子育て相談

反抗期中学生の子育てどうしたらいいの?母親と父親の効果絶大の「小休止」実践法

反抗期の中学生と言ったらいつも機嫌悪そうで…

素直さがめっきりなくなって…言うことを聞かなくなった。まともに挨拶もしなくなったし、食事後はすぐ部屋に閉じこもってしまう…

腹も立つし、不安にもなるし、親御さんならみなさんが納得する“思春期あるある”です。

思春期の中学生は「子ども」です。でも「自立しよう」ともがきはじめる。順調に成長しているのですが、親としては苦労の多い時期ですね。

この記事では、子育ての対応法ではなく、親御さんの気持ちをグッと楽にする「思春期子育ての考え方」と「効果絶大の実践法」をご紹介します。キーワードは、バランス感覚です。

私は公立中学校の元校長です。これまでの指導経験を活かして、先生方や子育て中の親御さんを応援する「ワダチブログ」を運営しています。

心の向うている方向を少し変えてみてください。あなたの子育ての悩みを解決するヒントがきっとつかめると思います。

反抗期中学生の子育てどうしたらいいの?中学生の心理の傾向

中学生の一般的な心理状況です。個人差があり一人一人みんな違うので、あなたのお子さんにピッタリマッチするとは限りません。しかし、中学生の思春期や反抗期の全体像をつかんでおくことは、親御さんとしても大変役立ちます。

1 自分に自信が持てない…けれど自分で決めたい

中学生は、本気で「自分が大人だ」なんて考えていません。しかし、「今まで通りの子どもではない」と、こちらは本気で考えていることです。

日常の学校生活では、勉強面や運動面で自分と仲間と比較しその能力差にも直面します。先輩もできて人間関係なども広がります。広がるとは充実したり学ぶことも多いですが、不安定な状況に陥ることも多々あります。その結果、一般的には自信がつかめず、自己否定につながることが起きやすいのです。

親御さんが、誉めてあげればいいのですが、そのような雰囲気やチャンスもなかなかつかめないのが思春期の難しさです。

親に依存しつつ、自立したいので、「自分に色々細かなことを言ってくるな!もう子どもじゃないんだ!うるさい!」となります。自立しようとするので親から距離を置いたり、
親を遠ざけようとすることもおおくなります。

「自分のことは自分で決める」…そういいながら不安なのですが「自分で決めたいのです」これが思春期の中学生が反抗する特徴です。

ですから、力で反抗をとめるのは難しいですし適切ではありません。それよりも子どもの内面を理解した関わり方を考えましょう。その考え方を説明します。

わが子は、わが子であってわが子でない

大人は親であっても、わが子を変えることはできません。子どもは思春期・反抗期を経て、自分で変わるものです。親は、わが子が自分で変われるように見守り、信じる働きがけが大切になります。

思春期・反抗期の子育てのコツは「できることをする」できることとは…

子どもは変えることはできない!親が変わることならできる

答えはシンプルです。大人も「あなた自身を変えようとする隣人」がいたとしたら、拒絶しますよね。今までは、子育ての責任として親がしっかりと日常生活をリードしてきました。

その親の意識を変えなければなりません。考え方が変わると子育ても激変します。自分が変わればいいのです。なかなか大変なことではありますが…わが子を変えるより、はるかに自分自身に焦点を持ってくる方が、気が楽です。思春期子育ては、前向きなあきらめです!

私の子どもだから、きっと大丈夫!今は大人へのもがき…本人だって必死のはず。

こんな心の持ちようを参考にしていただけるとイイのですが。今までは、子どもが反応するものだから心配で心配で100%気持ちを子育てに奪われた状態かもしれません。

ここで少し子どもから「自分自身」に心を向けてみましょう。

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反抗期中学生の子育てに疲れた原因は何?自分自身を調べてみる

私たちの人生って、時間でできています。「今」という時間の積み重ねが、人生です。楽しいのも、つらいのも時間です。私は、自分の時間の使い方次第で、不安や不満、辛さを軽減できるんじゃないからと考えています。

