中学生の生き方授業

夢がない中学生の進路は?「なりたい自分」への変わり方を解説(生き方授業)

この記事は、

夢に向かって頑張りなさいって大人は言うけど…そもそも夢が持てない自分がいます…
このような中学生

夢がないって…どう励ましたらいいの?
このようなわが子に悩む親御さんに向けた記事です。

中学生に夢がなくても全然「変」じゃありません。今は気にすることもありません。

その理由は「特にない」が今の自分なのだから…夢は、無理やりつくるものでもないですよね。夢は、一生懸命に考えれば、すぐに「正解」が思いつくような問題ではありません。

この記事は、中学生本人はもちろん、思春期を支える親御さんや先生方に「中学生の支え方」のヒントをまとめたものです。

  • 中学生自身が「自分調べのコツ」や「成りたい自分への変わり方」がわかります。
  • 親御さんは、夢がないと悩むわが子への接し方がわかります。
  • 自分調べのチェックリスト10もあります。
  • 福沢諭吉のエピソードもあります。

私は、公立中学校の元校長です。これまでの経験を活かして、現在、中学生や先生方、子育て中の親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。

可能性豊かな中学生には「一生役立つ…正しい考え方」を身につけることが一番です。この記事で、「正しい考え方とやるべきこと」がわかり気持ちがきっと楽になります。

夢がない中学生の進路は?「今」目の前のできることに一点集中

例えば、自転車のお話。小さな時「自転車に乗りたい~!」ってあったでしょ。それから、どうしましたか?

そう、家族に自転車を買ってもらい「練習を始めたでしょう」

何度も転んだりして、痛いこともたくさんあったけど……だんだん自由に乗れるようになって、ついに「ヤッター」という感じをつかむわけです。

水泳もみんな同じ。最初はみんな泳げない。でも、水の中に入り練習をすると、だんだん自由に泳げるようになってきたのですよね。

つまり、自転車の乗り方や泳ぎ方を机の上で勉強したから、できるようになったわけではありません。机で乗り方や泳ぎ方を勉強して、できるようになった人はいません。

つまり

一度「やってみる」「一歩前に踏み出してみる」ことが大事なのです。

毎日の生活を「自分から」行動に移してみること、この一歩を踏み出してみてください。つまり、行動してみるのです。これが、夢の見つけ方の最初の一歩です。

深く考えることも大事だけど、深刻に考えすぎることより、何でも気楽にチャレンジする積極性を心掛けてください。

日常生活の中で「自分にできること」を探してみましょう。どんなことでもまずチャレンジ。すると、

「できることがうれしい」「もっとうまくなりたい」

「できないことが悔しい」

「好き嫌い」もわかります。「向き不向き」

もわかります。

中学生時代は、前向きにまず「自分から」まずやってみることをお勧めします。

最初に「夢を考えなくていい」と書いたけど、それは何も行動に移さないまま「頭で考えているだけでは夢は決まりませんよ」ということです。

夢のモトは、自分の経験や体験、見たり聞いたりしたこと、憧れるものの中に隠れています。だから、前向きにいろいろなことに体を動かしながら、考えるのです。頭だけでアレコレと考え過ぎは禁物です。

前向きにチャレンジさん

私、これ!好きかも! これ、楽しいな!

これも、嫌いじゃない!  

もう一度やってみたい!

この感じは、結構自分に向いているかもしれない。

こういうの嫌い、私には向いていないかも。

まずチャレンジして行動を起こさないと、心がはたらきません。

中学生に大切なことは、「自分から」です。やらされている「こと」をやるのか

「やってみよう」と、自分から前向きにやっている「こと」なのか、同じやっている「こと」でも、この違いは大きいですよ。

こんなふうに一つ一つに考えていけばいいのです。すぐに、決めなくても大丈夫なのです。悩むより、前向きにチャレンジです。「頭の中だけで考えていても夢は見つかりません。行動しながら、考えて!」です。

スポンサーリンク

夢がない中学生の進路は?「自分を調べてみる」

誰でも「自分の背中」は見えないでしょう。だから、人は謙虚に生きるのです。オレ様はダメです。

だからこそ、自分としっかりと向き合うことが大事ですよ。

ただ一つ、大事な約束。

ワダチ先生

それは、周りの友達と「比べない」こと。

人と比べて『勝ってる?負けてる?』『自分よりうまい?へた?』自分をそのような見方をしないことです。

中学校時代は「もっと、あの子みたいに〇〇なら、いいのになあ」って、比べてしまうことあるでしょ。

誰かと比べて自分を見てしまうと、なかなか自分の本当のよさに気づきにくくなってしまいますよ。

ここで、自分を調べてみましょう!やり方です。

「自分調べ」で「成りたい自分」を考える

  1. 回答は、1つでも複数でもいいですよ。
  2. 「なぜ」それを答えにしたのか。例えば、なぜ、〇〇に感動したのだろうと、考えてみる。
  3. 答えられたら「逆も」考えてみる。大好きの逆は、大嫌い。自分の大嫌いなことって何だろうって考えてみる。

チェックリスト

  1. 自分の大好きなこと何かな?
  2. 自分の得意なことは何かな?
  3. どんな人にあこがれるの?
  4. 興味・関心ごと。これやっていると時間を忘れてしまう、最高の時間は何かな?
  5. 自分にできることは何かな??(いっぱい挙げて)
  6. 継続していることは何かな?
  7. 今までで、感動したことは何かな?
  8. これくらいすることは、当たり前だと思うことは何かな?
  9. 自分の気に入っている言葉って何かな?
  10. 自分の強みって何かな?

