学校の先生

三者面談の悩みを解決!進め方と信頼を得る対応術とは?先生用

三者面談かあ~うまくいくかな…生徒はいいんだけど、保護者の対応は苦手なんだよなあ

先生にとって、三者面談期間は気が重くありませんか?特に保護者の対応はちょっと自信がないなあと憂鬱になっちゃいますよね。

その一方で、三者面談をきちんと仕切れる力量が身につくと、教師としてのやりがいと自信を感じるものです。

この記事は、三者面談に向けて、「うまくいかなあ」と、ちょっと不安だったり、「どうしたらうまくできるかなあ」という悩みにお応えします。

実際の進め方や成功への考え方、具体的な対応術をまとめました。

私は元校長です。これからご紹介する三者面談の考え方と手法で、多くの先生方の保護者対応での苦手意識を克服させてきました。

決してテクニックやマニュアルに偏った記事ではなく、保護者から信頼される「理想の教師像に気づいてほしい」という願いでまとめた記事です。

三者面談への不安がなくなり、前向きにしっかりと準備できるようになります。

三者面談の悩みを解決!教師の陥りやすい傾向とは?

三者面談を行う際、教師の「陥りやすい傾向」について解説します。

中学校の教師の「陥りやすき傾向」は、二つあります。

  • 一つ目は教師側からの「事実を伝える」面談
  • 二つ目は「保護者への具体的な協力依頼」をする面談

実はこの二つには「共通している点」があるのですがわかりますか?

それは、教師側からのメリットを考えている!つまり、三者面談の機会を大切にとらえ、

「家庭に理解してもらいたいこと」について、教育効果をねらい、その点は漏らさず伝えていこうとする面談。

ポイントは

「事実を伝えること」「保護者への具体的な協力依頼」は大切なポイントです。しかし教師側のねらい(メリット)に偏った面談は、コミュニケーションを阻害しませんか?

三者面談のコツ!教師側のねらいを達成しようとする面談の落とし穴

「事実を伝える」ことは悪いことではありません。「保護者への具体的な協力依頼」することも悪いことではありません。当たり前の話です。

しかし、気を付けてほしいことは

教師側立場から、三者面談の機会に「ぜひ保護者に伝えておきたい」「ぜひ、保護者に知っておいてもらいたい」とする心の向け方に

偏る 三者面談は禁物です

もう少し、詳しく説明しますね。

信頼を得る対応術

三者面談の考え方として、三者面談では、教師側からだけのメリットを考えてはいけません。

この絶好の機会に「(学校のわが子の実態を知ってもらいたい!この心情はわかりますが…)教師の伝え過ぎる詰め込み過ぎの三者面談では信頼は得られません

ここぞとばかりに。それが事実であっても羅列的に情報過多は避けたいものです。

それでは、次に「なぜ伝え過ぎがマズいのか」についてお話します。

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三者面談の悩みを解決!保護者から信頼される先生とは?

三者面談の目的は何ですか?

目的って問われるとハッキリ即答しづらくないですか?こんな考え方をご紹介します。

それは三者面談が終わった後の保護者の「感情」に注目するのです。

私の考える三者面談後の保護者の目指す感情の動きは

「〇〇先生は、うちの子のことを本当によく理解しているなあ、心から心配してくれている。

気にかけてくれている、ありがたいなあ」

「〇〇先生は、私の話を真剣に聞いてくれた。母親の立場をよくわかってもらえている。

私を大切に、親切に、ていねいに迎い入れてくれている」

(…専門的なアドバイスができれば)「さらに若いけど…しっかりしているなあ、

さすがベテラン、先生ってすごいなあ、安心して任せられる」

これが信頼の感情ではないでしょうか。

これが三者面談の目的!

保護者の心情が

先生がこんなに頑張っているのだから、私もしっかりとやらなくちゃ

生徒なら、

よし!また仕切り直して頑張ろう!

先生はちゃんと僕のことを見ていてくれた。ぼくことをわかってくれている

こんな感覚、感情を生徒や保護者にもっていただける三者面談。ここが目的ではないでしょうか。

そのための三者面談です。

この保護者の心情が目的とするなら、それは教師の情報の伝え過ぎの面談からは不可能になります。

むしろ、「伝え過ぎ面談」「教師側からの面談」では、こんな感情になるのではないでしょうか?

