「教師としてもっとできる はずだった」はじめて経験する、カッコ悪い自分。
4月から全力で突っ走ってきた…頑張っているけど…何か空回りしている教師の自分。先輩たちのサポートを受けて、後ろをついていくだけで、精いっぱいな自分。
こんなはずでは…、もう少しできるはずなのに…
「教師に、向いていないのかな」と、考えてしまいたくなるあなたに贈る、納得の学級づくり5つの提案です。「考え方と方策」を具体的に紹介します。
この記事を読むと、何を大切にしていけばいいのか、ハッキリします。キーワードは、言葉と自己有用感。自分の中に、指導法の柱ができて 再び自信をよみがえらせてほしいと願いまとめました。
私は公立中学校の元校長です。これまでの経験を活かして先生方や親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。参考にしていただけたら嬉しく思います。
文部科学省国立教育政策研究所:生徒指導leafからの引用と、私の学校経営で成果を挙げた実践を、丁寧に伝えていきます。
- 学級づくり中学校の取り組み! 提案1 悩む心の向け方を変えてみよう
- 学級づくり中学校の取り組み 教師はコミュニケーションのプロ まとめ
- 学級づくり中学校の取り組み 教師はコミュニケーションのプロ まとめ
- 学級づくり中学校の取り組み!提案2 「トラブルも成長」前向きに考える
- 学級づくり中学校の取り組み!提案3 言葉を整え温かな人間関係を築く
- 学級づくり中学校の取り組み 提案4 指導の核は自己有用感
- 学級づくり中学校の取り組み 提案5 3つの実践
- 学級づくり中学校の取り組み 教師はコミュニケーションのプロ まとめ
- 学級づくり中学校の取り組み!提案2 「トラブルも成長」前向きに考える
- 学級づくり中学校の取り組み!提案3 言葉を整え温かな人間関係を築く
- 学級づくり中学校の取り組み 提案4 指導の核は自己有用感
- 学級づくり中学校の取り組み 提案5 3つの実践
- 学級づくり中学校の取り組み 教師はコミュニケーションのプロ まとめ
学級づくり中学校の取り組み! 提案1 悩む心の向け方を変えてみよう
提案1 あなたの人間観、生徒観の見直しです。
あなたも、私も、大人も、子どもも、人は皆(子どもたちは)、人と関わり合いながら成長する。人は皆(子どもたちは)「ダイヤモンドの原石」と一緒です。輝く素質を、もともと持っている。
この考え方からスタートすると、こんな指導観につながります。
親や教師が、子どもを輝かすのではありません。子ども自身が「輝く」資質を持っていて、仲間と切磋琢磨し関わり合いながら成長していくのです。
「自分を輝かすのは、自分」です。
この考え方は、教師を志して人生を歩み出した「あなた自身」のことでもあります。
教師のあなたも原石!輝く資質をもともと持っています。自分を輝かすのは自分です。
この考え方はどうでしょうか。
あなたの苦しもの根っこにあるものは
「指導しよう」=「正しい行動を身につけさせよう」こんな考え方していませんか?
悪いことではないですが、強く意識し過ぎるといけません。
一生懸命すぎると、子どもをなんとか「自分の言うとおりに、コントロールしたい」という考え方に向いてしまいます。
あなたの目指す理想先生は、生徒を上手にコントロールできる先生ですか?ちょっと違いませんか?
