子どもを育てているだけで大変なのに、奥さんや旦那さん等、夫婦で考え方が違ったり、仲良くしていたのママ友の育児法で距離を置くようになったり、そんな経験ありませんか?
日々、子育てを一心に引き受け奮闘するお母さん、お仕事をしながらわが子の育児や急激な反抗期に戸惑っているお父さん方の心が軽くなる「子育ての考え方」を提案します。
子育て中のストレスを少しでも軽減して、元気なお母さんお父さんになっていただきたいと願いました。
私は、公立中学校の元校長です。40年の経験を活かし先生方や子育て中の親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。
この記事で、複雑に絡み合った子育てから、シンプルにスッキリする考え方がわかります。
子育ての考え方の違いがもたらすストレス…その先にある願いとは?
- お子さんの性格や個性がみな違うのに、上から目線で“子育てアドバイス”してくるママ友
- 夫婦で意見の違いが目立ってきて…ストレス
こんな感情のおおもとって「今」の子育ての大変さが背景にあります。幼児期や反抗期、思春期と子育ては悩みの連続…どの考え方や意見も100%正解のはずも、100%間違っているはずもありません。
意見が合わないことって当たり前じゃないですか?夫婦とはいえ、人間は一人一人違います。生まれてからの環境も習慣も違うので、正確や気質は違って当然なのかもしれません。
血のつながっているわが子の子育てで悩んでいるのです。まずは「子育ての考え方は違って当たり前」だということを理解しておきませんか?ちょっと「自分が絶対正しい」より「どうしてそんな風に考えるのだろう」と考えればいいのです。
長い時間軸で子育てを考えてみる
それでは「今の子育てから離れて、お子さんの将来に時間を移してみませんか?」
こんな質問にどのように答えますか?
あなたを悩ます「今」の難題はなんでしょう。もしかして、日々目の前に起こっている、
- 夜泣きや子守り…会社の上司との憂鬱なやり取り…奥さんとの行き違い…
- お子さんの激変…親への悪態、無気力な表情、不登校や心身の健康、学力や進学問題、ゲームばっかりしていること…でしょうか。
親御さんのたくさんの悩みのタネ、「もう少し、なんとかならないかな……」の先にあるものです。
多くの親御さんの共通するその答えは「わが子に幸せになってほしい」と「自分も幸せになりたい」ではないでしょうか。
「心穏やかな過ごせる平穏な日々」そのGoalに至るには、目の前に起こっていることの一つひとつ解決しなくてはなりません。それには、
やっぱり「その原因の大もと」から、攻めたほうがいいと思うのです。
大もとをハッキリさせれば、幸せに向かって自分らしい歩き方をはじめられると思うのです。ストレスの大もとは子育てや人生における「考え方」の違いです。そこで一つの「考え方」をご紹介します。
人生には、一人一人に「幸せになれる方程式」があって、そのカギが「考え方」と「意識」というものです。
子育ての考え方の違いがもたらすストレス!おススメの方程式とは?