「はいはい、先生の言う通りでございます!それができないから悩んでいるの!そこがわかっていないだよね、先生様は!」
「先生の言うことはわかるけど、なんとなく温かさが感じられないのよねえ。

冷たい感じ、息子の言うとおりだった。いろいろ想うところはあるけど、事実だからしょうがない。話すこともなくなる、黙るしかないよね」

教師側からのメリットだけを想定した三者面談では、「せっかく教師から伝えても」その意図が伝わらない可能性が高くなります。

教師の三者面談の対応術!進め方の実際

教師側からの一方通行的な事実羅列的な話は気を付けよう!

そうだ、面談の目的は、面談後の保護者と生徒の「“よしやるぞ”」という前向きな気持ちを目指すんだ!そのためには、どうするべきか?

信頼を得る対応術

保護者:母親に対して伝えたい内容は2つあります

  1. 日頃子育てへの「ねぎらい」
  2. 日頃の学校教育への協力に対しての「感謝」

ポイントは「教師の想いを、しっかりと母親に伝えていこうとする謙虚な姿勢です」

問題は、相手に「どのように伝わっているのか」という視点です。

いくら「私としては、丁寧に対応して受け答えています」と言われても、問題はその先生の想いが、きちんと相手に伝わっているのかという視点です。独りよがりはいけませんね。

まず初めに、日ごろのご協力に感謝をしっかりと伝えましょう。

 

そして

今日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。いつもご理解とご協力ありがとうございます。(毎日、何かと子育てにご苦労様ですいろいろ大変ですよね)

と、心からのねぎらう言葉を「伝えていきましょう」

ここを教師が謙虚に意識するだけです。教師の心の向け方を少し変えるだけで面談の雰囲気が根底から変わります。

「伝える」と「指導する三者面談」から教師の意識が解放されたとき

ゆったりと、にこやかに、

生徒と保護者に「敬の心」で寄り添う先生になれるのです。

教師主体の目線から、保護者と生徒中心の寄り添う効果的な三者面談になります。

三者面談の悩みを解決!教師の専門性を感じさせる言葉

さらに先生への信頼を確実にするには、先生自身がプロフェッショナルな技を披露しなければなりません。

プロの技とは、教師自身のあなた言葉です。

保護者の信頼を得るには、我が子への先生の愛です。愛とは「関心を寄せ続けること」です。

信頼を得る対応術

生徒の日常生活の中に表現される「些細な行動に子どもの成長」を見取るのです。

友達が困っている時、すっとそばによっていき行動を共にする優しさがあるんです。この間もこんなことがありました……
欠席の人がいると、後でその子が困らないように、きちんと机の中にプリント入れてくれたり…

給食当番が欠席の時には、「私やります」っていつも助けてくれるんですよ…すごいですよね。

子どもの成長を親御さんとともに喜べる先生って、親が信頼しないわけがないですよね。

日常生活のふとした行動に、その生徒の成長を見取れる目が教師には必要です。テクニックではなく、それが教師のやりがえのある誇れる仕事です。

ポイントは、事実を誉めるです

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三者面談の悩みを解決する進め方と信頼を得る対応術(中学校版)まとめ

今回は「三者面談の悩みを解決する進め方と信頼を得る対応術」についてまとめました。

三者面談という緊張する大仕事ですが、「心の持ち方一つ」でその雰囲気はガラって変わります。

だって、「指導せねばならぬ」から解放され、母親をねぎらい、子どもの成長を伝えともに喜ぶのですから…

この姿勢があって、初めて親御さんも「ありがたい!私も親として、しっかりしなければ」の心情が自然と湧き上がるものです。

先生の言葉に耳を傾けるのです。

もちろん、その時は丁寧に「課題をしっかりと伝え、一緒に頑張りましょう」と確認し合えばいいのです。伝えることが悪いことではありません。カギは伝え方です。

これが信頼を勝ち取る王道です。

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