子育て相談

子育て疲れの父親母親の解消法!中学生の動機付けの考え方と習慣を解説

コロナ禍社会の混乱は家庭生活にも影響を及ぼしています。

激しい変化の嵐の中、「我が子に何がしてあげられるのか?」に、悩む母親自身も変わらぬ状況の中わが子の反抗に「子育て疲れ」に襲われているのではないでしょうか?

その解決へのカギを「内発的な動機付けをいかに高めるか!」と親御さん自身の「考え方の転換」に、焦点をしぼって記事にまとめました。

ここでは、子育て疲れの父親母親にむけての「よい親子関係とは?」「自分の調べ方」「思考のクセと原因」「考え方」のチェンジを提案します。思考転換解消法のススメと子育ての具体的な手法をご紹介していく記事です。

私は、公立中学校元校長です。親御さんの子育てを応援する「ワダチブログ」を運営しています。参考にしていただき、あなたらしい元気な笑顔を取り戻してください。

子育て疲れの父親母親の思考転換!中学生の「2種類」の動機付けの考え方

まずはじめに、動機付けの簡単なお話です。

心理学では、人をやる気にさせることを「動機付け」といいます。動機付けは大きく二つに分けられます。

  • 外発的動機付け 「アメとムチ(ご褒美と罰)」というの表現があります。このような自分以外の外部からの影響や刺激を受けることは「外発的」動機付けです。一般的には、効果がすぐに出るものの「長続きしません」
  • 内発的動機付け 子ども自身(自分自身)の中にある関心や興味、意欲によるものは「内発的」動機付けです。やる気を持続されるには「内発的動機付け」を目指すことになります。

この記事では、内発的動機付けについて解説していきます。

スポンサーリンク

子育て疲れの父親母親の解消法は自分調べ!親子の距離感を考える

よい親子関係を一言で表現するなら、こうです。

1.子育て疲れ解消は親子の「距離感」

よい親子関係とは「適度は距離感を保っている」親子です。

効果的な教育には、親子が離れすぎない、近づきすぎないことがポイントです。つまり「影響力を及ぼす適度な距離感」があるのです。

「子育てに疲れ気味」というお母さんは、お子さんとの「距離感」にちょっと課題があるかもしれません。

子育て疲れを感じるお母さんは、自分とお子さんとの距離感はきっと近すぎている可能性があるかもしれません。ちょっとご自身を調べてみましょう!

次に、適度は距離感には、「物理的な距離」と「精神的な距離」があります。ここでイメージしやすいたとえ話をしますね。

2.父親・母親は舞台監督、主役のお子さんの演出の責任者

母親の子育てを、我が子が主演の舞台の舞台監督にたとえてみます。

  • 人生という自分自身が主役の晴れの舞台に「わが子」が立っています。
  • わが子の主役の舞台が失敗しないように、舞台監督の母親は張り切ります。

しかし、本番がはじまっても母親は子どもが心配で舞台に残っています。観客からは、舞台上に黒子の母親が見えてしまっています。

  • 観客からは「あら、あら…お母さんが見えちゃってますよ…」
    これって、主役と演出家の距離が近すぎますよね。

 

  • 重大の失敗は「舞台」が終わった後の舞台の主役「子どもの心情」です。もしかして、大きな失敗なく舞台は終了したかもしれません。しかし「一人でやり遂げた満足感」は、低くなってしまうのではないでしょうか。

誰の舞台?主役はだれ?

舞台監督にはやらねばならないことは(親の責任は)?

親がやってはいけないことは?

こんな親子の近い距離感を大切にしなければならないのは、幼稚園や小学校低学年までです。第二反抗期をむかえている中学生時代に「この近い距離感」では、人生な主役として成長はできません。

3.真面目な父親・母親の陥りやすい落とし穴

観客から舞台をみれば、主役のそばに居座る母親の姿は、出しゃばりすぎ。なぜ、母親は自分の行動が「出しゃばりすぎ」って気が付かないのでしょうか?

簡潔に説明すると「子どものため」の熱い想いから、つい近すぎてしまう。

「母親自身がお子さんのことが心配なのです」

本来なら、お子さん(主役)の魅力をいかに際立たせるかにお母さんは全力で子育てをします。その思いが、ついつい近すぎてしまう傾向があるかもしれませんね。

本来の舞台監督なら「主役」を囲む配役との関係性を整えつつ、主役の不安や希望を理解し寄り添い応援し、「あなたは大丈夫!」「いってらっしゃい」と勇気づけ送り出す役割が大事になります。

子育て疲れ解消法「ストレスの原因の思考転換」

わが子への適切な距離感でのかかわり方ができるようになるために、「自分調べ」をすすめてみましょう。

ストレスの原因を自分なりに分析してみましょう。3パターンをあげてみます。どれか当てはまりますか?あなたは、どのパターンが強いですか?