稲盛和夫さん著書『考え方』から引用させていただきます。
私は、どのような「考え方」を選択するかによって、自分の人生を、素晴らしいものに作り上げることもできれば、壊すことにもなると考えています。
人は誰でも、人生で、思いもよらぬ障害に遭遇します。そんな困難に直面したとき、どちらを向いて進むのかは、すべて自分の考え方から来る判断です。
その一つ一つの判断の集積されたものが、人生の結果となって現れるのです。
人生の方程式は、「能力」「熱意」「考え方」という三つの要素で成り立っています。
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
著書『考え方』から引用
稲盛さんの主張は、こうです。
1:人には、能力差は確かにある。(あるが、気にするほどでもない)
2:方程式の二つ目、「熱意」の要素は「努力」と置き換えてもいい。熱意と努力は、自分の意志で決めることができる点で能力とは違います。
「熱意だけは誰にも負けない努力を積み上げる人」と「才能があっても全く努力せず熱意もない人」とでは、誰が考えても勝負は決まっていますよね。
つまり、能力差よりはるかに「熱意」「努力」の要素が重要だということです。
3:方程式「考え方」の要素は、「その人の人生観、人間性、人間としての生きる姿勢」と、置き換えることができます。
「考え方」には、「マイナスの考え方」もあるというのです。したがって、マイナスのある掛け算になるので、人生の答えも間違ったものになるという主張です。
面白いもので、生まれつきの能力が高いか低いかというのは、長丁場の人生における成功にほとんど関係がありません。
長丁場の人生で成功するには、
「よき考え方」と「なりたい自分への熱意と弛まぬ努力だ」と、言い切るわけです。能力差など取るに足らぬと。この考え方のシンプルさ。
だからこそ、底知れぬ真実をついた人生の方程式。私は、すぐ自分のものにしたいと考えました。そう、ただ知っているだけの知識ではなく、生きる糧としたのです。
苦しい時「それをどのように受け止めるか、どのように考えるか」です。そう信じて、実践してする生き方。
だからこそ、
今のお父さんの突破口は、ご自身の「考え方」の見直しではないでしょうか。決して、今の考え方が悪いとかではなく、自分の少々固まってきている「自分だけの考え方のクセ」を意識化してみる。
そして、少し適正なチェックをいれる感じです。そのわずかなアップデートが、思いもよらない気づきとなり現状の突破口になるかもしれません。
その先にあるのは、すぐに「お子さん」が「あなたの思い通りに変わる」のではなく、「お母さん、お父さん自身」が、「本来の自分らしさを取り戻して、よりよく変わっていく」ことではないでしょうか。
私には、そんな気がします。
考え方の違いとは、考える「言葉」が違う!自分の信じる言葉で語る
「言葉を使わないで、考えてください」と言われても、「何言っているの?」という感じでしょうか。
言葉を使わず考えるなんて、無理です。言い換えると、あなたは、今まで「どんな言葉」を使って悩み、考えてきましたか?
どうですか?たくさん、悩んだと思います。たくさん、考えたと思います。実はどんな言葉で悩み、考えたかが鍵です。
でも「解決に向かう結論」の「言葉」は、まだ決まっていないようです。
あなたを導く、言葉との出会いを求めましょう。素晴らしい言葉が、この世の中にはたくさんあります。日本語は本当に素晴らしい言語です。
温かな言葉、真実の言葉、力強い言葉、慮る言葉
「言葉を味方」にするには、大人も、子どもにも一つのルールがあります。それは、自分の中に「信じる」言葉を持つということです。
「有名な言葉」でも心に響かいとダメです。あなたの心に響かないものは、ただの飾りです。あなたが今まで生きてきた証、あなたの心にすっと入り込む響く言葉があるはずです。
その言葉を見つけて、味方につけるのです。人生の成功の最大の要素は、よき考え方。そしてよき考え方は言葉でできているのです。
苦しみからの脱出のカギは、あなたらしい「よき言葉」に出会うことなのです。自分の中に、本気で信じられる「言葉を持つ」ことをおススメします。
子育ての考え方の違いがもたらすストレスを解消する生き方の知恵
喜多川泰さんの著書『運転者』、この小説を私は、一気に読み切りました。全編を通して「人生に苦しむ」主人公の心の辛さに共感を覚えながら。
主人公にむかって「早く気付け、そこだ、行け~!」という感じです。自分のことでないと、客観的に冷静に本当によくわかるものです。
私も、筆者によって表現される運転者の「その考え方」「その生き様」を必死にやってきました。
ヒントになればうれしいです。『運転者』から、引用させていただきます。
運が劇的に変わる時、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。
それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。
そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。
逆に、機嫌が悪いと、アンテナは働かない。
だから、最高の運気がやってきているのに、すべての運が逃げていっちゃうんです。
情緒がいつも安定している。これって、親御さんや教師の重要な観点。「いつも機嫌がいい」をどんな考え方と意識で習慣化するかは、人それぞれですが。
私ごとですが、「誰に対しても全く同じに接する」意識は常にもっていました。
子どもも、大人も、同僚も、地域の方も、上司である教育長も……コンビニの店員さんも、レジの係さんにも、病院の受付係さんにも…みんな同じ態度で接すること。
逆に「人によって、その日によって、態度が変わる人」を、カッコよくないと思っています。人によって態度を変える人には、全く人として信じられなかった。だから、逆を心掛けたわけです。
結果、自然と笑顔が増えたかもしれません。上機嫌は、新たに信頼関係を築いていく「基礎中の基礎」かもしれませんね。
自分の人生にとって何がプラスで 何がマイナスかなんて
それが起こっているときには誰にもわかりませんよ
どんなことが起こっても、起こったことを自分の人生において必要だった大切な経験にしていくこと
それが≪生きる≫ってことです。 長い目で見たら、報われない努力なんてありません。
あまりにも短い期間の努力で結果がでることを
期待しすぎているだけです。
シンプルに表現されていて、実に深い言葉ですね。真実です。
走馬灯のように40年余りの生活が、一瞬で表現されてしまった感じです。いっぱい悩み苦しんだ、現職時代。楽しいこともいっぱいあったはずだけど、強烈な印象とともに残る苦い経験。
でも、本当なのです。いいことも、悪いこともすべて自分の中に生きているのは事実です。20年ぐらい前に出会いたかった言葉です。(2019年3月初版の作品なので、無理でしたが)
今読み直してみて、自分の人生を振り返られるし、大きく間違ってもいなかったと感じられ、これからの生き方にも自信になりました。
子育ては理想のゴール像から考えるクセをつける
思春期の中学生は、いろいろ本人自身も大変です。私たち大人もみんな通ってきた道なのですが、少々記憶も薄れてしまったのか、
どうも完全に大人側からの「考え方」になっていることが多いですよね。
教育熱心な教師をみていても、また、わが子の教育に愛情をかけるお母さん、お父さんだからこそ、だいぶ大人側からの「考え方」になりがちです。
少し肩の力を抜いて、自分調べです。
もしかしたら、子育てへの活かし方は「もう、あんまり頑張らない」ことかもしれません。放任じゃないですよ。関心は最大限、子どもに向かっているわけ。でも、積極的にかかわらない感じです。
今の時期、特に反抗期に入っている中学生には、「教育熱心な親を求めているわけではなく」
子どもは、やっぱり楽しく会話しているお母さんとお父さんを望んでいるわけだし、
何か夢中になって、趣味や仕事に打ち込んでいる姿や、楽しそうにしている親を望んでいると思いますよ。
だって、自分が原因で、心配顔されたり苦々しい顔をした親より、笑顔で何か楽しそうな雰囲気の親の方がイイに決まっているじゃないですか。
もしかして、「俺が大変なのに、楽しそうにしやがって!」って怒り出すかもしれませんが…本心は、親は笑顔で普通にしていたくれるのが、一番有り難いはずですよ。
そもそも、親だって、自分の人生ですから。今日の一日が大切なのです。
自分の人生にとって何がプラスで何がマイナスかなんてそれが起こっているときには誰にもわかりませんよ。
どんなことが起こっても、起こったことを自分の人生において必要だった大切な経験にしていくこと。
それが≪生きる≫ってことです。長い目で見たら、報われない努力なんてありません。
もう自分の言葉のように、暗唱してずっと使っています。間違いなく喜多川さんの著書『運転者』からの引用ですが…
父親と母親におくる「おススメの考え方」を紹介 まとめ
今回は「子育ての考え方の違いがもたらすストレス!父親母親への「おススメの考え方」を紹介」をテーマにまとめました。
この記事のむすびは『運転者』から、引用します。
そこにあなたが生まれ、ほんの百年ばかり生きて死んでいく
そのときです。あなたがその物語に登場したときよりも少しでも多くの恩恵を残してこの物語を去る
つまり、あなたが生きたことで、少しプラスになる それこそが真のプラス思考じゃないかなと思うのです。
この言葉に、勇気づけられました。やらねば、自分らしく。そして、今ずっと考えています。私の人生の締めくくりを。この言葉を人生の友だちにして考え続けます。
お父さん、お母さんも考え方の違いはあっても、大切な自分の人生を生きています。今が辛くても、コツコツと自分らしく進もうじゃないですか。
今日も読んでいただきありがとうございました。「ワダチブログ」にまたお立ち寄りください。