子どもを育てるって本当に大変!
特に、小学校高学年から思春期の中高生ときたら「正確な取扱説明書がほしい!」って、母親ならみんな思うんじゃないでしょうか。
今日のテーマは「子育てには母親にしかできないことがある!」勇気づける母親の言葉かけ」についてまとめました。
心が軽くなる考え方もご紹介しています。
言葉って2つの世界があるんです。
母親の「存在の世界」の言葉のお子さんに与えるパワーについて書いた記事です。
母親の言葉は偉大!わが子に自信を育む親御さんの言葉に注目してみました。
私は公立学校の元校長です。40年間の経験を活かし、先生方や小学生高学年から思春期や反抗期をむかえた中高生の子育て中のお母さんお父さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。
参考にしていただけたら嬉しく思います。
そんな親御さんに読んでほしい、威力抜群の言葉の存在をご紹介します。
「自信のある子供」に育てる母親の言葉かけ~「2つの世界の言葉」
親御さんの言葉を、大きく2種類に分けてみます。
1つ目は「結果の世界」からの言葉かけです。
この世界の言葉は「できたか、できないか」「したか、しないか」という結果をもとにして話されている言葉です。
2つ目は「存在の世界」からの言葉かけです。
この世界の言葉は「そばにいてくれて、産まれてきてくれて、ありがとう」という感情から発せられる言葉です。
存在そのものを認めるわけですから「そのままでいいんだよ」という言葉。
「できたか、できないか」なんて関係のない、「そこにいてくれるだけで私は幸せ」という感情から生まれてくる言葉、「子どもの存在そのものを認める言葉」です。
結果の世界は、現実の世界から言葉とも言えます。いわゆる日常会話です。私たちは、ほぼ99%はこちら側の言葉で会話が成立しているのかなと思います。
「できていない:結果」ことに対しての言葉かけです。
できたこと、「頑張った、できた結果」に対しての言葉かけです。
子育てだけでなく、職場でも夫婦の会話でも、ほぼ日常会話は「結果の世界」からの会話ですよね。
ところで最近「存在の世界からの言葉」を使いましたか?
「私自身は使ってないなあ」なかなか言うチャンスもタイミングもないですよね。
実は、桁違いの子どもへの影響力を発揮するのが、この「ありのままを認める存在の世界」からの言葉なのです。
しかし困ったことに、その言葉は、別に決まった言葉があるわけではありません。
「自信のある子供」に育てる母親にしかできない勇気づける言葉かけ 「存在の世界」の言葉かけの実際
紹介する一例が、「大器晩成」という言葉です。
大器晩成とは・・・「大きな器が早く出来上がらないように、本当の大人物は若いころはあまり目立つ存在ではなく、世に出るまでに時間がかかること。徐々に実力を養って大成すること」ですね。
私の小学校時代の話を聞いてください。
33333…5 33333…5 33333…5
これは、恥ずかしながら小学校の時の私の通知表です。いつもコレ!忘れようがない数字のパターンです。(笑)5は体育。毎日「ただいま~!…いってきま~す!!」とランドセルを投げて、すぐに家を飛び出し野球を楽しんでました。本当に…元気のよい、勉強しない子どもでした!