もちろん、生徒の行動をきちんとさせることは、大切な生徒指導力に違いありません。しかし、自分の思い通りに動かすことではないですよね。
教師である自分自身にも心を向けてみましょう
私とベテランの先生とでは、生徒の反応がちょっと違う。その違和感に、自分を責めてたり疑ったりしていませんか。
あなたの悩み解消に向けてすることは、先輩の先生との比較をやめることです。同じことは、できません。
同じを目指す必要もない。なぜなら先輩とあなたでは原石の色は違うのですから。
教師を続けていくということは、「先生ご自身の原石の色」と向き合って輝き方を自問しながら進むことです。
特に、言葉の内容は大切に違いありませんが、生徒にとっては、先生からどんな言われ方をされたかがカギです。
あなたの影響力は、プラスもマイナスも絶大です。あなたが思っている以上に、影響力があります。だから、教師はやりがいがあるのです。
応援してます。ここまで、読んでいただきありがとうございました。「ワダチブログ」には色々な関連記事がありますので参考にしていただければ幸いです。
そして、教師は、コミュニケーションのプロです。自分の表情は意識しましょう。見られている自分を意識しましょう。ある生徒への言葉のかけ方を、周りの子どもたちも、しっかりと感じ取っているものです。
特に、言葉の内容は大切に違いありませんが、生徒にとっては、先生からどんな言われ方をされたかがカギです。
あなたの影響力は、プラスもマイナスも絶大です。あなたが思っている以上に、影響力があります。だから、教師はやりがいがあるのです。
応援してます。ここまで、読んでいただきありがとうございました。「ワダチブログ」には色々な関連記事がありますので参考にしていただければ幸いです。
そして、教師は、コミュニケーションのプロです。自分の表情は意識しましょう。見られている自分を意識しましょう。ある生徒への言葉のかけ方を、周りの子どもたちも、しっかりと感じ取っているものです。
特に、言葉の内容は大切に違いありませんが、生徒にとっては、先生からどんな言われ方をされたかがカギです。
あなたの影響力は、プラスもマイナスも絶大です。あなたが思っている以上に、影響力があります。だから、教師はやりがいがあるのです。
応援してます。ここまで、読んでいただきありがとうございました。「ワダチブログ」には色々な関連記事がありますので参考にしていただければ幸いです。
ダメなことをダメと指導することは大切にちがいありません。しかし、ダメを直させる指導より、今の頑張りを認め、次の目標を示すほうが、コストパフォーマンスは最高です。
実践例3 体育祭や合唱祭等、大きな行事には、活動終了後、実行委員等に「感謝の言葉を手紙等にして」伝えあう場面を用意
当然、これを成功するためには、実行委員が誰よりも苦労して頑張った事実、やり抜いて自分たちを引っ張ってくれた事実の裏付けがあってのことです。
くれぐれも、「発表場面、活躍場面、ほめる場面」を形式やパターン化しないことです。よくあることです。
「発表場面、活躍場面、ほめる場面」をつくること自体が「目的」になってしまっている学校は、結構ありますよ。
提案5では、自己有用感獲得への具体的な考え方と3つの実践例を紹介しました。
https://wadachiblog.com/demonstration-lesson/学級づくり中学校の取り組み 教師はコミュニケーションのプロ まとめ
今回は「学級づくり中学校の取り組み!悩む先生に実践してほしい指導法5つの提案」についてまとめました。
教師に向いていないと悩む先生に実践してほしい5つの提案です。特に一番重視してほしいことは、あたたかく、前向きな言葉が教室中に広がりますように、よき言葉を生徒に意識させて使わせてほしいです。
その基盤が整えれば、自己有用感の育みが自然と進むはずです。その流れに生徒がのれば、生徒自身が自分の成長を意識して努力していくことでしょう。
反対に、とげとげしい言葉、後ろ向きな言葉は「君たちにふさわしくない」と毅然とした態度で徹底を目指してみてください。
そして、教師は、コミュニケーションのプロです。自分の表情は意識しましょう。見られている自分を意識しましょう。ある生徒への言葉のかけ方を、周りの子どもたちも、しっかりと感じ取っているものです。
特に、言葉の内容は大切に違いありませんが、生徒にとっては、先生からどんな言われ方をされたかがカギです。
あなたの影響力は、プラスもマイナスも絶大です。あなたが思っている以上に、影響力があります。だから、教師はやりがいがあるのです。
応援してます。ここまで、読んでいただきありがとうございました。「ワダチブログ」には色々な関連記事がありますので参考にしていただければ幸いです。
「この部分は、自分で考えてきてね」と、任せる部分を必ず作ります。この自分で決めさせる。その手順がないと、成功体験も半減しちゃいます。自己決定場面は、とても大切な観点です。
もちろん、時間のゆとりがあれば、もっと課題を高くしてもいいのですが…
人前でしゃべらせるわけですので、失敗がさせないことが大前提です。小さくても成功体験の積み重ねを目指します。そして、活動直後にタイミングよく「とっても、よかったよ。頑張ったねえ。ご苦労様」の声掛けを行います。
大きな成功体験でなくても、継続することで大きな成果が出せる場面があります。
実践例2:恒常的な活動(毎日ある活動)の中で「よいことは、よい」と継続的に価値観を伝える
