うちの子の持ってきた“通知表”にガッカリ…
このような感じで、「わが子の将来がちょっと心配になってきた」とお悩みのお母さんに向けて書いた記事です。
この記事では①「なぜ、今考えるのが苦手な子が多いのか?」その原因と対策がわかります。
子どもたちが活躍する将来に必須とされる②「考える力、思考力」の身につけ方がわかります。特に、普段の親子の会話の中に③「考える力、思考力」を育むチャンスを理解できます。
お母さんが子どもとの会話の中で④「ちょっと意識する方向性」と「具体的な話し方」がわかります。
この記事で、単に勉強ができる子ではなく、将来お子さんが壁にぶつかっても、たくましく生きていくために身につけたい能力(考え方、思考力)について理解できます。
それでは始めます。
学校によって進捗状況には多少の違いがありますが…学校(教育)は、変わろうとしている、変えていかなくてはという方向に時代は進んでいます。なぜ?…
それは「子どもたちが活躍するであろう将来は、予測不能な時代と表現」されていることと関連しています。
今までとおり「たくさんの知識」を身につけることは、これからも大切です(いわゆるこれまでの成績がイイ子)
しかし、ただ「知っているだけの人では、これからの時代は当然AIに太刀打ちできません」
そう、人間にしかできない仕事に価値をうみださなければいけません。
そこで、求められる力は、
目の前の課題に、柔軟にそして適切に対応していく「思考力・考える力」なのです。
「自分で考え、表現し判断する力、それを実際の社会で役立てること」が求められる力なのです。
自分で考える力を身につけることが、ますます重視されている時代が来ています。
考える力・思考力を育む子育て! 思考力重視の世の中がやってくる
計算が正しく早くできる能力は欠かせない大切な力です。しかし、ここでは計算力がすぐ思考力には結びつかないという考え方です。
思考力は「思考している時」に育まれていきます。
当たり前ですよね。単純に考えると、日常生活の中に「考えて」生活する習慣を身につけること
日常の中には「あれ?どうなっているんだろう?…いろいろな疑問」がありますよね。つまり、
日常会話の中にも考える力・思考力を鍛えるチャンスがあるのです。そう、楽しみながらです。
子どもは学校でも成長しますが、家庭でも大きく成長できるのです。将来をたくましく生き抜く土台は、お母さんにもできるのです。
例えば、お母さんのこんなフレーズはどうでしょうか?
日常には、疑問がたくさんでてきます。この感覚を感じられたら、もういい感じですね。く興味深い「???」が思考力のもとです。考える力・思考力とは、教科書の問題だけで鍛えるものではありません。
頭の使いようで、遊ぶ時間にも鍛えられているし、未知なことにいろいろとchallengeする経験、考えていたことと実際の結果のギャップに驚いて考えだしたり…本来誰にでももっている興味関心です。
考える力・思考力を育む子育て! 考えるのが苦手な子には?原因と対策
じっくりと考える習慣が身についていないお子さんの原因と対策について考えてみます。
1.考えなくても、困らない…誰かがやってくれる
親がいつも先回りしている。
実は、先生にも多いのです。「ここ大事なところだから、じっくり考えようね」「‥‥」「…何々は、ここを見るといいよ」なんて言う感じで黙ってられないわけです。「じっくり考えて」と言っているのに先生が話し始めてしまう。こういう先生の授業では、じっくり考える生徒は育ちにくいです。
なぜなら、考えなくても…先生がすぐにヒントくれるし、説明して答えを教えてくれるから…生徒は先生のパターンを完全に見抜いて、習慣になっています。(先生が“考えて!”と言っても大丈夫、すぐに先生が教えてくれるし…ほらね)実際は、こんな意地悪な考え方でなく、無の境地かな?染みついた習慣なのです。
これ読んで、お母さん「困った先生だな」なんて人ごとにならないでください。実は、自分のことは「自分が一番よくわからない」こともありますから。
答えを与える親から、答えを待ってあげたり、子どもに気づかせたり、一緒に考えたりする。結構難しいものです。
でも、意識すればきっと余裕がでてきてます。そして次第に慣れていきます。そして、習慣化する。大人も子どもの同じですね。
2.疑問は、すぐ検索!すぐに正解を知りたい!