何かうまくいかない原因は、「今のこの時間」の使い方に、どこか偏りがあるあるのではないか、この視点から話を進めます。

あなたならではの「思考のクセ」という偏りを修正して、「バランスをとる」にはどうすればいいかと考えると、意外とシンプルに解決策が浮かんでくるものです。

意識を向けるのは、この三つです。「アウトプットの時間」「インプットの時間」「パスタイムの時間」です。

お母さん、お父さんにはこれらの時間配分を調整して、バランス感覚を取り戻してほしいのです。

母親として、「せねばならぬ」と、時間をかけすぎている「こと」もあることでしょう。そんなに、こだわらなくてもいいかもしれないこと、きっとありますよ。

反省の省の字は、“はぶく”と読むし…心の中身の解決には「省いちゃうこと」が大事です。それでは、三つの時間配分の内訳を確認してみましょう。

「アウトプットの時間」とは、

自分の力を外に向けて発揮することですよね。つまり、あなたを苦しめる「子育ての時間」が、ここに当たります。その他にも、家事の時間や介護の時間等もこの時間ですよね。つまり、この時間の長さと内容が今憂鬱なわけです。

「インプットの時間」とは

子どもで言うなら、机で勉強するイメージです。新たなことを学びなおして、自分の中に「プラス1」して行動や表現する時間です。カッコよく言えば自己形成の時間、ちょっと、クリエイティブな感じもするかな。新しいエネルギーを自分に注入する時間です。

パスタイムの時間」とは

骨休めや自分を甘やかして、いたわる時間。もう、誰もいたわってくれないから、自分で自分を“よしよし”する時間です。もちろん、「Pastime」とほぼ同義語の「Hobby」でもいいですよ。

自分の趣味に没頭する時間。時間をゆっくり使って散歩等の気晴らし感覚でできることがいいですね。きっと今の日常では、このようなゆとりの時間はきっとむずかしいのでしょうね。

勝手に、時間の使い方を「変えられない」「無理」と決め込んでいる自分がいませんか。子どもばっかりに24時間気にしていたら疲れ切ってしまうし、イライラや不満がたまって効果も半減。自分を調べる時間を大切にしてみませんか。

反抗期中学生の子育てに効果絶大の実践法「自分を俯瞰(ふかん)する」 

辛い反抗期子育て 生活の見直し方ヒント1

「毎日やらねばならない事ばかりで時間なんで作れない!」という方は、時間の単位を24時間ではなく、三日に一度、一週間に一、月に2回ぐらいなんて言う感じで、長いサイクルで、調整してみてはいかがですか?

楽しみや自分へのご褒美は、ちゃんと計画して意図的に組み入れるのです。「先回りして、その日、その時間をめがけて 日常を頑張ってみる」そんな感じです。

辛い反抗期子育て 生活の見直し方ヒント2

あなたも、あなたの人生を生きているのです。何を始めるにも、遅すぎるということはありませんよ。黒柳徹子さん言葉です

アタシは、ピアノを始めたとき、いい年だったのよ。今から習ったってしょうがないわよって年 でもね、考えたの。今始めなかったら来年の今頃 私はこう思うわ

「去年始めていればピアノ歴一年だったのに」って

そして、十年たったらやっぱり十年前に始めていれば良かったって、思うかもしれないでしょ、だって十年も続けていればもう初心者じゃないわ

ピアノ歴十年って立派なキャリアよ だから私は想うの 何事も始めようと思った時に 遅すぎることは無いの その瞬間から始めればいいの

何年か後で あの時始めれば佳かったって後悔するよりいいわ

あなたは、

母親としての責任を果たしているだけで、お子さんの人生を歩んでいるわけではありません。お母さんは、お母さんの人生を生きています。

自分で、「今はできない」と制限を加えているだけ。いろいろ挑戦してみていいのではないでしょうか?

