをやめて、出費を減らす(マイナス)」

どちらかです。

ここで「レベルアップの考え方」です。先に「足し算」で考えると現状の生活を大きく変えなければなりません。そこで

自分で生活を振り返った中で、「やっぱりこの時間は“ちょっと無駄”かな。ここは“改善できるね”」と自分自身で納得できる「省く(はぶく)時間」をハッキリさせることです。

何かしている時間を省くことで、生活の中に「空白の時間が生まれる」わけですから、その時間帯を「勉強時間として確保する」

この考え方の方が自然ですよね。
ポイントは「足し算の前の引き算」です。そもそも、省く“はぶく”は、反省の「省」の字ですもの。ちょっと現状の生活を反省しましょう。

3:レベルアップの考え方「足し算」は、まとまった時間 +「すき間時間」

スケジュール表には、自分で「実行可能なまとまった勉強時間の確保」を考えてください。
仮に、それが難しい人は、小刻みに時間を稼ぎましょう。

「寝る前の20分」とか、「…する前」「…した後」は、生活にリズムがでて意外とおススメです。参考にしてみてください。

特に、寝る前の時間帯は「暗記する」ゴールデンタイムです。

4:レベルアップへの考え方「習慣化するまで」が成否のカギ

ルーティン化

「ただいま!」帰宅後…すぐ制服のまま学習机に直行…(飴玉を口に入れ)…勉強の始めはいつも同じ…「得意な教科総復習ワーク」等から。…スマホで15分間セットして、はいスタート。

こんな感じで、感情を挟まない。「めんどくせーな」と思うかもしれないけど、淡々とルーティンをこなす。そして、得意な教科等やりやすい勉強をはじめているうちに集中していく状態をつくるのです。

机に座って、「さあ、今日は何から始めようか?」これって、ダラダラ勉強のパターンになります。

「漢字やスペルの練習、使い慣れたワーク類等」自分で決めたパターンを15分ぐらい集中してやってみてください。自分なりの集中モードに切り替わってきます。

その他、実行可能な計画にするために

  1. 具体的に「●●問題集のP20からスタートP23までやり抜く」体的な行動リストを机に貼っておくのもいいです。
  2. 勉強時間より、効率を意識してください。「受験勉強は、時間<効率」をまず考えて自分なりの勉強方法を身につけてください。
  3. そのあとは、「受験勉強は、学習時間の勝負!」できる限り受験勉強に取り組む時間を増やしましょう。
  4. 本気モード突入するには「スマホ等」のダラダラ時間は封印するのもありですね。

受験勉強の仕方!生活スケジュール表作成の本当のねらい

本当のねらいは「スケジュール表をつくること」ではありません。

  • 限られた時間を大切にしていく意識
  • 自分の将来だから、自分で考えて、自分で計画を立てて、自分で実行する。

そう「自分が自分の人生の主人公であり責任者である!」これが大事なのです。目指すは、自立です。

この記事では、日常生活の中に「勉強時間」を確保するためにまとめてきました。たくさん勉強するこ、も大切ですが、「自分で決めて、自分の決めたことを“負けないで”やり抜く!そんな生き方」がもっと大事なのですよ。

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受験勉強の仕方がわかる!やる気が出ない中学生にスケジュール表の作り方を解説 まとめ

今回は「受験勉強の仕方がわかる!やる気が出ない中学生にスケジュール表の作り方を解説」をテーマに記事にまとめてみました。

中学生の一人一人の可能性は無限大に広がっています。

しかし、この言葉には条件があります。

自分が自分の人生の主人公であるという自覚で、

コツコツと「なりたい自分」になるため夢に向かって努力する人間だけに、

無限に可能性が広がっているのです。

そして、自己実現するする人はみな「時間を大切」にしている人です。
スケジュール表をつくることをきっかけにして、中学生には自分らしく一日を一日を充実させてください。

先生方におかれましては、指導の実際の一例としてお役に立てれば幸いです。

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