どうでしたか?正直に書けましたか?テストじゃないから、ゆっくりと答えてくださいね。

こういう作業をしながら、自分について調べていく習慣を持つといいですね。中学生の成長には、どんな自分か知ること!自分と向き合い進むこと!が欠かせません。

一人の時間が意外と大切なのです。

夢がない中学生の進路は?なりたい自分を目指し大人も自分調べしている

「自分を調べる」は、中学生限定の話ではなくて、大人も含めて「ずっと自分と対話すること」は、とても大切なことです。

ちなみに、私は大学生の時、「特定のモノを売っている自分の姿」や「機械に囲まれて働いている姿」をイメージできなかったです。

そして大学4年間ずっと続けてきた「学習塾での先生のアルバイト」の経験から「教師という仕事」を真剣に考えはじめました。

中学生の時には、「教師になること」は全然考えていなかったです。この中学生応援ブログも、37年間働き続けて60歳になってから、考えて行動に移したものです。

夢を見つけるために「自分を調べ」をし直しました。

  1. 自分は「何が得意か、何が好きか」
  2. 「どんなことだったら、役に立つことができるだろうか」
  3. 「そのことに、やりがいを感じることができるか」
  4. 「続けられるか」等々、自問自答したのです。

「自分調べ」は、中学生だけがするのではなくて、大人だって大切なことなのですよ。

なりたい自分への変わり方はお手本づくり!歴史上の偉人福沢諭吉から

今、あなたにはあこがれる人いますか?

もしあこがれの人がいたら‥‥徹底的に調べちゃいましょう。どこが魅力なのか、追っかけです。身近な先輩でも、誰もが知っている有名なアイドルやスターでもいいです。

あこがれる心は大事にしたいですね。

特に、あこがれる人の「生きざまに注目」です。人は一直線で成長するわけではありません。

どんな成功を収めている人でも、その裏には苦労はあったはずです。上手くいかない時、それを乗り越えて今のカッコよさがあるはずです。是非、そこに注目です。

あこがれが、エネルギーになります。

だから、あこがれる人の生き様をお手本にしてください。

今日はここで歴史上の超有名な人物「福沢諭吉」の生き様を紹介しますね。

夢の見つけ方!福沢諭吉は?

福沢諭吉といれば「一万円札の偉い人」「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」『学問のすすめ』これだけ知っておけばイイ、なんて考えていませんか?

知識は大事です。

でもね…「福沢諭吉は、いったいどんな生き方をしていたのか」を学ぶと、一生の知恵を身につけることができますよ。

ちょっとだけ、授業ではやらない、誰も知らない福沢諭吉の考え方と生き方を紹介しますね。

ご存じの通り、時代は江戸時代が終わり明治時代が始まったばかり。諭吉は、世の中が劇的に変わっていく時代を生きた偉人です。

諭吉は勉強家でしたので、オランダ語をものすごく勉強したそうです。

なぜ、オランダ語か。みなさん知っての通り、江戸時代は長崎の出島でオランダとしかお付き合いがなかったのですよね。鎖国って勉強しましたよね。だから、オランダ語。

ところが、

明治なって開国すると、横浜港に来る外国人はみんな「英語」をしゃべっていたわけ。英語は読めないし話もできない。

勉強家の諭吉は、大きなショックをうけるわけ。

自分は日本一、オランダ語を理解していると思っていたのに、何もできない自分がいたわけ。

今までの努力はなんだったのダ~!と叫びたくなる感じ。

そこで、福沢諭吉はどうしたと思いますか?

ここからが諭吉の凄いところ、みなさんも真似して。

スパって、オランダ語から、英語に切り替えちゃうの。「時代は英語。英語を学ばないといけない。」独学で行動を起こすわけ。そして、英語を猛勉強してマスターしちゃうわけです。

簡単に書いているけど、ものすごい努力をしてマスターしたオランダ語。オランダ語ならトップにいるわけです。

でも「時代は英語だ!」と感じた瞬間に、今までのこだわりを捨て去り、ゼロから英語を学び始める凄さ。

この柔軟性と行動力は、みなさんも頭の片隅にいれておくといいよ。こんな諭吉の生き様をお手本にしたらすごい知恵になります。きっと、みんなの武器になるよ。

広い視野をもって、今までのことにこだわらず、時代に合わせてどんどん進化していく福沢諭吉。カッコよくないですか? 

もう一つ大事なことが、「自分で決めている」でしょ。自分でどうなりたいか決めることが大事です。

これからの生活も、親に言われたからやる。先生に言われたからやる。

みんながやっているからやる。

こんな自分を少し反省して、小さなことでも「自分で決める」そして「行動に移す」

これをお勧めします。

自分の中に自分を意識する感じです。ちょっと試してみてください。

夢がない中学生の進路は?「なりたい自分」への変わり方を解説(生き方授業)まとめ

今回の記事は「夢がない中学生の進路は?「なりたい自分」への変わり方を解説(生き方授業)」でまとめてみました。

  • 中学生を勇気づけたい!
  • 中学生を支える先生方を応援したい!
  • 思春期の難しい年頃の子育てを頑張る親御さんを応援したい!

そんな気持ちではじめた「ワダチブログ」

少しでも気持ちを楽にして進んでほしいと願っています。それでは、今日はここまでにします。また、遊びに来てくださいね。

ありのままの自分、今の自分を大事にしてください。大丈夫、大丈夫…。