そう、朝の会、帰りの会、給食、清掃等の時間です。毎日、学級担任として子どもたちの前に立つわけです。「給食の準備や片付け、清掃中の態度や気づき」
誉める宝庫です。
ポイントは、「できていないことを、ちゃんとしなさい」という指導ではないということ。(もちろん、是々非々でダメな時は、毅然と指導するのですよ)
「普通の状態が、責任感や協力面での頑張りをしっかりと見届け、声をかけるのです」先生が喜ぶのです。
すごくいいね、成長したね。
当たり前のことだけど、いつもいつもちゃんとしているって、本当にすごい。
当たり前が、光っているね。
立派だと思いますよ。
見られている自分を意識する
どんな行動を誉めているか! クラス中が先生を見ているということを、自覚してください。
ただ見ているのでは、ありません。先生の表情、視線、姿勢、声の調子等、生徒は、先生のすべてを感じています。「よいことを、よい」と喜ぶ、それだけです。
ダメなことをダメと指導することは大切にちがいありません。しかし、ダメを直させる指導より、今の頑張りを認め、次の目標を示すほうが、コストパフォーマンスは最高です。
実践例3 体育祭や合唱祭等、大きな行事には、活動終了後、実行委員等に「感謝の言葉を手紙等にして」伝えあう場面を用意
当然、これを成功するためには、実行委員が誰よりも苦労して頑張った事実、やり抜いて自分たちを引っ張ってくれた事実の裏付けがあってのことです。
くれぐれも、「発表場面、活躍場面、ほめる場面」を形式やパターン化しないことです。よくあることです。
「発表場面、活躍場面、ほめる場面」をつくること自体が「目的」になってしまっている学校は、結構ありますよ。
提案5では、自己有用感獲得への具体的な考え方と3つの実践例を紹介しました。
https://wadachiblog.com/demonstration-lesson/学級づくり中学校の取り組み 教師はコミュニケーションのプロ まとめ
今回は「学級づくり中学校の取り組み!悩む先生に実践してほしい指導法5つの提案」についてまとめました。
教師に向いていないと悩む先生に実践してほしい5つの提案です。特に一番重視してほしいことは、あたたかく、前向きな言葉が教室中に広がりますように、よき言葉を生徒に意識させて使わせてほしいです。
その基盤が整えれば、自己有用感の育みが自然と進むはずです。その流れに生徒がのれば、生徒自身が自分の成長を意識して努力していくことでしょう。
反対に、とげとげしい言葉、後ろ向きな言葉は「君たちにふさわしくない」と毅然とした態度で徹底を目指してみてください。
そして、教師は、コミュニケーションのプロです。自分の表情は意識しましょう。見られている自分を意識しましょう。ある生徒への言葉のかけ方を、周りの子どもたちも、しっかりと感じ取っているものです。
特に、言葉の内容は大切に違いありませんが、生徒にとっては、先生からどんな言われ方をされたかがカギです。
あなたの影響力は、プラスもマイナスも絶大です。あなたが思っている以上に、影響力があります。だから、教師はやりがいがあるのです。
応援してます。ここまで、読んでいただきありがとうございました。「ワダチブログ」には色々な関連記事がありますので参考にしていただければ幸いです。
一人ひとりの生徒の色の違い。そのよさを見抜き、正しく理解しようとする教師の心と教師である自分自身の色にも向き合いながら進むのです。
あなた自身も、只今成長中なのですから。ここに意識を傾けてみてください。
ちなみに、ダイヤモンドの原石の色は、
無色透明なものをはじめ、いろいろな内包物がつまっていてベージュ、ブラウン、イエロー、グリーンと様々。黒光りしているものもあって、まさしく多様な個性をもつ原石です。
その資質が、様々な工程を経て磨きを掛けられて、個性的に輝くわけです。
「人は、人とかかわることで(もともと持っている自分の色で輝き)成長する」この視点を大切にしてください。あなたは、生徒の微妙な色あいの違い、見極めていますか?
提案の一つ目は、あなたが普段何を考え教育の仕事をしているか。そのもとは「人間観、教育観、指導観」と言われるものです。
あなたの心の向け方を、少し変えると見える景色が変わるはずです。正しい考え方で、ご自身で意図的に心の向きを少しだけ変えてみてください。
学級づくり中学校の取り組み!提案2 「トラブルも成長」前向きに考える
提案2 人の成長には「人と関わる、コミュニケーション能力が欠かせない」ということ。これが、一番大事。学級づくり的に表現すれば「あたたかな望ましい人間関係づくり」の育成です。
友と交わること、人と交わることは、基本的に「楽しい」という感覚を身につけさせることが大事。
指導観は、人と人との関わり合いとは、「こすれ合い、ぶつかり合い」です。
人間関係のモヤモヤ感に包まれることもあるし…だから楽じゃない。人間関係は「こじれる」ものです。尖ったところも多いしね。
「こじれた」時も、うまく調整して乗り切る能力。こじれた経験をその後の「自分の学びにできる人は、大きく成長」するはずです。
先生方は生徒間の「こじれ」を厄介な問題と考えたり、恐れたりすることなく、「こじれ」を子どもたちの「将来へのよき学び」ととらえて、前向きに支援していきましょう。
それでは、具体的な指導法にいきます。
実践例です
答えは、シンプル。あたたかな学級にあるものは何か?それは、あたたかな「言葉」とあたたかな「行動」です。
自分の学級のチェックの視点は、どんな言葉が、教室内でかわされているか?