その「無理やり」の余裕が、よききっかけになるかもしれません。

辛い反抗期子育て 生活の見直し方ヒント3

自分の時間の使い方には、無意識に過ごしている時間が結構あるものです。すこし見直してみましょう。自分の日常を、もう一人の自分がいて「ちょっと、偏りすぎていないかな?」「やらねばならぬ…思い込みすぎていないかな?」等と、俯瞰してみている感じです。

反抗期中学生の子育てに効果絶大の実践法「アウトプットを意識」

先ほどは、「アウトプットの中心が子育て、家事ですよね」と、言いましたが、それ以外のアウトプットもありますよね。本来なら、パスタイムの時間にはいる「おしゃべり」です。

話すは、「離す」に通じます。頭の中、心の中がギュウギュウに詰まっているので、何も考えられなくなるのです。隙間をつくらなきゃ、無理なのです。

だから、吐き出す。アウトプットです。おしゃべりして吐き出して、自分から「嫌な想い」が離れるから、隙間が誕生するわけ。

だから、少し冷静さを取り戻せるのです。一日に一度、一週間に一度くらい、時間配分を工夫して「おしゃべりDAY」があってもよくないですか。

でもおしゃべりの中でも愚痴は、毎日言うことはやめた方がいいですよ。

習慣は第二の天性

という言葉があるように、毎日毎日「愚痴、不平不満」を言っている人は、頭が不平不満でいつも一杯になっちゃいますよ。毎日だと、話していても離れていかないものです。

いつでもどこでも、ずっと不平不満を言い続ける人格に変わってしまいます。恐ろしいことです。愚痴は「悪者」ではありませんが、バランス感覚が崩れると怖いですよね。

だから、「何事にも100%よいことも、100%悪いこともない」のではないでしょうか。

両極端は禁物です。だから私は、バランス感覚は人生最大の知恵と考えています。バランス感覚で自分自身を振り返り調整してみるとよききっかけになると思います。

反抗期中学生の子育てに効果絶大の実践法「日常の話し言葉の見直し」

作家、曽根綾子さんの言葉です。

友だちが「してくれない」

市や国が「してくれない」

配偶者が「してくれない」

娘や息子が「してくれない」

こういう言葉を口にする人は、青年でも壮年でも精神的に老化が進んでいると思います。

私は以前から「くれない族」という言葉を使っています。

「してくれない」と受けてばかりいると心は満たされません。

人間としての与える義務を果たすことが必要です。…略…できないことはできませんし、できないことまでしろとは神様はおっしゃらないと私は甘えています。

でも、自分にできることはしたほうがいい。…略…与えるという一人前の人間としての義務を果たしたい。

曽野綾子さんのこの言葉に私は、惹かれます。

言葉の背景には 

「自分の人生は、自分が主人公」というシンプルな考え方を大切にしているからです。

私は、子どもたちにも一番大切にしてほしい「考え方」として大切にしてきました。

「自分が人生で何をしたいのか」「どんな生き方をしたいのか」は、自分で考えるしかないのです。自分の人生の主語は常に自分です。誰かに期待するのではなく、「わたくしごと」として考えるようにしています。

もう一つの視点が「自分のつかう言葉」は「自分がよく聞いている」という事実です

どんな言葉を使って生活しているのか、この視点も大事かな。

こんな考え方から、愚痴も人に聞いてもらって楽になる事もあるから、悪者ではないのですが、いつもいつも愚痴ばかり言い続けると、それを聞いている自分に悪影響が及ぶ気がするのです。

言葉は言霊といいます。

なりたい自分に向けて、自分らしい言葉を選びたいものです。

反抗期中学生の子育てに効果絶大の実践法は「考え方のバランス感覚」です

反抗期中学生の子育てどうしたらいいの?母親と父親の効果絶大の「小休止」実践法 まとめ

ここまで、「反抗期中学生の子育てどうしたらいいの?母親と父親の効果絶大の「小休止」実践法」をテーマに進めてきました。

バランス感覚の大切さを中心に解説しました。今の苦しの原因が「偏り」にあるのなら、その偏りを少し修正することで、解決への糸口にきっとなります。

どんな考え方でも、「100%正しい」も「100%間違い」もありません。

時には自分を見つ直してみてください。自分の人生だから、人のせいにすることなく「自分ごと」としていきていきたいものです。

止まない雨はありません。きっと大丈夫。最後は、私の子どもだから「きっと大丈夫」と100%信じてみることです。「ワダチブログ」には関連記事がありますので参考にしていただけたら有難いです。