全校朝会等の講話のネタで悩まれている校長先生や話ネタを探る先生方に向けてまとめた記事です。
せっかくの校長講話、季節感のある話を絡めて「今、大切にしてほしいこと」を語りたい ものです。今回は7月版の話ネタです。「七夕の流れ星伝説」に絡めた「心に残る講話例文」です。キャリア教育に絡めて生き方・考え方を語る工夫をした実践例をご紹介します。
校長講話には、四季の移ろいのなかで「校長が目指す学校づくりの価値観の連続性」が欠かせません。校長の言葉は、相互に関連し合って進むべき道を照らすメッセージであり続けたいものです。
私は元中学校校長です。ささやかな実践ですが現職の先生方の参考にしていただけましたら光栄です。
中学校7月の校長講話で語る全校朝会話ネタ!心に残る七夕伝説
入学式・始業式の式辞から毎月の全校朝会での講話、各行事の挨拶…卒業式・修了式まで校長の言葉に込められた「メッセージ」は、一貫したものでなければなりません。
校長講話の一貫性~キャリア教育関連:生き方・考え方を伝える
生徒の成長を「長い時間軸」で考えています。
将来のたくましい自立にむかって「よい考え方(価値観)」を紹介して伝え続けています。
今回の事例では
- 想うは招く…具体的に「なりたい自分」を思い浮かべ、努力を重ねていく生き方・考え方
- 言葉を大切にする…「心を入れ替える」を「言葉を入れ替える」にして前向きに生活しよう。
- …「なりたい自分」の願いを大切にしよう。…「どうせ無理」は最悪の言葉。なぜなら、努力をしないまま自分を見くびっている。人に「お前には、どうせ無理」と言われたら絶対に怒るのに、なぜ自分で自分に絶対無理なんて言うのか。自分に失礼じゃないか。
実際に7月上旬に語った実践例です。
中学校7月の校長講話で語る全校朝会話ネタ!七夕伝説でキャリア教育
それは「空に神様がいて、神は時々下界の様子を確認するために、こちらをそっと覗く時に、漏れる光が流れ星。だから、その時に願いごとを口にすれば、その声はきっと神様に届き、願い事が叶う」というのです。今日は、この流れ星伝説にちなんで、私の考える「願いが叶う方法」をお話します。
初めに「想いは招く」という素敵な言葉をみなさんに紹介します。“壇上から字を見せ視覚に訴えます”
あるラジオ番組で、小さな女の子が質問します。
みなさんなら、女の子にどのように答えますか?「それは、伝説だから本当の話ではない」では、夢が壊れてしまいますよね。「本当の話だよ」では、科学的に証明できるわけないので嘘のようで嫌じゃないですか?
その時のゲストの答えが完璧でした。
こんな素敵な会話でした。
「想いは招く」という言葉もまた、夢を実現するには「願いを強く持ち続けることが大切」ということを表現しています。流れ星を見つけたその一瞬に、願う言葉が言えるくらい強く心に思い続けるのです。
「なんとなく散歩していたら、富士山の山頂にたてた」は、全体にあり得ないですよね。散歩は散歩のままで目的が違います。しかし、「私は富士山の山頂に立ちたい」「絶対に登頂するんだ!」と宣言すれば、「どうしたら登れるか、自分で考え努力を重ねるんじゃないでしょうか」これが「想いは招く」という言葉の凄さです。
自分は「こうなりたい」と、強く願いを持ちましょう。願いは「〇〇になりたい」等、具体的なほうがいいです。
思い続けることが、日々努力していく姿勢になり夢の実現につながります。時には「〇〇したい」という願望を、さらに一歩踏み出して「絶対〇〇する、〇〇になる」という断定調で表現してみるのもいいでしょう。「想うは招く」とは、そういう言葉です。
さあ、暑い夏がやってきます。この夏は、言葉を大切に生活してみてください。特に「どうせ無理」等、後ろ向きの言葉はいけません。
「心を入れ替えて」頑張るという言い方がありますが、「言葉を入れ替えて」に変えて頑張ってみてくさい。
そして「こんな自分になる」と強く願い、努力してみてください。この夏を制し、たくましく成長したみなさんに会えることを楽しみにしています。
今日は星空に向かって、自分の大切な夢を口に出して話しかけてみてください。
校長講話7月の全校朝会で語る話ネタ「七夕伝説」 まとめ
今回の記事は「中学校7月の校長講話で語る全校朝会話ネタ!心に残る七夕伝説の生き方指導」について、まとめてみました。
毎月やって来る「校長講話」や儀式には必ずある「式辞」など、校長は挨拶をすることが多いです。この現実に対し「自分は校長として、今何を語りたいのか!」について自問していてはいかがでしょうか。
その深い自問がないと、自然と慣れが優先してしまうと「挨拶することが目的」になってしまいます。その視点を重視してみてください。
精神的な激務の校長職を、どうかお身体を大切にして理想の学校づくりに邁進されることを応援しております。お読みいただき感謝いたします。ありがとうございました。
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