一見仲良しグループに見えるけど、仲間同士で交わさせる「言葉関係」はどうだろう?一緒に遊んでいても、心からの友だちとも限りません。
二つ目の視点は、人間関係は、言葉関係に表れます。言葉の使われ方を正確把握しましょう。あたたかな人間関係づくりに全力を傾けてください。
学級づくり中学校の取り組み!提案3 言葉を整え温かな人間関係を築く
提案3 ここからは、実践的な動き方です。ここでいう「あたたかな言葉」とは、
1:仲間から、言われたらうれしくなる言葉、ホッとしたり、安心したりする言葉、元気が出てきた言葉(経験)等々を思い出させ、その時の言葉や行動を洗い出す。
2:言われて悲しくなった言葉、聞いていると不快な言葉、教室から逃げたくなった辛い言葉、汚い言葉、乱暴な言葉や行動を洗い出す。
そんな自分勝手な言葉と行動ってどんな時、どんな行動、どんな言葉?これをハッキリさせます。
3:言葉の大切さを浸透させるには、例えば「ありがとう」という言葉を大切にして、伝えあう機会をつくったり、あたたかな言葉の交流を掲示物にしてみる。
上記のねらいを徹底するためにも、
4:「言葉を自分の友だちにする」取り組みも効果的。まずは、学級担任が漫画等から自分の大好きな言葉を、子どもたちに伝えてください。掲示していくのもいいですね。
その後、自分の好きな言葉を紹介し合う。紙に工夫して描き作品にして、掲示する。掲示物の言葉は、丁寧に書かせ、なぜ好きなのか、この言葉をどのように生かして努力していくか等、自分の気持ちや考えを表明し合うことが安心してできるクラスを目指す。
目指すとは、ともかくいいことは、学級全体で先生が認めることです。先生が喜ぶことです。
5:温かな言葉の次は、「前向きな言葉」でチャレンジしてください。逆に、使うの禁止の「後ろ向き言葉」を洗い出しで、共通理解するのもいいですよ。一番ダメな言葉は「どうせ、むり」
先生自身も言葉を丁寧につかい、大切にすることです。そして、よき言葉よき行動に気づき、とびっきりの笑顔で喜ぶことです。
学級づくり中学校の取り組み 提案4 指導の核は自己有用感
提案4 ここで国立教育政策研究所の生徒指導リーフから引用します。二つの言葉の違いを正確に理解しましょう。自尊感情と自己有用感
自尊感情とは、心理学用語 Self Esteem の訳語として定着した概念です。
一般の英語の辞書で Self-esteem を引くと
、自尊心、プライド、うぬぼれ、…等の訳語が見つかります。
元々は、プラス面もマイナス面も含んだ中立的な語であることがわかります。
それを考えると、プラス面のみを想起させる「自尊感情」という訳語は名訳と言えるかも知れません。
しかし、「自尊感情」を高めるべく大人が子供を褒める機会を増やしても、必ずしも好ましい結果をもたらすとは言えないのも事実です。
そもそも褒める以前に叱ったり行動を改めさせたりすることから始めるしかない児童生徒に悩むことは、少なくありません。
また、大人が褒めることで自信を付けさせることができたとしても、
実力以上に過大評価してしまったり、
周りの子供からの評価を得られずに元に戻ってしまったり、
自他の評価のギャップにストレスを感じるようになったり、ということが起きうるからです
これに対して、自己有用感は
「自己有用感」は、他人の役に立った、他人に喜んでもらえた、…等、
相手の存在なしには生まれてこない点で、
「自尊感情」や「自己肯定感」等の語とは異なります。
ここが、ツボです。
ちょっと、荒っぽく言うと、自尊感情は、その子次第で勝手に生まれるかもしれないけど…
自己有用感は、身のまわりの人間から「認められる」ことでしか獲得することができない。
最終的には自己評価であるとしても、
他者からの評価やまなざしを強く感じた上でなされるという点がポイントです。
単に「クラスで一番足が速い」という自信ではなく、
「クラスで一番足が速いので、クラスの代表に選ばれた。
みんなの期待に応えられるよう頑張りたい」という形の自信です。
その意味では、「クラスで一番」かどうかは、さほど重要ではなくなっている、とさえ言えます。
「自己有用感」の獲得が「自尊感情」の獲得につながるであろうことは、容易に想像できます。
しかしながら、「自尊感情」 が高いことは、必ずしも 「自己有用感」 の高さを意味しません。
