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校長から卒業生へお祝いの言葉!中学校卒業式の式辞例文と要点を解説

中学校卒業式の日は、卒業生と親御さんのみならず教師にとっても3年間の特別な一日です。教師は皆、3年間の日々を思い返しつつ、巣立ちの日に「勇気づける言葉」を贈りお祝いたい気持ちでいっぱいです。

この記事では、まず卒業式の校長式辞を全文紹介します。さらに、中学校卒業式の校長式辞を考えるうえでの配慮事項と要点を示しています。

私は元校長です。卒業生が母校を巣立つ特別な日、新たなステージで大きな飛躍を願って「私の中の大切なこと」を語った内容を記事にしました。考え方を参考にしていただけたら嬉しいです。

中学校卒業式の式辞例文!校長から卒業生へお祝いの言葉の実際

校長式辞例

☆1:時候の言葉から始まり、公立中学校として来賓への感謝とお礼を言葉にします。

やわらかな光の中で(桜の花のつぼみが膨らむ本日)、大地の鼓動が確かな春の訪れを伝える今日。 様、  様をはじめ、多くのご来賓のみなさま、そして、保護者のみなさまのご臨席のもとに、 中学校第 回卒業証書授与式が挙行できますことはこのうえない喜びであります。心からの感謝と御礼を申し上げます。

☆2:次は、卒業生に直接「おめでとう」の祝意を語り掛けます。

さて、ただいま、中学校3カ年の全課程を修了し、卒業証書を手にした 名の卒業生のみなさん。「卒業、おめでとうございます。」皆さんが手にした卒業証書には、仲間とともに過ごした様々な思いが刻み込まれており、かけがえのない三年間の重みを感じていることと思います。今日のみなさんの姿からは、やり遂げた達成感、乗り越えてきた自信と決意が伝わってまいります。

☆3:卒業生の3年間の努力と実績、たくましく成長した姿を讃えます。

みなさんは、仲間を大切にして、明るい笑顔の似合う学年でした。たくさんの行事に全力で取り組みました。常に手本となり下級生をリードしてきました。背中を追った2年生も1年生も立派に成長しています。

皆さんは、この〇〇中に先輩を目指すという「憧れの文化」を築いてくれました。

また、三年間の生活の中には、辛く放り出したくなる時もあったはずです。しかし、みなさんはやり抜きました。そして、物事は「結果だけ」ではなく、「努力の過程」や「感謝の気持」が大切であることを学びました。

ぜひ今日は、「ありがとう」の言葉を素直に表現して、支えてくれた仲間、先生、家族の方々に気持を言葉にして伝えて下さい。みなさんの成長を心から嬉しく思います。

☆4:ココからが、校長から卒業の未来へのはなむけの言葉です。

この卒業という節目に当たり、みなさんに期待を込めて申し上げたいことがあります。
みなさんは、オートバイや自動車をつくる「ホンダ」という会社を知っていますか。今は大変大きな会社ですが、会社を興したときは小さな会社でした。

まだ、ホンダが小さな、小さな会社だったころ社長の本田宗一郎さんは社員にこう問いかけます。「ブレーキは何のためにあるんだ」と。

社員は皆「止まるためです。」と答えました。

本田さんは社員に「夢」を語り始めます。その答えが「ブレーキは速く走るためにあるんだ。ブレーキがあるからこそ、速く走る車をつくれることができるんだ。」でした。

このような柔軟な発想で性能のいいスピードのでる車の開発にチャレンジしたそうです。そして、世間は無理だろうと考えていた、世界最高峰の自動車レース「F1」にチャレンジし試行錯誤の末に優勝を果たしてしまいます。

本田さんは私たちに語り掛けてくれます。その言葉は「チャレンジして失敗を怖れるよりも、何もしないことを怖れなさい」です。

これからの生活の中には、うまくいくことも、うまくいかないこともあるでしょう。でも、人にはオンリー1の‘よさ’があります。「前向き」なチャレンジこそが成長の糧となると私は信じています。

可能性とは、「未来の能力」のことです。現在の能力で「できる、できない」を判断してしまっては「新しいこと、困難なこと」はいつまでたってもやり遂げられません。

大切なことは、自分の可能性を信じ、「やればできる」と熱く心を燃やし続けることです。
人間の運命は決して敷かれたレールを行くかのようにここに本文を入力決定されているのではありません。

