失敗をして…すごく落ち込んでいるわが子……しっかりと反省してほしいし、失敗を活かしてほしいと願う親心。でもどう言葉をかけたらいいのか難しいところです。
10代の学校生活の中で、思うようにならないことは多々あります。そんな時期を乗り越えての「成長」です。
この記事は、失敗の乗り越え方をまとめました。親からお子さんに語り掛けてほしいユニークな「成長はギザギザ線」という話ネタです。小学生の高学年あたりから中高生まで10代の子供たちが納得できるシンプルな内容の生き方授業です。
私は、公立中学校の元校長です。現在、先生方や子育て中の親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。
可能性豊かな10代の子どもの落ち込んだ時に、お子さんが読んでも理解できるように話しかける表現でまとめました。
お役に立てれば幸せです。
子供が失敗した時どうする?賢い親がしている叱り方と励まし方「成長はギザギザ線」
自分がどんどんと成長していくことを、線でイメージしたらどう表現する?
一直線に、上に、上に勢いよく伸びてる線をイメージしますか?
こんな直線ならかっこいいけど…。
でも「成長」って、一直線のイメージではありません。
人間の成長とは、みんなギザギザ線なのです。
子供だけの話ではありません。大人もみんな成長はギザギザ線なのです。
つまり
ギザギザとは、山あり谷あり、よい時も悪い時も、絶好調の時も絶不調の時も必ずあるということです。
人生には、いい時もあるけど、失敗やうまくいかない我慢の時も、両方あるのです。
二つ合わせて、人生です。大人も、誰もが一直線に成長してきたわけではありません。
人生にはいい時も悪い時も(成功も失敗も)両方ある!だから、成長のイメージは、ギザギザしていると考えてみる。ここが大事!
子供が失敗した時どうする?賢い親がしている叱り方と励まし方「2種類のギザギザ線」
ギザギザ線は、人生の歩き方です。
ここで大事なことは、人生のギザギザ線は、2種類あるのです。
ここが、大きな違いです!
- 1つ目は、ギザギザを繰り返しながら、上へ、上へ上昇する線。つまり、成長していく人間です。
- 2つ目は、ギザギザを繰り返しながら、下へ下へと下降する線。つまり、成長が止まったままの人間です。
この線の違いは、果てしなく大きい。
線の違いの原因は、どこにあるのだろう?わかりますか?
覚えたり暗記したりするだけが勉強じゃありません。じっくりと「考える」ことが大事な勉強。もしかして、早く答え教えて…と感じた人はちょっと危険。何でも、答えがあると思っていませんか。
人生を生きるって、正解が決まっている世界ではありません。正解を自分で決めながら、歩んでいく感じです。
だから、考える。自分の頭で考えるクセが大事なんだよ。
覚えれば勝ち!なんて言う世界じゃないの。もう一度言うよ。自分の頭で考える習慣を身につけようね。正解が決まっている生き方なんてない!
自分らしい、答えを見つけ出すことを大切にしてみてください。
子供を勇気づける叱り方・励まし方!生き方の違いは凹みの時の考え方
二つの線の違いは、人生の歩き方、生き方の違いです
ポイントは凹みの時。
その時の対処の仕方が、違うのです。
思うようにいかない時や失敗することもあるよね。そこから何を考え学び、どんなふうに歩み出したかか大切なの。
うまくいかない時の「考え方が違う」のです。
ここからが大事!!ココが分かれ目なのです。
君は、失敗した時や叱られた時、しっかりと反省できますか?
ギザギザ線が下降する人は、失敗してうまくいかない時、反省が形だけで終わってしまったり、うまくいかない原因を「誰かのせいに考えている人」です。ごまかす人は、失敗を生かせない人です。
例えば、
「あの時、あればなければ、きっとうまくいっていた。あそこで、Aが失敗したのが原因だから、しょうがない。」
こんな考え方では、失敗が生かすことができません。
上昇のギザギザ線の人は、失敗した時の対処の仕方が大人の考え方です。
自分の欠点を見つけ出し改善して、失敗を次に活かせる人です。失敗が成功の素になっている感じです。
凹んでも、その経験を活かし、失敗後にぐっと伸びる。こんな人って、たくましいと思いませんか。
なぜ、あの時あんな行動をしてしまったのだろう?