あえて、「自己有用感」 という語にこだわるのは、そのためです。
(太字は、私が重要だと考えた個所に、勝手に引きました。)
学級づくりの中で「仲間の役に立った」「仲間から、ありがとうと感謝された」「仲間から、すごい!よく頑張ったね等、認められた」この感覚が、将来への自信につながると考えます。
「自己有用感」は、仲間との関係性から自分が肯定的に受け入れられることで生まれる、自分への前向き評価なのです。集団で生活する意義は、この獲得にあります。これがあなたの学級が目指す方向性です。
仲間と一緒にいたい。一緒に遊びたい。一緒に勉強したい。その「関わりたい」という気持ちは、自らの頑張り体験によってのみ、獲得されるものです。
仲間と一緒にかかわることは「楽しい」と感じることが、社会性の基盤になっているのです。
提案4では、指導の核になる「自己有用感」の正確な理解をご紹介しました。
学級づくり中学校の取り組み 提案5 3つの実践
提案5 学級担任の基本的な構え「できること」をつくってあげたい。「できた」という感覚をつかませたい。きっと目の色が変わり本気になるはず。
今、目の前にいるその子が「どのように頑張ろうとしているのか」「どのように変わろうとしているのか」
その一点で見届け「言葉をかけて」勇気づけたい。
具体的な指導場面です
実践例1:生徒の前で発表する機会を意図的に設定する。その成否は、100%事前指導の中身によります。
本番を想定して、ハッキリと喋る口調(大きさ明瞭さ)を練習しました。もちろん、礼の仕方等の立ち振る舞い。さらに原稿を見ないでしゃべることにチャレンジさせ、ハードルを上げました。
当日は、(不安なら)原稿は手に持っていていいんだよ。
最初の頭の部分と最後の部分は言えそうだよね。
途中、頭が真っ白になっちゃったら、原稿を見て読んでいいんだよ。
だから、安心でしょ。
ねらいは、暗記して発表することじゃないよ。
堂々とした態度でしっかりと伝えること。
大丈夫、練習したから、きっとできるから。
生徒の発表原稿は、初期では私が手をいれました。
特に、形を整えるために
例えば、始めは
「今日は、〇〇委員会から、■■について発表します。…しっかりと聞いてください」
終わりは
「ここまで、■■についての発表っでした。私たちも頑張りますので、みなさんもご協力お願いします」等
始めと終わりの部分を整えます。
中心の内容も「伝えることは3つ」と整えます。ポイントがあります。
「この部分は、自分で考えてきてね」と、任せる部分を必ず作ります。この自分で決めさせる。その手順がないと、成功体験も半減しちゃいます。自己決定場面は、とても大切な観点です。
もちろん、時間のゆとりがあれば、もっと課題を高くしてもいいのですが…
人前でしゃべらせるわけですので、失敗がさせないことが大前提です。小さくても成功体験の積み重ねを目指します。そして、活動直後にタイミングよく「とっても、よかったよ。頑張ったねえ。ご苦労様」の声掛けを行います。
大きな成功体験でなくても、継続することで大きな成果が出せる場面があります。
実践例2:恒常的な活動(毎日ある活動)の中で「よいことは、よい」と継続的に価値観を伝える
そう、朝の会、帰りの会、給食、清掃等の時間です。毎日、学級担任として子どもたちの前に立つわけです。「給食の準備や片付け、清掃中の態度や気づき」
誉める宝庫です。
ポイントは、「できていないことを、ちゃんとしなさい」という指導ではないということ。(もちろん、是々非々でダメな時は、毅然と指導するのですよ)
「普通の状態が、責任感や協力面での頑張りをしっかりと見届け、声をかけるのです」先生が喜ぶのです。
すごくいいね、成長したね。
当たり前のことだけど、いつもいつもちゃんとしているって、本当にすごい。
当たり前が、光っているね。
立派だと思いますよ。
見られている自分を意識する
どんな行動を誉めているか! クラス中が先生を見ているということを、自覚してください。
ただ見ているのでは、ありません。先生の表情、視線、姿勢、声の調子等、生徒は、先生のすべてを感じています。「よいことを、よい」と喜ぶ、それだけです。
ダメなことをダメと指導することは大切にちがいありません。しかし、ダメを直させる指導より、今の頑張りを認め、次の目標を示すほうが、コストパフォーマンスは最高です。