1.子育て疲れの原因

  1. 緊張した状態が続いている。毎日が「やるべきこと」に追われて、計画通りに進まない感じ。自分の自由なホッとする時間がない、あるいは少ない。心に疲労感…
  2. 育児と仕事・家事の両立に悩んでいる。忙しいのに手が抜けない…、完璧を求める性格で家事や仕事を減らせないでいる。
  3. 家族の協力が得られないことで悩んでいる。夫や家族等の周囲の理解を得られず、孤立感を強く抱いている。

それでは、脱出方法を考えていきましょう。

2.子育ての思考転換!今の自分が好きになれない子育て疲れの母親に

いつもイライラしている自分が嫌。子どもに笑顔で接していたいのに…

笑顔は人に与えるものではなくて、自分が自然に沸き起こる笑顔こそ、お母さんの最高の笑顔。

無理にすることはないし、無理にしようと思い込むことは、自然の笑顔から、かえって逆行してしまいます。

イライラは余裕がない証拠

辛い思いを、誰かに話してみませんか?本当はお父さんがいいんですが…子育てより大事なのは夫婦仲良くが一番なんです。

こどもの感性を侮ることなかれ!子どもは「すべてを見抜いて正しく感じている」ものです。孤立した育児のため、体力的にもきついですよね。

ちょっと話すことができないなという方が、これを積極的に意識して実践してみてください。キーワード、それは自分から『離す』です。

話すは離すに通じる

  • 声を出しで笑う
  • 友だちとおしゃべり
  • 映画等を見て感動して涙があふれ出てくる
  • お風呂や散歩に軽い運動で汗をかく

これってみんな吐き出すものですよね。声や涙に汗等…これって「話すは離す」に通じます。つまり自分から離れていく!気分転換には自分を外に開き発散することおススメです。

すぐに感情的な言葉が出てきてしまう

人は感情の生き物です。子育てに頑張り疲労感がある時など、感情的に怒鳴ってしまうことなんて誰にでもあることです。

特別な(悪い)ことではありません。ケースによってはしなけれなならない時だってあるかもしれません。完璧な人はいません。

だから、完璧なお母さんも目指す必要はありません。

イラっとする場面を、すっと通り抜けて「その場から」「いったん」離れるの手です。無視するわけではなく、一息してすぐ戻ればいいのです。この一瞬で冷静に戻れることもありますよ。いい加減があるのです。「いい」「加減」です。

気を付けてもらいたいこと、一番のおススメは自分調べ

子どものせいにして、今の現状に向き合わないことはいけません。

自分も至らない点もあるのは当然、そこは言い訳せず自分の中で認め、自分が今、どんな状況になってしまっているのか、冷静に客観的に「自分調べ」をすることです。

子育てに万能薬はありません。子育てをしながら、親もわが子と一緒に成長していく感覚がいいですね。そもそも、子育ての100点満点を目指さない。

100点を目指すのは非現実的です。弱音だって吐いてもいいのです。つまらぬプライドは自分を苦しめるだけです。

子育て疲れの父親母親の思考転換!中学生の動機付けの考え方と習慣を解説

動機付けの考え方と具体的な手法を提案しますね。内発的な動機付けに参考にしてください。

人はみな思考癖があるものです。辛い子育てに陥りやすい思考癖は、一生懸命な子育てが「わが子を親の正解に向かわせたいと願い…いつの間にか子どもをコントロールしようとしている」ことがあります。

思春期・反抗期の時期は、一口にその特徴を表現すると、もう子どもじゃない!という感情。

親の言うことに従うことは「親にコントロールされてている自分」になってしまう感覚です。だから、親がAというば、絶対Aは嫌なのです。Aが嫌なのではなく、親が勧めるAが絶対嫌。

だから思春期の子どもは、「わが子であってわが子でない」これって、子どもに任せる部分が増やしていくことを意味します。

親は黙って子どもに任せなさいというわけではありません。親は自分の考えをしっかりと伝えることが大事!でも、親の考えが正しいから従え!は禁物です。

そこで、大事なスタンスは(子どもの話:理屈:考え方…甘いなんて言わないで)「耳を傾ける」こと。子育って、母親から子どもに向かっている流れですよね。その子育てを極力やめて、子どもからの声を聴く構えを強くする子育てを見直してみてください。

最後は自分で決めさせる「自己決定」を習慣づける

親が全部決めてしまったら、子どもの人生でなくなってしまいます。「小さな成功体験の積み重ね」「タイミングの良い認める言葉がけやほめる言葉がけ」「わが子の存在を頼りにする」ことを意識してみてください。

状況が好転しない時、変化が感じられないときは、「オォ~!そうきたか!!」「こうしてくれるともっと嬉しいなあぁ~」余裕を受け答えができるといいですね。

子どもの人生は、その子のものです。わが子の反抗も、成長の一環かと「いい意味であきらめる」こともありですよね。

決して、ほおっておくという意味ではありませんよ。手は出さずとも、心は離さない。

子どもの人生、どんな人生になるかは、親が決めるでなく子ども自身がきめるものです。あたたかく見守っていきましょう。積極的な関わってきたエネルギーを、子どもの言葉にしっかりと耳を傾ける一点に集中することもアリですよ。

子育て疲れの父親母親の思考転換!動機付けの考え方と習慣を解説 まとめ

今回は「子育て疲れの父親母親の思考転換!中学生の動機付けの考え方と習慣を解説」についてまとめてみました。

思春期や反抗期の子育て論に、100点満点の正解はありません。この記事は、あなたの正解ではないかもしれません。しかし、正しい見解は述べています。

つまり、ご自身の子育てを見直すきっかけになさっていただけたら、嬉しいです。間違った対応は親子とも苦しいし、反抗を長引かせてしまいます。

お母さん自身が、ご自身の子育てを少しずつ思春期モードの子育てにアップデートしていく感覚です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

ワダチブログでは、親御さんへの補足記事が多数ありますので参考になさってください。