情けないなあ~ダメだなあ、
私何をしているんだろう。
もう二度とあんな思いをしたくないから、今度からは絶対に●●していく。
気をつけなくちゃ。
失敗して、ダメな自分と向き合うって、なかなか難しいぞ!!
人のせいにしたり、ごまかすほうが簡単だから。楽だから。
カッコ悪い自分に向き合って、心から反省するから、失敗が次に生きると思わわないかい?
反省の「省」の字は、「はぶく」と読むんだ。自分のダメなところを認めて「二度と同じことは絶対にしない」と「はぶく」
これができる人は、カッコいいし、たくましいよね。失敗したことを、次の成功へのエネルギーにしちゃっている感じだね。
こんな人が、ギザギザしながら、上へ、上へと成長していく人だよ。これが立派な大人の考え方、生き方です。
成長できない人は、もう「凹んだ時、思い通りならない時、失敗した時」に都合よく
嘘をつき、
ごまかし、
人のせいにします。
だから、自分自身はちっとも変わらない。変わらないから、また同じ間違いを起こす。でも、また人のせいにするから…ずっと変わらないままです。
2種類の線には、その人なりの考え方が反映されています。
子供が失敗した時どうする?失敗しても伸びる人は、みんな素直
今日はここで新しい言葉を紹介します。誰でも知っている、優しい言葉です。
いつものように、素直を言い換えますよ。
素直な人とは、自分のいたらないところに、しっかりと目を向けて考えることができる人のことです。
たぶん、みなさんは「素直な人」と聞くと、「はい」とすぐ返事をしたり、親や先生など目上の人に「きちんと従う人」のイメージかもしれませんね。
素直な人はね。自分が苦しい時、うまくいかない原因を、
「どこがまずいのだろうか?」と考えられる人
「私はどうすれば、この難問を解決できるのだろうか?」
「今までは、この点が自分が甘かったところだと分かった。そこを改めないといけないな」等々、自分自身の心に向き合って考えられる人、それができれば、自分自身の改善点を意識して生活できると思います。
ギザギザ線の上昇する人は、
うまくいかない原因を、自分自身の問題として考え、自分を変えていくことで、乗り越える努力を重ねることができる人です。
コロナ禍で仕事が減ったり、なくなったりして大変な思いをしている方々がたくさんいます。誰もがコロナのことなど予想もしなかったし、誰のせいでもない。この苦しい状況の中を、コロナのせいにしても、悪い状況が変わりません。
どうしたらいいのか、必死に考えこの難局を乗り越えようと努力をなさっている方々がたくさんいます。日本中に、必死に頑張っている人がたくさんいるのですね。本当にすごいことです。
伸びる人はみな素直。上手くいかないことを、誰のせいにもしない人。
失敗を糧にして、自分の見つめなおし、また努力しているのですね。
子供が失敗した時どうする?賢い親がしている叱り方と励まし方「成長はギザギザ線」 まとめ
今回は
子供が失敗した時どうする?賢い親がしている叱り方と励まし方「成長はギザギザ線」
についてまとめました。
成長は「ギザギザ線」という表現はどうでしたか!納得してもらえましたか?順調に一直線で伸びる人は一人もいません。
うまくいかない時、苦しい時に、自分を見つめなおして、少しでも自分のいたらない一面を直して、努力を続ける人が、成長し続ける人なのです。
素直は、自分のいたらない箇所に目を向けることができる人のこと。だから、素直な人は伸びる。
正反対は、「なんでも、人のせいにする」「失敗した時、本気で反省できない」だから、同じ失敗を繰り返す。10代という学生時代は、いろいろな勉強や活動でうまくいかないことも多いです。
成功への鍵は、あなたの「考え方」次第です。
成長はギザギザ線のお話、ぜひお子さんにあなたなりに工夫してお話しください。「ワダチブログ」では、先生方や親御さんに向けてたくさん記事を用意しています。参考にしていただけたらありがたいです。