実践例3 体育祭や合唱祭等、大きな行事には、活動終了後、実行委員等に「感謝の言葉を手紙等にして」伝えあう場面を用意
当然、これを成功するためには、実行委員が誰よりも苦労して頑張った事実、やり抜いて自分たちを引っ張ってくれた事実の裏付けがあってのことです。
くれぐれも、「発表場面、活躍場面、ほめる場面」を形式やパターン化しないことです。よくあることです。
「発表場面、活躍場面、ほめる場面」をつくること自体が「目的」になってしまっている学校は、結構ありますよ。
提案5では、自己有用感獲得への具体的な考え方と3つの実践例を紹介しました。
https://wadachiblog.com/demonstration-lesson/学級づくり中学校の取り組み 教師はコミュニケーションのプロ まとめ
今回は「学級づくり中学校の取り組み!悩む先生に実践してほしい指導法5つの提案」についてまとめました。
教師に向いていないと悩む先生に実践してほしい5つの提案です。特に一番重視してほしいことは、あたたかく、前向きな言葉が教室中に広がりますように、よき言葉を生徒に意識させて使わせてほしいです。
その基盤が整えれば、自己有用感の育みが自然と進むはずです。その流れに生徒がのれば、生徒自身が自分の成長を意識して努力していくことでしょう。
反対に、とげとげしい言葉、後ろ向きな言葉は「君たちにふさわしくない」と毅然とした態度で徹底を目指してみてください。
そして、教師は、コミュニケーションのプロです。自分の表情は意識しましょう。見られている自分を意識しましょう。ある生徒への言葉のかけ方を、周りの子どもたちも、しっかりと感じ取っているものです。
特に、言葉の内容は大切に違いありませんが、生徒にとっては、先生からどんな言われ方をされたかがカギです。
あなたの影響力は、プラスもマイナスも絶大です。あなたが思っている以上に、影響力があります。だから、教師はやりがいがあるのです。
応援してます。ここまで、読んでいただきありがとうございました。「ワダチブログ」には色々な関連記事がありますので参考にしていただければ幸いです。
一人ひとりの生徒の色の違い。そのよさを見抜き、正しく理解しようとする教師の心と教師である自分自身の色にも向き合いながら進むのです。
あなた自身も、只今成長中なのですから。ここに意識を傾けてみてください。
ちなみに、ダイヤモンドの原石の色は、
無色透明なものをはじめ、いろいろな内包物がつまっていてベージュ、ブラウン、イエロー、グリーンと様々。黒光りしているものもあって、まさしく多様な個性をもつ原石です。
その資質が、様々な工程を経て磨きを掛けられて、個性的に輝くわけです。
「人は、人とかかわることで(もともと持っている自分の色で輝き)成長する」この視点を大切にしてください。あなたは、生徒の微妙な色あいの違い、見極めていますか?
提案の一つ目は、あなたが普段何を考え教育の仕事をしているか。そのもとは「人間観、教育観、指導観」と言われるものです。
あなたの心の向け方を、少し変えると見える景色が変わるはずです。正しい考え方で、ご自身で意図的に心の向きを少しだけ変えてみてください。
学級づくり中学校の取り組み!提案2 「トラブルも成長」前向きに考える
提案2 人の成長には「人と関わる、コミュニケーション能力が欠かせない」ということ。これが、一番大事。学級づくり的に表現すれば「あたたかな望ましい人間関係づくり」の育成です。
友と交わること、人と交わることは、基本的に「楽しい」という感覚を身につけさせることが大事。
指導観は、人と人との関わり合いとは、「こすれ合い、ぶつかり合い」です。
人間関係のモヤモヤ感に包まれることもあるし…だから楽じゃない。人間関係は「こじれる」ものです。尖ったところも多いしね。
「こじれた」時も、うまく調整して乗り切る能力。こじれた経験をその後の「自分の学びにできる人は、大きく成長」するはずです。
先生方は生徒間の「こじれ」を厄介な問題と考えたり、恐れたりすることなく、「こじれ」を子どもたちの「将来へのよき学び」ととらえて、前向きに支援していきましょう。
それでは、具体的な指導法にいきます。
実践例です
答えは、シンプル。あたたかな学級にあるものは何か?それは、あたたかな「言葉」とあたたかな「行動」です。
自分の学級のチェックの視点は、どんな言葉が、教室内でかわされているか?