考える力、思考力が求められる背景に、現在の急激な「IT」の発展が関連しているように感じます。
コロナ禍でリモート授業も急速に進み、生徒一人に一台のPCという環境が急速に整備されています。以前より「疑問点はすぐ、Google、Yahoo!といった検索エンジンを活用して調べる」という傾向が際立ってきています。
子どもたちの疑問は、検索結果をすぐに「正解」として信じて解決してしまいます。考える必要もありません。
学校教育自体も変化の途上ですが、歴史的に見ても「正解」があり「答え」を教える教育をしています。子どもたちの「モヤモヤ」の先には。いつも「たった一つの正解」があるのです。
だから、早く答えを知りたい。答えが別れがスッキリ解決なのです。こんな生活環境が、子どもたちに考える機会、思考力を鍛える機会を失わせている可能性を強く感じます。
進学塾では「◎◎分考えてできない時は、その問題を飛ばして、次の問題に進もう」とアドバイスされると聞きます。これも受験突破のテクニック。全否定しませんが、子どもたちが活躍する未来、長い先には
- 「現状から課題を見出し、解決策をみちびき、自分で正解を決めていく。その正解を自分なりの工夫で証明して見せる仕事、生き方」が不可欠になります。
- 決まった正解のない時代、だからこそ、考える力、思考力をはじめ様々な(自己発信力、人間関係調整能力等)能力が求められるわけです。
3.間違いを指摘 結果重視の価値観が強い
「すぐに正解を知りたい」子どもになってしまうのは、親も先生も「結局、正解を評価する」「正解だけが価値あること」という考え方を子どもに教えているからです。
「教えているから」の表現は、強いかもしれませんが、お母さんや先生の表情や口調、態度等から「正解だけが価値あること」のメッセージを受け取っているのでしょう。
親が「子どもが考えるきっかけを大切」にして、「正答を知る事だけに重きを置かない」で「一緒に考える時間」を大切にしてください。
特に、親が結果だけを見て「叱る」ことはありますよね。この時、結果是非そのものよりも
を考えさせるほうが、子どもは成長すると思いませんか?
考える力・思考力を育む親ができる関わり方(生き方指導)
子どもが家に帰った途端、
これって、子どもに「考えさせる時間」を与えず、親の正解を押し付けていますよね。
もし、子どもの「考える」に対してこんな対応かも…と感じたら、次に紹介する習慣を上手に取り入れてみませんか?
そもそも「考える」って何?どんな状態?
「疑問に思うこと、納得のいかない」ことなど、そもそも考えるって、どうやって考えているのでしょう。プログラミングのような学習だけが思考力を育てるのではありません。
私のとらえ方は、考えるとは「今までの自分の知識と経験」と「自分の中にある言葉」で考えているのです。だって、言葉を使わないで考えるって誰もできない、無理ですよね。どんな言葉使って考えるか、考えさせるかの視点がポイントです。
親に「何度言ったらわかるの? どうしてわからないの!」と叱られたところで、「どう表現してお母さんに言葉にして伝えたらいいのかが、わからないんだから、その理由なんてもっとわからない…」となりますよね。
このようなときには、「私はこういうふうに考えるけど、○○はどう思う?」と、丁寧に言葉を伝えるのはどうでしょうか?
例えば、学校で友人とトラブルを起こして問題になってしまった時
「反省しなさい、よく考えなさい」と言いより、子どもに対して「どのような考え方=言葉」をしてほしいのか、我が子の性格をかみ砕いて、伝えることが大事です。
もし中学生なら
ココでは
- 『自分の人生は、自分が主人公(責任者)』
- 『人のせいにしない』
- 『素直な人になる』
この三つの言葉で「考える」を促し、子どもの声を待ちます。こんな親子の会話から、自分自身を律し考える子が育まれていくのだと思います。
言葉はお母さんの心から思う言葉で充分です。思考力のトレーニングには、具体的な問いかけが必要になりますよ。
子どもの考えを肯定的に認め、自信や自己肯定感も高めることつなげてほしいです。思考力がついてくると、自分で考えて判断することができて、「自分はこう思う」「自分ならできる」「自分は任されている」と自信がついてきます。
お母さんとの何気ない会話の中で「生き方」を考えさせています。そしてお母さんとの会話のつながりの中で「自己肯定感」や「意欲的に学ぶ」子どもが育まれていきます。
考える力・思考力を育む子育て!親ができる関わり方(生き方指導)まとめ
今回の記事は「考える力・思考力をはぐくむ子育て!親ができる関わり方(生き方指導)」についてまとめてみました。
考える力・思考力の育み過程は、親子の丁寧な会話や様々な実体験の中で「考える習慣」「思考する習慣」を身につけることが一番です。
やらされている自分から、何か指示を待っている自分から、正解を聞いて動き出す習慣からお子さんが脱するためには、ご家庭でもできることが、日常の生活習慣の中にたくさんあることに気づいていただけたら、もう大丈夫です。
人間ですから、すぐに激変はしませんよ。でもお母さん自身の「考え方」にちょっと変化が起こったなら、その小さな変化をご自身で「意識」していけばいいのです。必ずよき変化が自分自身におこるものです。
親自身が自分を変えずして、お子さんだけ変わるように考えると「どうしても子供を操作」しようという感覚になってしまいます。自分を操作しようとする人って嫌ですよね。
お母さん自身が、笑顔がにじみ出るような自然なリズムを探してください。「ワダチブログ」の子育て応援ブログ記事でした。関連記事もたくさんありますので、お立ち寄りください。