勉強ができるという認識はありませんでしたが…、「勉強ができない=劣等感」は、全くありませんでした。
それは、間違いなく母の影響です。大器晩成の言葉は、母親の言葉。言われた状況は思い出せないのですが
と落ち着いた静かな声で話す、母の言葉を聞いた感覚を、はっきりと覚えているのです。言葉の意味は漠然としてましたが、母の表情と言葉の調子にはお前は大丈夫!心配しなくていい。お母さんは味方だから…
自分はとても大事にされているという「心地よい言葉の響きをハッキリ」と記憶に残っているのです。
「自分の絶対的な味方、いつでも戻れる場所がここにある」という感覚。だから私は安心して外の世界に踏み出せた…。
私は自立できたのです。
本当に不思議、50年以上前のお話ですよ。ずっと自分の人生を支えてくれている母の言葉です。
子育て中のお母さんは、本当に大変です。
どうしても、成長具合や成績等を周りと比べて余計な心配をしたり、言わなきゃいいこと言ってしまったり…ネットでも書物でも、みんなうまくいっている子育てばかり、
そこに「存在を認める言葉がいいですよ」と言われても、現実的なアドバイスには思えませんよね。もう少しだけ、読み進めてください。
母親のイライラする子育て思春期対応術!「自分を調べ」のすすめ
それって、理想の母親や理想の親子のイメージを強く持ちすぎているのかもしれません。理想の夫がいて、理想の先生がいて、理想の友達がいて等々…
特に、我が子に対して「こうあってほしい」という理想や願いが強いと
「相手をコントロールしよう」という感情も一緒に、言葉に乗って子どもに伝わります。
誰も人からコントロールされたくないじゃないですか。だから、うまく伝わらないことも多くなるのかな。
「存在の世界からの言葉」って相手をコントロールする言葉の正反対に位置する言葉です。
あなたの心の底に眠っている
赤ちゃんの時の誰もが抱いた母親のあの時の感情!あなたの本当の想いを自然に呟けばいいのです。例えば、こんないい方はどうでしょうか?
結果/現実の世界からの言葉でも、存在の世界の言葉をシンクロさせることもできます。
「本当に◎◎ちゃんがそばにいてくれて 心強かった~」
心からの叫び…自然を湧き出てくる言葉…真実の言葉…(お母さん一人じゃ、うまくできなかったよ)
かけがいのない個性を身につけ、私たちの子どもに生まれてきてくれた存在、それが目の前のお子さんなのです。
思春期中学生のイライラ子育て対応術!母親にしかできない勇気づける言葉かけとは? まとめ
この記事では、「思春期中学生のイライラ子育て対応術!母親にしかできない勇気づける言葉かけとは?」について書きました。
子どもに向けられる「こうあってほしい」というお母さんの願いは
お母さんの理想の子どもに育てようと頑張れば頑張るほど、相手をコントロールする言葉になっているかもしれません。
そうなると思春期の中学生時代を生きるわが子とのコミュニケーションは難しくなります。
親からの自立を目指す思春期に、正反対の方向性ですからコミュニケーションは難しくなりますよね。
わが子に向けられるお母さんの視線、お母さんの愛情、そのエネルギーをほんの少しだけ、自分自身の方にもやさしく向けてみましょう。
本物の「ゆとり」は無理でも、意識的に「ゆとり」を生み出して、ご褒美を自分に挙げてください。そして、我が子に向けられる視線に少しゆとりが生まれれば、
自然と「私の子どもに生まれてきてくれてありがとう」と、そんな感情がわきだすかもしれませんよ。だって母親ですから。
中学生はまだ、大人ではありません。生意気言っても、まだ子どもです!
「あたたかく、そして、おおらかに」「手放しつつ 見守る」
(いい加減という意味でなく)「適当」がいいのです。今の思春期に適した対応術「ツボ」があるのです。
そして、子育てに絶大なる威力を発揮するのが「存在を認める言葉」「ありのままの姿を認める」言葉が時として、子どもの大きな支えとなるのです。
「大器晩成」の言葉を、存在を認める世界からの言葉として紹介したわけではありません。ことばそのものではなくて、母親がどんな気持ち(本心)で、子どもを肯定してその存在を認めているか…ここがポイントです!
今日はここまで。お読みいただきありがとうございました。お母さん大丈夫。すこしだけ、ご自身に優しくしてあげてください。そんなゆとりが大事です。
「ワダチブログ」内には、子育て関連記事がありますので、読んでいただくとありがたいです。
これからもワダチブログ、よろしくお願いします。「生き方授業」を子供向けに掲載しています。参考になると思いますよ。お子さんへの話ネタにしていただけたらうれしいです。