一見仲良しグループに見えるけど、仲間同士で交わさせる「言葉関係」はどうだろう?一緒に遊んでいても、心からの友だちとも限りません。
二つ目の視点は、人間関係は、言葉関係に表れます。言葉の使われ方を正確把握しましょう。あたたかな人間関係づくりに全力を傾けてください。
学級づくり中学校の取り組み!提案3 言葉を整え温かな人間関係を築く
提案3 ここからは、実践的な動き方です。ここでいう「あたたかな言葉」とは、
1:仲間から、言われたらうれしくなる言葉、ホッとしたり、安心したりする言葉、元気が出てきた言葉(経験)等々を思い出させ、その時の言葉や行動を洗い出す。
2:言われて悲しくなった言葉、聞いていると不快な言葉、教室から逃げたくなった辛い言葉、汚い言葉、乱暴な言葉や行動を洗い出す。
そんな自分勝手な言葉と行動ってどんな時、どんな行動、どんな言葉?これをハッキリさせます。
3:言葉の大切さを浸透させるには、例えば「ありがとう」という言葉を大切にして、伝えあう機会をつくったり、あたたかな言葉の交流を掲示物にしてみる。
上記のねらいを徹底するためにも、
4:「言葉を自分の友だちにする」取り組みも効果的。まずは、学級担任が漫画等から自分の大好きな言葉を、子どもたちに伝えてください。掲示していくのもいいですね。
その後、自分の好きな言葉を紹介し合う。紙に工夫して描き作品にして、掲示する。掲示物の言葉は、丁寧に書かせ、なぜ好きなのか、この言葉をどのように生かして努力していくか等、自分の気持ちや考えを表明し合うことが安心してできるクラスを目指す。
目指すとは、ともかくいいことは、学級全体で先生が認めることです。先生が喜ぶことです。
5:温かな言葉の次は、「前向きな言葉」でチャレンジしてください。逆に、使うの禁止の「後ろ向き言葉」を洗い出しで、共通理解するのもいいですよ。一番ダメな言葉は「どうせ、むり」
先生自身も言葉を丁寧につかい、大切にすることです。そして、よき言葉よき行動に気づき、とびっきりの笑顔で喜ぶことです。
学級づくり中学校の取り組み 提案4 指導の核は自己有用感
提案4 ここで国立教育政策研究所の生徒指導リーフから引用します。二つの言葉の違いを正確に理解しましょう。自尊感情と自己有用感
自尊感情とは、心理学用語 Self Esteem の訳語として定着した概念です。
一般の英語の辞書で Self-esteem を引くと
、自尊心、プライド、うぬぼれ、…等の訳語が見つかります。
元々は、プラス面もマイナス面も含んだ中立的な語であることがわかります。
それを考えると、プラス面のみを想起させる「自尊感情」という訳語は名訳と言えるかも知れません。
しかし、「自尊感情」を高めるべく大人が子供を褒める機会を増やしても、必ずしも好ましい結果をもたらすとは言えないのも事実です。
そもそも褒める以前に叱ったり行動を改めさせたりすることから始めるしかない児童生徒に悩むことは、少なくありません。
また、大人が褒めることで自信を付けさせることができたとしても、
実力以上に過大評価してしまったり、
周りの子供からの評価を得られずに元に戻ってしまったり、
自他の評価のギャップにストレスを感じるようになったり、ということが起きうるからです
これに対して、自己有用感は
「自己有用感」は、他人の役に立った、他人に喜んでもらえた、…等、
相手の存在なしには生まれてこない点で、
「自尊感情」や「自己肯定感」等の語とは異なります。
ここが、ツボです。
ちょっと、荒っぽく言うと、自尊感情は、その子次第で勝手に生まれるかもしれないけど…
自己有用感は、身のまわりの人間から「認められる」ことでしか獲得することができない。
最終的には自己評価であるとしても、
他者からの評価やまなざしを強く感じた上でなされるという点がポイントです。
単に「クラスで一番足が速い」という自信ではなく、
「クラスで一番足が速いので、クラスの代表に選ばれた。
みんなの期待に応えられるよう頑張りたい」という形の自信です。
その意味では、「クラスで一番」かどうかは、さほど重要ではなくなっている、とさえ言えます。
「自己有用感」の獲得が「自尊感情」の獲得につながるであろうことは、容易に想像できます。
しかしながら、「自尊感情」 が高いことは、必ずしも 「自己有用感」 の高さを意味しません。
あえて、「自己有用感」 という語にこだわるのは、そのためです。
(太字は、私が重要だと考えた個所に、勝手に引きました。)
学級づくりの中で「仲間の役に立った」「仲間から、ありがとうと感謝された」「仲間から、すごい!よく頑張ったね等、認められた」この感覚が、将来への自信につながると考えます。
「自己有用感」は、仲間との関係性から自分が肯定的に受け入れられることで生まれる、自分への前向き評価なのです。集団で生活する意義は、この獲得にあります。これがあなたの学級が目指す方向性です。
仲間と一緒にいたい。一緒に遊びたい。一緒に勉強したい。その「関わりたい」という気持ちは、自らの頑張り体験によってのみ、獲得されるものです。
仲間と一緒にかかわることは「楽しい」と感じることが、社会性の基盤になっているのです。
提案4では、指導の核になる「自己有用感」の正確な理解をご紹介しました。
学級づくり中学校の取り組み 提案5 3つの実践
提案5 学級担任の基本的な構え「できること」をつくってあげたい。「できた」という感覚をつかませたい。きっと目の色が変わり本気になるはず。