喜びや幸せは誰かが運んできてくれるものではありません。「人のせいにしない」生き方、人生の主人公は自分なのだという気持ちでチャレンジしてください。

 

もう一つ大切なことがあります。

みなさんが今、飛び立とうとしている大空は、時には嵐になることもあるでしょう。そんな時はゆっくりと立ち止まり翼を休めることも大切です。

忘れてはならないことは、みなさんは決して一人じゃないということです。あたたかく見守ってくれる家族がいます。仲間も先生もいます。

そして、「失敗を怖れるよりも、何もしないことを怖れよ」の言葉のように、前向きに夢に向かい努力をし続ける人には、必ず応援してくれる人が現れるものです。だから、安心して、堂々と進んでいきましょう

☆5:最後の一つ前に「保護者の方々への感謝の言葉」を添えます。

保護者の皆様に申し上げます。お子様のご卒業、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。この3年間、本校の教育活動に深いご理解とご支援をいただきましてありがとうございました。

本日、お子様の晴れの姿に、感慨ひとしおのことと存じます。ごらんのとおり、たくましく立派に成長されました。

しかし、これからの道のりもなお遠いものでございます。今後も一層の励ましとご指導を賜りますようお願いいたします。

☆6:結びのことばで締めくくります。

結びに、ご来賓のみなさま、保護者のみなさま、本校の伝統を引きつぐ在校生の皆さんとともに、卒業生の輝かしい未来に夢を託し、式辞といたします。
令和 年3月 日       中学校長

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校長から卒業生へお祝いの言葉!中学校卒業式の式辞「配慮事項と要点」

配慮事項をまとめます。

大きな配慮事項は、式辞の長さです。私は場合は6分。最大でも7分以内と決めていました。声の調子、明瞭さと心を込めて語るには、暗唱で切る程度に内容を練習し理解しました。入念な下準備が、堂々とした立ち振る舞いに繋がります。

要点1 校長式辞は主催者の挨拶です。校内の教育活動ではなく「公立学校の公式学校行事」です。市長や議会、教育委員会をはじめ、区長等の学校への理解とご支援に敬意と感謝を表明する会でもあります。

私の式辞では冒頭の部分に日頃のご支援に感謝の言葉を添えています。視線と体をきちんと向けて姿勢を正し敬意を伝えました。

要点2 主役は卒業生です。3年間の節目となる大切な式ですので式辞の8割がたは「卒業生に向けられる内容」です。(在校生にも触れたいところですが、私は毎年カットしていました。別の機会に何度なくお話しできるため「時間」を優先しています。)

これからの人生での指針となる価値観を述べていました。私の場合は「将来子どもたちは、必ず壁に当たることもある!でも、へこたれるな。前向きに頑張り、悩みを相談をして、努力を続けていれば、きっと乗り越えられる」というメッセージが多かったです。

キーワード

夢、前向きな姿勢を大切にチャレンジ。失敗を恐れることなく果敢に自分の人生に向かっていってほしい。

努力してもうまくいかないこと、困難なことは人生に必ずある!しかし、人のせいにするな。壁が立ちふさがってもあきらめず、へこたれるな。

家族も友達も、先生も本気な人には本気で相談に応えてくれるものです。自分自身が本気なら応援者が必ず現れる。

要点3 保護者への3年間のPTA活動等へのご理解ご協力への感謝とお子様が卒業されたことへの祝意を丁寧に伝えます。

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校長から卒業生へお祝いの言葉!式辞例文と要点を解説 まとめ

今回の記事では「校長から卒業生へお祝いの言葉!中学校卒業式の式辞例文と要点を解説」についてまとめました。

校長としての思い願いもありますが、学校を代表しての式辞です。

卒業生に語ることは教育者としてもちろん優先しますが、

公立学校公式の行事である性格から公立学校の責任者として「来賓や地域応援団、保護者の方々への感謝の言葉」等、バランスを整えて行いたいものです。

参考になりましたら、幸いです。

中学校教育や子育て、季節イベントをカテゴリーにみんなの笑顔を大切に運営している「ワダチブログ」です。これからもよろしくお願いいたします。