今、目の前にいるその子が「どのように頑張ろうとしているのか」「どのように変わろうとしているのか」
その一点で見届け「言葉をかけて」勇気づけたい。
具体的な指導場面です
実践例1:生徒の前で発表する機会を意図的に設定する。その成否は、100%事前指導の中身によります。
本番を想定して、ハッキリと喋る口調(大きさ明瞭さ)を練習しました。もちろん、礼の仕方等の立ち振る舞い。さらに原稿を見ないでしゃべることにチャレンジさせ、ハードルを上げました。
当日は、(不安なら)原稿は手に持っていていいんだよ。
最初の頭の部分と最後の部分は言えそうだよね。
途中、頭が真っ白になっちゃったら、原稿を見て読んでいいんだよ。
だから、安心でしょ。
ねらいは、暗記して発表することじゃないよ。
堂々とした態度でしっかりと伝えること。
大丈夫、練習したから、きっとできるから。
生徒の発表原稿は、初期では私が手をいれました。
特に、形を整えるために
例えば、始めは
「今日は、〇〇委員会から、■■について発表します。…しっかりと聞いてください」
終わりは
「ここまで、■■についての発表っでした。私たちも頑張りますので、みなさんもご協力お願いします」等
始めと終わりの部分を整えます。
中心の内容も「伝えることは3つ」と整えます。ポイントがあります。
「この部分は、自分で考えてきてね」と、任せる部分を必ず作ります。この自分で決めさせる。その手順がないと、成功体験も半減しちゃいます。自己決定場面は、とても大切な観点です。
もちろん、時間のゆとりがあれば、もっと課題を高くしてもいいのですが…
人前でしゃべらせるわけですので、失敗がさせないことが大前提です。小さくても成功体験の積み重ねを目指します。そして、活動直後にタイミングよく「とっても、よかったよ。頑張ったねえ。ご苦労様」の声掛けを行います。
大きな成功体験でなくても、継続することで大きな成果が出せる場面があります。
実践例2:恒常的な活動(毎日ある活動)の中で「よいことは、よい」と継続的に価値観を伝える
そう、朝の会、帰りの会、給食、清掃等の時間です。毎日、学級担任として子どもたちの前に立つわけです。「給食の準備や片付け、清掃中の態度や気づき」
誉める宝庫です。
ポイントは、「できていないことを、ちゃんとしなさい」という指導ではないということ。(もちろん、是々非々でダメな時は、毅然と指導するのですよ)
「普通の状態が、責任感や協力面での頑張りをしっかりと見届け、声をかけるのです」先生が喜ぶのです。
すごくいいね、成長したね。
当たり前のことだけど、いつもいつもちゃんとしているって、本当にすごい。
当たり前が、光っているね。
立派だと思いますよ。
見られている自分を意識する
どんな行動を誉めているか! クラス中が先生を見ているということを、自覚してください。
ただ見ているのでは、ありません。先生の表情、視線、姿勢、声の調子等、生徒は、先生のすべてを感じています。「よいことを、よい」と喜ぶ、それだけです。
ダメなことをダメと指導することは大切にちがいありません。しかし、ダメを直させる指導より、今の頑張りを認め、次の目標を示すほうが、コストパフォーマンスは最高です。
実践例3 体育祭や合唱祭等、大きな行事には、活動終了後、実行委員等に「感謝の言葉を手紙等にして」伝えあう場面を用意
当然、これを成功するためには、実行委員が誰よりも苦労して頑張った事実、やり抜いて自分たちを引っ張ってくれた事実の裏付けがあってのことです。
くれぐれも、「発表場面、活躍場面、ほめる場面」を形式やパターン化しないことです。よくあることです。
「発表場面、活躍場面、ほめる場面」をつくること自体が「目的」になってしまっている学校は、結構ありますよ。
提案5では、自己有用感獲得への具体的な考え方と3つの実践例を紹介しました。
https://wadachiblog.com/demonstration-lesson/学級づくり中学校の取り組み 教師はコミュニケーションのプロ まとめ
今回は「学級づくり中学校の取り組み!悩む先生に実践してほしい指導法5つの提案」についてまとめました。
教師に向いていないと悩む先生に実践してほしい5つの提案です。特に一番重視してほしいことは、あたたかく、前向きな言葉が教室中に広がりますように、よき言葉を生徒に意識させて使わせてほしいです。
その基盤が整えれば、自己有用感の育みが自然と進むはずです。その流れに生徒がのれば、生徒自身が自分の成長を意識して努力していくことでしょう。
反対に、とげとげしい言葉、後ろ向きな言葉は「君たちにふさわしくない」と毅然とした態度で徹底を目指してみてください。
そして、教師は、コミュニケーションのプロです。自分の表情は意識しましょう。見られている自分を意識しましょう。ある生徒への言葉のかけ方を、周りの子どもたちも、しっかりと感じ取っているものです。
特に、言葉の内容は大切に違いありませんが、生徒にとっては、先生からどんな言われ方をされたかがカギです。
あなたの影響力は、プラスもマイナスも絶大です。あなたが思っている以上に、影響力があります。だから、教師はやりがいがあるのです。
応援してます。ここまで、読んでいただきありがとうございました。「ワダチブログ」には色々な関連記事がありますので参考にしていただければ幸いです。